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売れる、売れないは「価格に対する価値」で決まる。

久しぶりに、後輩と会いました!
日本酒・酒蔵の後継者くん。

自社が運営するレストランで、お酒をいただきました。
商品の提供法に、きっちり工夫をしています。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(旧友との再会)
その他にも、とっても、成長していました!!(負けてられないぞー!)

ボディも・・・成長していました((笑))
あー、昔は、竹野内豊みたく、かっこよかったのにな~。
・・・ボディサイズの勝負は、負けたままで、OKです・・・

  
ところで、商品は、
価格に対して、価値があるか、ないかで、
売れるか、売れないか、ということが、決まります。

安くしないと、売れない。
高いものは、売りにくい。。ということでは、ないのです。

1杯120円の大量生産・缶コーヒー、
1杯180円の人がいれるコーヒー、
1杯300円の専門チェーンのコーヒー、
1杯800円のホテルラウンジのコーヒー・・・
すべて、価格に対する価値で、商売が成立しています。

商品の価値を高めることは、
商品を売る「=売上を上げること」の最短距離なのです。

商品の中身そのものは、全く同じ。
でも、その「提供方法」を工夫することによって、価値を上げることが可能です。

写真のように、
日本酒を出すのに、大きな竹筒の中に酒を入れ、
竹を切ったお猪口を用意、竹ザルの中に葉を敷き詰めて、
お客様にお出しすれば、価値が高まります。

日本酒を、ビンと普通のお猪口で出していては、
価格を下げて売るしかありません。

  
お葬式という商品を、
売り手である葬儀社が「御遺体の処理」や「儀式」というだけの
商品ととらえて扱えば、価格を下げて販売することが最も効果的でしょう。

しかし「原状回復」以上の価値、
すなわちお葬式に、
「御遺体の処置」「儀式」以上の価値をつけなければ、
価格競争や、資本競争に巻き込まれてしまうことは、必然です。

お葬式という商品を、
「お客様への提供方法」や「見せ方」を工夫して、
扱い商品はそのままで、価値を上げれば、
価格が高くても、売ることができるのです。



コンサルタントに必要な資質(長続きする経営者の条件・後編)

先日の記事の続きです。。。

40年間、成長を続けているある経営者の具体例をご紹介します。

たとえば、仕入れ材料の梱包。
自社で廃棄すれば、有料となるので、予め解いて納品してもらう。
この「一見、ケチに見える」経営者が、
機械の故障で何日も生産ストップすることに備えて、
予備の機械を購入している(ただし、中古品ではあるが・・・)

いつでも、誰でも仕入れることができる商品は、
その都度、安く仕入れる。
しかし、わかりやすいネームバリューのある商品は、
高くても買う。
それも、すべて買い占める。
「うちしか扱っていません」と、他社が扱えないようにして販売できるから。

昔、お世話になった船井総研では、
故・船井幸雄会長が、こう話していました。
「経営者という生き物は、みんなケチである」
「また、そうでなければ、優秀な経営者と言えない」
「だから、コンサルタントは、サラリーマン感覚で、経営者にアドバイスするな」

会長の言いつけを、素直に守って、
サラリーマン時代から、真面目に「経営者感覚」で仕事してきました。

  
「普段、ケチだけど、将来の売上のために、行くときは、行く」
これが長続きする=何年にもわたり、周囲に、お金をたくさん払える経営者。

「普段、気前が良くて、行くときに、行かない」
これが、最終的に従業員を路頭に迷わせる経営者。

そんなふうに、なっています。



ローコスト・ハイコストの判断基準(長続きする経営者の条件・前編)

経営コンサルタントをはじめて、
20年が経とうとしています。
業界内外の色んな会社、色んな経営者、色んなコンサルタントを、
かなり真剣に間近で、見てきたという点では、そこそこの自信があります。

たった20年のうちだけでも、
地域・業界では「栄枯盛衰」が、繰り広げられています。

今は、調子がいいけれども、必ず駄目になってゆく会社・人。
今は、イマイチだけど、これから伸びてゆく会社・人。

安定成長を、続ける会社・人。
浮き沈みが、激しい会社・人。

できるだけ、事実に基づき、
客観的に(と、言っても、それが主観なのですが・・・笑)、
特に、中小企業において、
時代が変わっても、
安定的に成長しているそれらの特長を、ルールとして、とらえています。

そのうちのひとつが、
「ローコスト・ハイコストの使い分けに、基準がありメリハリが効いている」というもの。

お客様の目に見える部分は、ハイコスト。
お客様の目に見えない部分は、ローコスト。

たとえば、店舗には、お金をかけるが、
バックヤードには、お金をかけない。

売上につながる部分は、ハイコスト。
売上につながらない部分は、ローコスト。。。

こんな哲学を持っています。



販促経費0円でできる、売上アップ法「言葉」=葬儀社の地力

売上を増やすために、
ホールを作れば、お金がかかる。
スタッフを増やせば、人件費がかかる。
チラシを出しても、販促費が増える。

でも、「売るための言葉」を、
営業スタッフが、きちんとお客様に伝えれば、経費0円で、売上は上がる。

同じく、 
施主様に損をさせると、だんだん売上が減ってゆく。
施主様に得をさせては、会社が損をする。

施主様が「得した気持ちになる」言葉を、
営業スタッフが発すれば、両方の課題を解決できる。

「葬儀プランのご説明」
「オプションプランのご説明」
「アフタープランのご案内」・・・等々。

「ゼロ円の言葉」が、大きな利益をもたらしてくれます。

リーダーは、新人スタッフでも、言葉とツールを準備して、
具体的な指示を出すこと。できているかどうかを、確認すること。

現場スタッフは、その指示を100%実行し、
すべてのお客様に、声かけすること。

これを「葬儀社の地力」と、呼んでいます。

積もり積もって、大きく売上が変わってきます。

いや、、、
これができるかどうかが、
会社の行く末を、握っていると言っても、過言ではありません。

よろしく頼みますよ!



マーケティングは、科学である。

STAP細胞騒動の小保方さんの会見のなかで
「再現性」という言葉が出てきました。

再現性とは、ひとつのテーマに対して、
誰がやっても、一定の成果が得られる性質や度合いのこと。
実行する人、
実行の手順、
実行する場所、
実行の時期、、、
このような要素が変わったとき、得られる成果に、
どのくらいのばらつきがあるのか・・・という部分に至るまで、
事例と数字で証明することを、再現性と言います。

まさに、私たちがコンサルティング支援している
マーケティングの世界でも、この再現性が大切なのです。

「1社がうまくいったことを、他社がやって、うまくいくのかどうか・・・」
これが、マーケティングの再現性です。

たとえば、
ある葬儀社が「お葬式セミナー」の集客に成功している。
毎回、50名以上の集客がある。

これは、事実。

ところが、
これを「こんなお葬式セミナーをやれば、50名集まる!」と、
公の場で発表する、、、これは、ダメ。研究不足。
少なくとも、当社の基準では、発表するに値しない。

なぜならば、
それは特別な条件での「個別事象」にすぎないからです。
他の葬儀会社が、同様にやっても50名集まるかどうか、
成功するかどうか、この時点では、わかりません。

つまり、違う条件下での「再現性」に関する検証が、
不確実なうちは、ノウハウであるとは言えず、
ノウハウと呼べるレベルに昇華するまで、発表すべきではないと、考えています。

それぞれの葬儀会社で、地域性や条件は、まったく異なります。
それなのに、「こんなお葬式セミナーをやれば、売上が上がる!」なんて発表は、
とても、怖くて、失礼で、、、発表することができません。

各地で、何度も、実行と検証を繰り返した結果、
成功のための条件を数字でつかみ、整理したうえで、
私たちは、こうお伝えします。

「御社が今、成功した他社と同様の“お葬式セミナー”をやれば、
現状、各条件・各要素が、このようになっていますので、
15名~25名くらいの集客と、予測されます」

「もし、50名集めたければ、このような方法をとって、
各種の条件・要素を改善してゆくことが、必要です。
それに伴い、時間とコストは、このくらいかかります」と。

 
さてさて、
まだ「ノウハウ」となる前の、
こんな実績データが出ている「個別事象」が、集まってきています。
検証を繰り返し、良質なノウハウをご提供してゆきます。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(売上は科学)



見せ筋商品とアンカリング効果

パン屋さんでの実験、、、
A:300円のパンのみ陳列して、販売した場合。
B:300円のパンに加えて、すぐとなりに10万円のパンを陳列して、販売した場合。

どちらのほうが売れるのか?というテレビ番組。
へぇー、面白いなーと思ってみていました。

結果、
Aが、15個、売れて、
Bが、40個、売れました。

「10万円パン」が隣にあるだけで、販売個数が2倍以上になったのです。

 
これを「アンカリング効果」と言います。マーケティングの専門用語です。
「アンカー」とは、船の錨(イカリ)の意味。
錨をおろした場所が基点となり、船が、そこから動けないことに由来しています。

つまり、
10万円のパンがあることによって、お客様の心に「基準=アンカー」が出来上がり、
300円のパンが安くみえてしまう。。。という効果が働いたのです。

コンサルティングで、お伝えしている「見せ筋商品」です。
売れるものばかりでなく、
普通は、売れそうにない商品を品揃えし、伝えることで、他のものがお値打ちに感じるのです。

アンカリング効果は、
お客様に「基準」を与える心理効果なのです。

たとえば、希望価格3万円のワインが、期間限定で半額以下の1万円。。。と言われると、
「3万円」という数字が基準(=アンカー)となり、1万円を安く感じてしまう。
1万円の価値そのものを考えるよりも、相対的なお得感が頭に残るのです。

法要料理で、
4000円と3000円のコースしかなければ、
平均単価は、うまくいったとしても、3500円前後。
分散し、やや低めのコースに、注文は集まります。

ここに、5000円のコースを投入します。
松5000円・竹4000円・梅3000円のコースとなれば、
安いコースで、失敗したくない・・という心理も働き、
多くのお客様は、真ん中の「竹」コースを選びます。
平均単価は、4000円くらいになるでしょう。

葬儀プランに関しても同じです。
これから、本格シーズンを迎える前に、
「憧れの最高プラン」を、品揃えのなかに、入れておきましょう!



教科書には載っていない商圏の「拡大要因」

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(弘前城の紅葉)
京都のお寺?
いえ、弘前城内です。

穏やかな雰囲気のあるお城です。
ある程度、戦乱が収集したころに、築城されたことが推察されます。

「藩」の成り立ちによって、独特の商圏の違いが存在している・・・ということから発展して
今回は、商圏の見極めに関する大切なことを、まとめてみました。

商圏とは、商勢圏の略。
「商売の勢力が及ぶ圏内」のこと。

新規出店の際にも、チラシを配布する際にも、
「商圏」を的確にとらえることは、売上アップの生命線と言えます。

商圏に「分断要因」がある。。これは、ビジネス書には、必ず書かれています。
河川や、道路、線路など。
しかし、これは、いわゆる「マーケティングの常識」。
これだけでは、実際の売上アップの現場では、食べてゆけません。
・・・知っていれば、中小企業診断士くらいには、合格できます。

商圏には「拡大要因」があるのです。
これは、あまり知られていません。
机上の知識だけでなく、
現場で実務をこなし、数字で検証を繰り返してこそ、見えてくることです。

大きな川があれば、当然、分断されます。
お客様は、遠回りして、橋を渡らなければならないからです。
しかしながら、
橋のたもとのエリアには、ギュっと、人が集まってきます。
必ずそこを通らなければ、なりません。
このスポットは、商圏を広げてくれます。

線路と踏切の関係も、これと同じです。

国道などの大きな道路も、分断されます。
しかしながら、道路に沿って、商圏は広がってゆきます。
道路に沿ってお客様が移動していますので、
住宅地から道一本で来店できる立地は、商圏を広げてくれます。

海や湖には人がいません、分断要因です。
しかし、海・湖沿いに一本しかない道は、商圏の拡大要因となります。
住民は「必ずそこを通らなけれなばならない」ので、
足元の商圏以上に、商圏が大きくとれます。

また、お客様は、
人口の少ない地域から、人口が多い地域へと流れます。
商業(店舗)面積の大きいエリアに向かっても、流れてゆきます。

お客様は「田舎に向かって、くだって買う」という購買行動を起こしにくいものです。
街中のお客様が、郡部にあるホールを使うよりも、
郡部のお客様が、街中にあるホールを使う可能性のほうが高くなります。

専門性の高い商品があったり、
品揃えが充実していたり、
規模が大きければ、商圏が拡大します。

  
「あそこには、無愛想なスタッフがいたぞ~」
「随分、エラそうにしている幹部がいたな・・・」
これ、商圏の「心理的」分断要因。

「笑顔の素敵な、あのスタッフに会えるかな~」
こちらは、商圏の拡大要因ですね。



小さな葬儀社に、読んで欲しい。スマートじゃないけれど。

前回の記事の追加的に。。。

社員の数が10名くらいまでの「小さな繁盛店」
「生業的形態の繁盛店」の働き方の共通点を、ご紹介します。

  
1.営業は年中無休、営業時間は早朝から深夜まで。

2.働くこと、体を動かすこと、労力を惜しまない。商売は、体が資本と考える。

3.仕事(=商売)と、個人の生活の間に区切りがない、けじめがない。

4.お客様が店に来てくれている間は、ずっと店を開けておく。
 お客様が起きている間は、自分も起きている。
 考える仕事、事務処理、雑務などは、お客様が帰った後で、やるのが普通と考える。

5.人の何倍も働いて、何倍もの所得をとろう、資産を増やそう、
 一生懸命働けば、儲けも大きくできると考えている。

葬儀社の場合、
1ホールごとが、10名以下の「生業店」です。

全ての拠点のスタッフを合計して「うちは、50名の会社だ・・・」と
考えはじめた時点で、会社の弱体化がスタートします。
 
 
規模が大きくなり、それなりの生活ができるようになると、
このようなことが、徐々に失われてゆきます。
根本的なものを、もう一度、自分を含めて、そこに働いている人々にしっかりと植えつけることが、
今ほど、必要とされているときはないのではないでしょうか?

ご支援先の2世世代(20代から30代)には、このような感覚が薄らいできているようです。
後継者の皆さんには、この「繁盛店エキス」を実践し、
強い会社を作って欲しいと思います。



葬祭コンサルタントが見た「儲かる会社の共通点」

「儲かっている会社」と、ひとことで言っても、
その立地や規模、業種、業態、地域性により、色々にカテゴリ分けされ、
いくつかだけの良い点をピックアップして、それを他店にあてはめることはできません。

そのなかでも、必ず共通しているもの、
根底部分の本質では、完全に同じものを「繁盛店の共通点」として、まとめてみました。

   
①お客様から見えない部分では、とにかく節約、節約!
 しかし、お客様から見える部分には、コストを惜しまない。

②設備や什器、施設などは、トコトンまで使い切る。
「使えなくなったら、新しくすれば良い」「確実に儲けて利益が出そうなら、大きくすれば良い」という考え方である。

③他人の金を借りない。無借金経営が基本。自己資本比率が高い。

③利益を上げる最大の要素は、モノでなく、ヒトである。という考え。
 どちらかと言えば、人使いが荒いと言われ、何でもやらせる、遊ばせない。

⑤「儲け」は、一気に大きくとるのではなく、細かく少しずつ積み重ねるものと、知っている。

⑥1回当たりの仕入れ量は、少ない。1品目当たりの仕入れ量も、少ない。

⑦仕入れや、経費の支払いは、「現金」が結局。得をすると知っている。

⑧ある単品、ある商品に圧倒的に強い。平均的な会社の倍以上、売っている。

⑨客層が明確である。一見しただけで「誰のための店なのか」すぐにわかる。

⑩独自の技術力に優れたものがある。他人が真似できないくらい、優れている。

⑪買ったときだけ一生懸命ではなく、買った後まで何かとサービスしてくれる、気にかけてくれる。

⑫見た目の奇抜さがある。店の外観や内装、商品作り、サービス、売り方等の面で、人をびっくりさせることが多い。

⑬経営者の人間としての考え方、理想・理念・哲学が、商品・販促・売場・スタッフに反映されている。

⑭役職者、ベテランほど良く働いている、一般スタッフは、それを目の前で見て、同じように働く。

⑮仕事の成果とその報酬が、かなり一致している。

  
ランダムに、箇条書きでまとめてみました。
どのくらい当てはまっていますか?



異業種の先進・消費税対策

消費税8%の影響・・・
「いつサービスの提供を受けるのか、自分の意思で決定できない」という葬祭業界・独特の特性から、
他業界ほどの、大きな「駆け込み」と「落ち込み」はないように思われています。

消費税8%の導入が決定した時から、
「消費税が増税されれば、小さな会社は潰れてしまう。残るのは、地域の中で上位3店舗だけ」
「今のうちから、値上げしてもお客様が離れないホール・接客・商品・広告を作ろう」と言い続けてきました。

ここ数年のうちに、万全の体制を作ってきた会社もあれば、
そうではない葬祭会社さんもいらっしゃいます。

今さら「何か、消費税対策を・・・」と、ご相談されても、
「今頃になって、もう遅いです」というのが、正直な本音。

先進的なご支援先では、今春すでに消費増税を念頭に「値上げ」を実施済み。
プラン変更も、実施済みです。
そうは言っても、目の前に迫った増税に対応しなければなりません。

少なくとも、消費税の支払いがやってくる来年には、危機を迎えます。

消費増税は、逆風と思われていますが、与件設定は、誰もが同じ。
「自社にとっては追い風です!」と言えるようにしておくのが、経営幹部の腕の見せ所です。

当社・日本売上アップ研究所は、
葬祭業界以外の分野のコンサルティングも実施しています。
消費税アップが、直接、売上に大きな影響を及ぼしそうな業界向けに、
レポートをまとめています。
葬儀葬祭経営コンサルタント中西正人(葬儀社にとっての消費税対策)
レポートを作りながら、こう思います。
うちの会社は、逆風に強い。。。やっぱり売上アップの専門集団だ。。。
実践すれば、かなりの売上アップが見込めます。

葬祭業界向けのレポートではありませんが、
異業種では、こんなことまで考えて、対策を打つんだ・・・ということが、良くわかると思います。

興味のある方は、お気軽にご連絡くださいませ。



鳥瞰・俯瞰

鳥瞰(ちょうかん)
俯瞰(ふかん)

言葉の意味は、
「鳥のように、高い場所から、見渡すこと」

北海道に出張中、宿泊していたホテルからの風景。
雨雲の位置、雨雲の移動する方向と速度、青空の場所・・・手に取るようにわかります。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(鳥瞰俯瞰せよ)

経営もこんな感じで、はっきりと見えるようになれば、いいなあ・・・。

「今、ちょっと厳しいけど、すぐに晴れるね!」
「こっちに移動すれば、儲かるね~」
「あ、そっちに行っちゃうと、ずっと儲からないままだよ。」
「あとしばらくしたら、こんな問題が起きるよ!」

コンサルタントは、第三者で、尚且つ色んな会社のケースを見ているので、
比較的、この写真のような風景で、クライアントの会社のこと、市場のことは、見えるのです。

これくらい、はっきり・くっきり
俯瞰・鳥瞰できるような能力を身につけたいものです。。。

マクロに見渡し、ミクロに対応する。
「経営は、鳥瞰・俯瞰して見よ!」

  
しっかし、難しい漢字。。。
まずは、書く練習からはじめます!



葬祭業、組織・人事の鉄則「徳には官を、功には賞を」

葬儀葬祭経営コンサルタント中西正人(組織人事の基本)
先日、結婚した同期は、まさに「誠実、この上なき男」。
現在は、某コンサルティング会社の部長となって、
部門売上を数倍に伸ばす活躍をしています。

彼と接して感じる言葉が、「徳には官を、功には賞を」という言葉。

これは、書経(中国の歴史書、帝王や諸侯の言行録)にも出てくる
組織・人事の大原則です。
「人徳のある者には、高い官職(職位)を与えて、多くの人の上に立たせる。
功績のある者には、高い褒賞(俸給)を与えて、活躍に報いる。」

彼は、まさに前者のタイプ。
職位が大きければ、大きいほど力を発揮する・・・そんな器の大きな男です。

良い営業成績を収めた「功」だけのスタッフに、
簡単に高い役職を与えてはいけません。人の上に立たせては、いけません。
間違えてしまうことの多い組織・人事のミスです。
数字に見える成績に対しては、ボーナスや賞与で報いるのが、基本。

職位を与えるべき「徳」のある人物とは、、、
・裏表がない、嘘がない。言葉と行動が一致している人
・自慢しない、ひけらかさない。どんな相手にも敬意を持って丁寧に接し、話をよく聞く人。
・私心がない。自分の利益よりも、公(全体)のために考え、勉強し、動く人。
直接の数字には見えにくいところでもあるので、精査が必要です。

コンサルタント的に言えば、
「経営者の思いを理解し、
5年・10年先を見た業績アップにつながる行動を率先垂範し、
上下・公私ともに慕われ、信頼されている人」ということになりますか。

わかりやすく言えば、
「誰よりも、会社が好き、仕事が好き、仲間が好き!
現金を預けても、秘密を打ち明けても、ゼッタイ大丈夫!」という人。

   
彼の奥様になってくれた方は、、、
素晴らしい「眼力」があると思います!
ちょいオッサンだけど・・・末永く面倒みてやってくださいませ。
お幸せに!!



平素の鍛練と、値上げ

今年はやけに、1月~2月のクライアントへの支援で
「値上げ」がテーマとなることが、非常に多くなっています。
いいことだと思います。

背景は、2つ。
まず、クライアントの多くが、
ここ1~2年で「値上げに耐えうる」だけの施設・接客・品質づくりができてきたこと。
これが出来ていないのに、値上げしていては、街に残っている古~い文房具屋さんになってしまいます。

「値上げ」は、既存ホールの売上が上昇傾向だからこそ、打って出ることのできる戦術です。

次に、消費税増税を視野に入れて。
増税のタイミングにあわせて、価格を改定していては、遅すぎます。
そのときの「世間の空気感」が、どうなっているのかは、読めないからです。

「値上げ・・・やむなし」
「値上げ・・・避けて欲しい」

どちらの「空気」になっても、適切な販売促進をかけることを可能にするため、
将来を見据えて、この春の前に値上げが討議できることは、本当に幸せなことです。

  
すべては「お客様に支持される現場を作ること」が始まり。
自分でコントロールできないすべての事象も、有機的につながって、普段から鍛練を怠らない会社に味方する・・・
そう実感します。

日露戦争の司令長官・東郷平八郎元帥による
「連合艦隊・解散の辞」の一文をご紹介します。

「神明は、ただ平素の鍛練に力め、
戦わずして既に勝てる者に、勝利の栄冠を授くると同時に、
一勝に満足して、治平に安ずる者より、ただちに之を奪う。」

葬儀葬祭経営コンサルタント中西正人(値上げ東郷元帥)

三笠公園の東郷像に誓う・・・肝に銘じて行動します!!(敬礼!)
時代も立場も超えて、胸に響く文章です。



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