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New!!転職フェア・潜入調査/マーケティングは人材獲得でも通用するか?

今年、クライアント先が、
採用のための「転職フェア」に出展を計画しているので、
昨年、フェアに潜入して、下調べしてきました。

転職フェアへの出展企業は、有名企業ばかりでした。
大阪会場には、
星野リゾート、読売テレビ、関西テレビ、各自治体、
三菱UFJ銀行、関西電力、JR西日本、サクラクレパス、味の素・・・
自衛隊も来てました!

これら有名企業が全て競合=ライバルとなります。
そのなかで、小さな会社が、
どうやって、優秀人財を獲得するか?
転職者のふりして潜入。半日滞在。
競合企業のブースやトーク、
転職者の動きをくまなく調べて、
勝てる作戦を立案してきました。

マーケティングにおける市場調査、立地調査と同じ要領で。
どの環境、土俵が戦場になるのか?を知らずして、勝ちはありません。
それは「店舗」も「ブース」も同じではないか?と、考えています。

 
私の専門は、マーケティングです。
売上アップのコンサルティングに時間的な余裕ができたり、
売上・利益は、もう大丈夫です!という場合、
短期的な採用・育成について、アドバイス程度なら、できます。

売上そっちのけで、
どうしようもなく困っているとき(=たとえば、社長や幹部が現場に出るまでになってきたとき)
売上アップの話はナシで、
人材獲得のアドバイスに特化することもあります。

マーケティングの発想で。
売上・顧客獲得と同じステップで、人材獲得を。

でも、餅屋は餅屋。
こうゆうことは、基本的には、人材のプロの方にご依頼くださいませ。
それで、どうしてもダメな場合、成果が出ない場合、
人材のプロが「教えてください、協力してください」と言ってこられた場合、ご相談に乗ります。

売上アップのコンサルタントが、
採用や育成、マネジメントについてのアドバイスを送るのは、
野球で言えば、
投手コーチが、打者に、アドバイスするようなものです。

チームのために。という目的は同じ。
投手から見ての、打撃のコツ、練習のコツなどを、教えているにすぎません。
ただ、優秀な投手は、
打者がどうすれば打てるようになるか?どこを直せば良いのか、違っているのか?
そこまで見ながら、試しながら、投げています。



危険回避の方法 感情⇒理性⇒感情

ホテルの節水シャワーが、気に食わねー。とか、
近くに座る乗客が、気に食わねー。とか・・・今回は「出張」にまつわる毒でした。

年に何度か、定期的に「毒を吐く」ブログを書いているとき、
「嗚呼、俺は、なんて嫌な奴だ」
「こんなこと書いたら、人格を疑われるよなー」
と、思いながらも、
「本来、温厚で平和主義の人間が、
この世界で生きてゆくために、こうならざるを得なかったんだ」と納得させて、表現しています。

本来の姿は、こんニャ感じなんですよ~。本当に。

【危険を回避する方法】を書いておきます。

1)まず「違和感」を大事にする。
・・・「あれ?おかしいぞ」「気持ちよくない」「やな感じがする」「不快だ」「腹が立つ」等々
という、負の感情が芽生えるとき、そのあと高い確率で、
落とし穴、意図せぬトラブル、害がふりかかる。
そうゆう出来事が潜んでいる。
この印象はとても大事で、ほぼ外れることはない。

2)その違和感の「原因」を、科学的に探る。
そのためには、何よりも「事実」を確認しろ。
「信じるしかない、だから、GO」は、ゼッタイだめ!
・鵜呑みにするな、
・失礼と思われても、
・相手に怒られても、
「事実」となる証拠を見ろ。見せてもらえ。探せ。
事実を確認する方法を必死で考えよ。
事実確認できるまでは、ゼッタイに動かないこと。

3)自分の「願望や希望」をもとに、意思決定するな。
人間とは「そうあって欲しい」と思う事実だけを集め見ようとする動物である。
・きっと今回は、真実を言っているに違いない。
・困っているから、助けてあげよう。
・今回は、大丈夫。。
こうゆう「自分の願望や希望」は、
「破滅からの招待状」と思ったほうが良い。
すべてのファクターを集め、フラットに精密に「写実」してみる。

そのうえで、
4)「上記のことを、まとめると、こうゆうことになります」
じっくり時間をかけて、落ち着いて、まとめて、相手に提示せよ。
最悪の場合でも、損しない方法を提示せよ。

たとえば、もし相手に協力できない場合、断る場合には、
本当は協力したいんだけど・・・
どうしても自分の力不足で申し訳ない。
5)恨まれないように、丁重に、自分のほうに責がある、という体で、お断りせよ。

事実が確認できていない、または、
事実が期待と異なることを示しているのに、
それでも「信じたい」だから「GO!」=感情>理性というときには、
その費用も労力も時間も、100%見返りがないもの「捨てたもの」と思って、実行せよ。
でもそれが、人として正しい道のこともある。経済的な敗者であっても。
ただし、責任は自分でとれ。

・・・・
クライアント先を、窮地に立たせてしまうことのないように。
これまで、たくさんの意思決定に関わって「答え合わせ」をしてきた、私の危険回避の方法です。
悪意。あるいは悪意なき悪意によって、
損害を被ったり、騙されることがあるのです。

良い人だけでは、生きてゆけないんです。
自戒の念も込めて、みなさんの参考にもなるように、まとめておきました。

下記、ステップです。
1)感情(相手から受ける感情)emotion(impression)
2)理性(事実・原因の整理)fact/truth
3)感情×理性(自分の持つ希望・願望の確認。その折衝)desire/ wish/hope
4)理性(論理的に何をするか伝える)logic
5)感情(相手に与える感情)emotion(expression)

まず、自分の感情から始まり、
理性を最大級に効かせて、願望・希望的観測と向き合わせる。
最後、相手の受ける感情で出力する。



グリーンも違う。。その理由

クライアント先や、先輩・後輩からは、
「中西さんなら、グリーン車にも、ファーストクラスにも乗れるでしょ?」
「おかしな乗客の心配、ないですよ」
と、言われますが・・・
もちろん、乗れるは、乗れます。

でも、乗らないです。

ご支援先の社長(できれば幹部も)全員が、グリーン車で移動できるようになったら、
私も、グリーン&ファーストに乗ることを検討します。
気にせず、適宜、グリーンに乗って移動できる(しようと思えば無理なくできる)社長さんは、、
年に数度ご訪問するクライアント先も含めると、まだ70%くらい?かな??

昔から、決めているコンサルタントとしての(ちょっとした)矜持です。

船井時代には、一定役職以上はグリーンOKという規定がありました。
創業してからは、会社業績によって可能です。
しかし、社内規定とか、収入とか、、
そうゆうこと以前の問題です。
「この仕事で生きてゆくからには・・・」というプライドの問題です。

こうゆう規範、行動形式は、
誰に教わったわけでもありません。
本、映画、実在、、色んな人たちをみていて、
自分はそうありたい。そうしてゆきたい。と思うのです。

本日も出張。。

きれいな海岸線です!

指定よりも自由派。グリーンも乗らない。
面倒な大人ですが、キレイなものはキレイと、一応、感じます。



私が「自由席」を好む理由。。出張で貯まった毒を吐き出す回

2025年3月から新幹線「のぞみ」の自由席車両が、
3両から2両に削減されました。
出張の移動は、基本的に「自由席」を好みます。
何事も「自己判断の領域」が多いほうを選びます。
だから、3月以降「のぞみ」はちょっと大変です。

自由席を好む、根本的な理由は、
クライアント先での打ち合わせ時間が、延びることがあるからです。

もうひとつの理由は、
隣に変な乗客がいたら、すぐに、移動できるからです。

指定席は、自分の座りたい席を指定はできますが、
近くに、どんな乗客がいるか?という点に関しては、
移動手段の主体である鉄道会社や航空会社に、決定権があります。

席を確保する安心よりも
指定の席のご近所が誰か?そのリスク回避のほうが、優先順位が高いのです。

たとえば、
下記のような乗客がいたとき、一人でサッサと避難できるのが、
自由席のメリットです。
(20~30回に1回くらいしか、当たりませんが)

・スマホビデオ通話、イヤホンなしでyoutubeを観る=主に、中国人

・会話の声がデカい。=主に、おばさん

・強烈な臭い(香水、体臭、たばこ、食事)

・占領地域。股を広げて座る肥満オヤジ、ひじ掛けを占領する肥満オヤジ。
=肥満の人間は、態度までもデカイ。その性質が肥満体を作のである。。

(手前のワイシャツまくり腕=私です・・・、ひどくないですか?)

・なぜか美顔器を、ぶぃーーんと、やり続けるオヤジ

(髭剃りか??と思いきや、美顔器でした)

・リクライニングをフルに後ろに倒して、くっついて寝るバカップル。

余談・・・・
人前でイチャイチャするカップルは、9分9厘、ブサイクな2人である。
美男美女が、イチャイチャしてるのを、見たことがない。※欧米系外国人を除く
いつも、ビミヨーーーな2人が、人前でイチャイチャする。
めったにできなかった、彼氏・彼女ができたことが、嬉しいのか、見て欲しいのか。
自分を社会のなかで相対化できていない。
できていたかもしれないが、(彼女彼氏ができた)ことで、それが崩れた。
恋愛に慣れてないと、だいたい、こうなる。

鉄道&航空会社さんへ
指定でもいいんだけどさ、、
「ここに指定をとってるのは、185cm・ヒゲの大男だよ」って、
わかるようにしておいてもらえれば、避けてくれる。避けられる。
指定席の予約システムに、身長体重を登録しておいて、
カテゴリー色分けしておくのが良い(もちろん任意で表示)と思いますが。。どうでしょう?



難敵、エコ・シャワー軍団にモノ申す

ホテルのグレードが端的にあわられるアイテムについて、
もうひとつ。
言いたい。言わせてほしい!

それは「シャワー」です。

シャワーのお湯は、ガッバガバ、た~っぷり出たほうが良い。

しかし、
世の中の「エコ」という題目のもと、
良い口実ができた・・・
隙あらば・・・。と、
近年、節水タイプのシャワーへと「改悪」するホテルが、増えています。

私は、シャワーに関してだけは、
エコ全盛社会にそぐわない「反社」であることを宣言する。

チビチビ・チョロチョロとしかお湯が出ない。
まったく、泡を落とせない。
あったまることができない、
イライラしてしまう。ストレスでしかない。
そうゆう「シャワー」に変更している「間違ったエコ」ホテルが、増えてきています。

お風呂を愛する私にとって、
シャワーの湯量は、重要ポイントなのです。

しかし、
ホテルの予約サイトのスペック表記に
「当社のシャワーは、チビチビ・節水タイプです」とか
「経営者がケチ。コスト・カッターです」なんて、書いているところはありません。

予約して、泊まってみて、
お風呂に入ってみて、初めて、知ることになります。

そして、
「節水ホテル」のシャワーの中でも、数年に1度、とてつもない難敵に遭遇します。

最近、久々に出会って、戦いました。

コイツです・・・・
名付けて「ビンボー・怒りのシャワガン」

「ビンボー・シャワーガン」は、
シャワーの穴を、とにかく小さくすることで、節水しようというシロモノである。

小さな1穴に、水圧がかかるため、細く強い水が出る。
その威力たるや「レーザーガン攻撃」のようなのです。
これに当たると、めちゃめちゃ痛いです。

細くて強い「水の矢」が、
何本も、ずーーっと体に刺さった状態。
しかも、水量が、異常に少ない。
だから、いつまでも当て続けないと、泡が落ちない。
痛いのを、我慢し続ける必要がある。
「遅い」×「痛い」のダブルのストレス攻勢。

シャワーの水が、シャワーカーテンに当たると、
普通は、ジャー―とか、ザーーーって音がします。

ビンボーシャワーは、ピシッ!ピシッ!って、音がするのです。
ナイロンが破れそうなくらいに。。
そして、勢いが強すぎるため、もの凄い風も巻き上がるのです。
想像できますか?

もちろん、
めちゃめちゃ水量自体は少ない。
武闘派のエコマシンなのです。

そして、コイツの攻撃にさらされると、
人間の皮膚の中で、どこが一番弱いか??ということを、すぐ理解できます。

第2位:顔面
最弱:チン〇(1秒も持ちません)

・・・・・
気をつけましょう。
対策としては、シャワーをあきらめて、
バスタブに湯をためることしかありません。

どのタイプのホテルに多いのか?
だいたい見分けがつきます。ここには書けませんので、個別に教えます。


通常、よくある、某メーカーのお洒落・節水シャワーヘッドならば、
こうして使ってあげると良いです。

ドッバドバ出ます。
ホースとして使用します・笑


高級なシャワーを導入するホテルも、増えてきています。

ホテルのグレードを示すアイテムとして、
船井会長は「タオルとカミソリ」という。
私は「ドライヤーとシャワー」という。

これは、ホテルのグレードを示している。というよりも、
船井会長は、お肌が繊細なことが想像され、
私は、イラチ(関西弁)=短気でせっかち、
という性質の上に立って、そう結論づけているだけ。という側面が多分にあります。



コンサルタントの全国・宿泊ホテル事情

週に2~3日。
年にすれば、約100泊以上、色んな街に泊まり、クライアント先をご訪問します。
こんな生活を約30年。

最近は、インバウンドにより、
過去最高レベルにまで、ホテル宿泊費も高騰しています。

選ぶホテルに、特別なこだわりがあるわけではありません。
もちろん、オシャレだったり、一流だったり・・・というところも良いのですが、
古くても清潔であったり、ホスピタリティに溢れていたり・・・と、
それぞれの工夫がなされているところ、
自分なりの感覚で費用対効果、時間対効果の高いところを選びます。

色んなタイプのホテルのデザイン、調度品、演出、サービスは、
葬祭ホールを新築したり、改装したりするときの材料になります。


ヒットマンが、身を隠して泊まるような、ひなびたホテルや。


味わいある和室に自分で布団を敷いて寝ることもあります。

昔、船井幸雄会長が、
「良いホテルかどうかを見分けるコツがある」
と、全社会議で言っていました。

「それは、バスタオルとカミソリだ」
「フカフカで吸水性が良いか、ゴワゴワか」
「刃で肌が痛くなるようなものか、そうでないか」

確かに、20年前、30年前は、そんな感じでした。
最近では、(船井会長の提言もあり??)
それほど、ひどいバスタオル、カミソリを使うホテルも少なくなってきて、
ある程度、レベルが上がり、均質化してきました。
(ずっと注意深く観察しています)

最近では・・・
何が相当するだろう?

某ホテルの歯ブラシは、最高です。恥ずかしながら、持って帰って使っています。

現在では「ドライヤーの質」は、
ホテルのグレードに比例するような気がします。



僕の、あなたの、血管年齢

クライアント先での、定例スタッフ営業会議&勉強会。
市民ホールにて。

こんな案内がありました。
「おお、市がやってるのね!」と思って、
勉強会が終わってから、スタッフの皆さんと共に、立ち寄ってみると・・・

「男性は、できないんです」と断られました。

何でだ!?
世は、ジェンダーフリーの時代だろ??

「実は、私たち、カーブスなんです」
・・・
あ、女性専用のフィットネスジムだから
「男は対象外=お金にならないから、やっても無意味・・」ってことね!

公的なものに見せる「血管年齢測定」で集客。
⇒診断・アンケート⇒⇒親しくなる⇒足りないものは運動⇒健康になるためにカーブスに入会しませんか
⇒まずは体験だけでも。という営業手法です。

「レディたちの機械診断が終わったら、ボクも診断だけしてくれない?」と、粘りました。

「あの垂れ幕みたいなのだけで、診断して欲しい人を集めるの?」
いえ、チラシもまいています。
「へー、何枚くらい?」
確か・・・2万枚くらいだったと思います。
「今日だけで、何人くらい来てくれるの?」
10人ちょっと・・20人いかないくらいです。
「今日は、いつもより多い感じ?」
いえ、普段と変わりないですかね~
「10人診断したら、どのくらいの人が入会してくれるの?」
その日によって、バラバラです。ゼロの日もあるんですよー。
「そうなんやねー、目標とかノルマとか、あるの??」
ええ、まあまあ・・・。
あ、出ましたね!36歳です。
(プロっぽさが、出てしまったかな)

よし、どうだ!



売れたい。売れなきゃ。についての不安の理由~3つの柱の同時安定

歪んだ大人が感じたことをまとめる万博ブログは、
また、夏が終わるころ、後半戦をお送りします。

  
今回は、昔、書き留めておいたメモより。
「売れない不安。人気が出る、出ない。についての不安」

人気とは何か?
チヤホヤではない。収入でもない。
それは「自律」=自己確認のためのものである
他者の反応によって、知ることができる、それにより自分の姿を見る。

相手の反応により、自分を知る。
相手の動きによって、自分がわかる。

ドイツの現代哲学者・アクセル・ホネット教授は、
不安に陥らないよう、精神が安定するためには「3つの柱」が必要と言います。
「自己信頼」「自己尊重」「自己評価」です。

1)自己信頼=無条件に自分を受け入れてくれる家族・仲間がいること。
  EX)おならしても平気、ダメさをさらけ出すことができる。依存できる。

2)自己尊重=社会や他人に貢献しているという実感 
  EX)誰かから、仕事等を通じて、ありがとう!と言われる、言う。

3)自己評価=周囲に能力を認められること 
  EX)人気がある、収入がある

つまり「売れたい」とは、3つの柱のうちの1本の「自己評価」です。

この3つの柱が、
均一のラインで保たれていることが大事で、ラインがいびつだと、不安が生じます。

売上=人気を得たいという経営者、幹部は、それだけが先走ると、
いつも「不安」にさいなまれている状態となります。あとの2本が離れてゆきます。
新しく入ってきたスタッフには、1)2)3)の柱が、職場にある状態に。

「仲間、家族」
「お客様、取引先」これを「人気、売上」と同格に。

よろしくお願いいたします。



スタンスと政治意図と常識と。10億人がひかえる、中国館で感じたこと

パビリオンの入口では、各国のスタッフが、案内や列の整備をしています。
国の民族衣装、あるいはそれをイメージしたユニホームを着ていることが多いのですが、
中国館は、黒いスーツの男性です。

ポケットに手を突っ込んで、偉そうに観客に指示をするスタッフもいます。
サングラスのスタッフもいます。ガムを噛んでいるスタッフもいます。
まず、これに、驚かされます。(まさに、ある種の展示である)

館内に入ると、
春夏秋冬と二十四節気(にじゅうしせっき)「立冬」「立春」や
「啓蟄」「夏至」等々の大ビジョン。それに漢字。

日本独自のものと思っているかもしれませんが、
これは、元々、中国で考案されて、日本に伝わっているものですからね。
日本の皆さん、忘れないでくださいよ。うちが元祖で同じ種なんですよ。

長い通路には、中国と日本の歴史に関係した人たちの
木彫りのモニュメント
鑑真、空海、最澄から始まったのは、なるほど・・・と見ていましたが、
途中から、見慣れない日本人が、どんどん出てきます。
孫悟空と鉄腕アトムも?
(これは、アニメ・ドラゴンボールの孫悟空も、元は中国だ!ということが言いたい。と私はとらえた)

誰だ?これは??松居一代か?

ムツゴロウのような見た目の人や、「森本孝順」という人も出てくる。
繰り返しますが、空海と同列です。

日本では無名かもしれません。
しかし、中国にとっては、これが大切な日本人なんですよ。
日本が中国支配下となれば、教科書に載りますよ。

月に行った。深海にも行った。という展示あり。
中国人の一日は、こんなラグジュアリーな生活なんだ、我々は先進国だ、というPR映像あり。

ちなみに、
館内の女性コンパニオンは、二人集まってラインを見ながら、しゃべっていました。

国の政治的な姿勢。スタンス。
国民ひとりの訓練度と生産性。
・・・・
最近のニュースより。
大手求人広告に応募した日本人。
すると、カンボジアに拘束・監禁されて、
奴隷のごとく特殊詐欺集団の手伝いをさせられていた事件がありました。
8名の中国人がボスで、
20名の日本人を管理・監督して働かせていたそうです。
・・・・
色んなことを、考えさせられます。
パビリオンから感じることを統合すれば、国自体が、そうなるよ。

日本は、米中両国間の中で、どうすれば、生き残ってゆけるのか?

インテリジェンス(知識と情報)。勤勉さ。誠実さ。恥を知る。。
こうゆう要素を、日本からなくすことの危険性を、ひしひしと感じます。
(歳、とったんでしょうかねー・笑)



商品の連続展示/人気パビリオン・フランス館より

フランス館は、
さながら、高級ブランド・コングロマリット企業の
「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)館」でした。

LVMHは、日本でもおなじみの下記のようなブランド企業を傘下におく一大同族企業
<ファッション>
ルイ・ヴィトン/ディオール/セリーヌ/フェンディ/ケンゾー等
<時計・ジュエリー>
ティファニー/タグホイヤー/フレッド/ブルガリ/ゼニス等
<ワイン・スピリッツ>
モエ・エ・シャンドン/ヘネシー/ドン・ペリニヨン等

観た国の展示の中でも、
圧巻は「ヴィトン部屋」でした。
写真は、これから観る方のために、掲載を控えておきます。

その次には「ディオール部屋」があります。
旧式から最新式までのウエディングドレスの色んなパターンが、並んでいます。
(この次は、セリーヌ部屋です)

同じ分類の商品を、天井高くまで、ズラリと並べる。
ライティングをかける。
お客様を惹きつける店舗づくりの基本とヒントです。

天井高く、あらゆる種類の棺を並べた事前相談ルーム。
どうですか?

・・・・
フランスが、日本と世界に誇るもの=ブランド。と、よくわかりました。
それに、クロワッサンも・笑
(確かに、日本には、こんなブランド統合企業は存在していない)

パビリオンのスタッフさんは、
フランス人と日本人が、半分ずつくらい。
LVMH日本法人からの出向でしょうか。



最新の人気パビリオンと店舗づくりの未来 アメリカ館等

アメリカ館はじめ、
人気のパビリオン、館内の共通の特徴。

結局は、大きなスクリーンと3D風の画像。
これは、40年前、小学生のとき観たダイエー館と同じであり、
最近の映画館と同じである。

最近の映画館と異なっている点は、下記の内容です。

スクリーンを、横は180度近く、
パビリオンによっては、それ以上の270度にまで、伸ばし、
かつ、天井にまでも伸ばしている点。それと音響。

(アメリカ感、宇宙ステーション)
これを「没入体験」と呼ぶらしい。
でかくしただけだろ? 

でも、きっと凄い技術なんだろうな。
それ用の配置や映像づくりにも細かい技があるんだろうな。

(バンダイ・ガンダム)

葬祭ホールでも。。
ホールの壁面と天井が180度、スクリーンになっていて、
故人がまるでそこにいるかのようにメッセージと思い出、本人と家族の記憶が流れる。

施設は「パビリオン」とも言える。
こんなホールになったら、面白いなあー。

人気パビリオンが、人気たる理由を、
クライアント先のホールに当てはめれば、こんな風になるかなー。
妄想半分、そうゆう視点で、観覧しています。

・・・・
私が開発に関わる店舗で、
実施することのある、大切な「仕掛け」があります。
それと同じ「仕掛け」を、
いくつかの人気パビリオンでも、実施していました。
(ふふーーーん、オレのやってること、間違ってなかったやろ~)
(どやっ!)
と、ご満悦で、帰ってきました。


(うわ!!ジオング、目の前に来た!怖いけど、かっこいいーー)

「足なんて飾りです。偉い人にはそれが解らんのですよ」
↑すみません、わかる人にしか、わからないガンダム・ジオングの心に残る名言です。



世界の国は、日本人に何をPRしているのか?/パビリオン雑感 

「アメリカ館」と「中国館」

そりゃ、セットで行かなあかんやろ。
日本がどっちの国と、どう付き合うか、見定めなあかん。
この2国をセットで見に行きました。

今や、世界の二大大国。
日本は、そのはざまにいる。

アメリカ館
「俺たち、ずっと仲間だろ。
宇宙開発とか、日本ではできないだろ?
俺らは、できるんやで。
これからも仲良くしてあげるから、わかっているだろうな。逆らうなよ」
ということを、ニコニコ、爽やかに伝えてくるパビリオンでした。

日米の友好関係をパネルや、映像で、嫌というほど、PR。
メインは、NASA宇宙開発。
映画に出て来そうな、可愛い女性と爽やかボーイのコンパニオンのフレンドリー・トーク。

原爆を落としておいて(落とされておいて)この80年間の占領政策の巧みさよ。。

中国館
「日本の文化って、元々、俺の国にあるもんやからな。出身は同じなんやぞ。
君たち、分家に過ぎないんやで。昔、朝貢してたやろ。覚えてるか?
あ、そうそう、俺ら後進国じゃないで。今、こんなに凄いんやで。
俺ら深海にも、月にも行ってるしな。ウソちゃうからな!」
この表現が、上から目線で、いささかストレートすぎる(=素直で下手な)パビリオンです。

↑中国の月に行ったPR
アメリカの月の石には長い行列ができているも、こちらには行列できず・・・
噓か真か・・・見極める必要があります。実は、NASAを抜いている?

どっちも、
武器の豊富な暴力団である。
戦争をきっかけに、日本を「子分」とした暴力団=アメリカか。
紀元前の昔2000年前から、つい300年前まで2000年間も「子分」だったのに、
130年前、歯向かってきて負けたことに、敵愾心むき出しの態度の暴力団=中国か。

結論、どっちとも、本音では、お付き合いできないぞ。
真実をフラットな目で、見極める必要がある。
自立の道をどう立てるのか?



ひねくれてしまった大人も楽しめる/万博雑感

大人の感性と子供の感性は、異なります。
同じものを見ても、
子供は、比較的、素直に感動できます。
大人の感性は、これまで、生きてきた経験がフィルターとなって、感動できます。

私は、このたび、
相当、ひねくれてしまったなあ。ということを、実感し、
そこが、楽しく、面白い、万博体験でした。

まず、万博の入場ゲートでの、率直な感想が、これ。

 
なんじゃー、こりゃーーーー
アウシュビッツやん!

(映像や文章、想像の限りでは、きっと、こんな感じだったんだろうな・・・)と

広大なゲートの前に敷かれた柵。監視員。
そこに行列をなし、おとなしく待ち、
指令に従い、少しずつ、ゆっくり歩かされる大集団を、目の当たりにして、そう感じました。

(お子様には、出てくるまい、この感想は。フフフ・・・)
(小学3年生のころの私にも、この感想は出てくるまい。ずいぶん成長したぞ・・・)

もちろん、ちゃんと、並びました。アウシュビッツに。
そのなかでも、アウシュビッツを、さっさと抜け出す方法を、見つけました。
もう次からは、アウシュビッツしなくてよい方法を、見つけました。
当日、人気パビリオンに、効率よく潜り込む抜け道も、見つけました。

そこは、
競争を勝たせるコンサルタントですから。
2~3時間、観察し体験すれば、目的達成の方法は、ごく自然に思いつきます。

これから行かれる方には、そっと伝授しますね。

 
会場内が広く、脚と腰が悲鳴を上げる。
1日で25000歩でした!

良くも悪くも、
老若男女、貧富の差もなく、
会場内は、みな平等な空間です。

こうなったとき、最後、モノを言うのは、やっぱり「体力」です。

今回の万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
ある種、それを実体験できます。
いのち=体力のことである。自らの脚力、臓器のことである。



若者よ、万博に行ってみてくれ。大人よ、連れて行ってあげてくれ。

私は、万博を「とても楽しみにしている派」である。

その根本的な理由は、小学校3年生のとき、
1981年、神戸で「ポートピア博覧会」が開催され、そこに連れて行ってもらい、
その好印象インパクトが大きかったからです。

・・・・
海を埋め立てて造られた巨大な人工島「ポートアイランド」。
そこへ走る無人の電車「ポートライナー」。
未来の理想都市を思わせる巨大マンション群。
そして、何と言っても、博覧会場の各企業のパビリオン。。

特に、大人気だったダイエー館のインパクトは、すごかった、
今で言うところの3D?VR?
自分がグライダーに乗って、世界を旅する。
アルプスの断崖にぶつかりそうになり、
海の中に潜って、サメに食べられそうになり・・という映像体験をするのである。

父が勤務していた三菱グループの未来館。
住友館(住友グループ)、川鉄地球館(川崎製鉄)、松下ピラミッド館、
神鋼パノラマ館、IBM館、サントリーウォーターランド、
芙蓉グループ、サンヨーソーラー館、大阪ガス、関西電力エネルギー館、、、等々、
未来へのワクワクとドキドキが、止まりませんでした。

UCCコーヒー館や、塩とタバコのパビリオン(日本専売公社)など、
並ばなくても入れるパビリオン=展示だけのパビリオンは、
幼いながらも、「しょぼいなあー」と思っていました。

会場内には、緑の森が作られていて、川に入って遊ぶこともできたし、
ポートピアランドという遊園地もありました。

あれから、44年。。
今回の大阪万博でも、三菱、住友、松下(現パナソニック)、サントリーなどの企業は健在で、
今も、あのときと変わらず「同じテーマ」のパビリオンを展開しています。
=三菱は「みらい館」、住友は「みどり」、サントリーは「水」。
さすがの底力を感じます。ブレていません。
なんとも言えない安心感と誇りを持てます。

大阪ガス、関西電力などインフラ系も、当時と同じテーマ。
<儲かっているんだよなー。。>
今、ここに出展するお金があるならさあ、電気代・ガス代、安くしろよ!!
でもって、40年前以降と相変わらず、
パビリオンの内容が面白くない(なさそう、それも今回、確かめに行く・笑)
・・・・彼らのパビリオンは、
如何に自分たちの扱う商品が大切か、自分たちが努力しているか、
君たちも勉強してくれ、ということを、
教育的かつ子供だまし的に伝えてくる。そうゆうパビリオンを作る傾向にある。
昨今の時節柄もあり、
インフラ系企業のパビリオンには、若干、否定的で厳しい目の感情を持っています。

神戸製鋼、川崎製鉄、石川島播磨重工など、
関西の鉄鋼系企業は、単独出展せず(できず?)、共同パビリオンに入った。

大人気だったダイエーは会社自体がなくなり(イオンに買収された)、
サンヨーも会社自体がなくなり(中国資本・ハイアールに買収された)
たばこをテーマにしていた専売公社は、民営化されJTとなり、パビリオンはない。
それどころか、今や「たばこ」自体が、会場内で吸えない
(喫煙所は、会場の外に1箇所だけ)扱いとなっている。

バンダイ、ヨシモト、飯田グループ・・・等々が、今回の新しい顔ぶれである。
40年後、どうなっているか?

今、私は、企業・国の栄枯盛衰を、観に行きたい。

私が小学生の頃、受けたインパクトのようなものが、
若人には、何か、あるはずです。
是非とも、行ってもらいたい。(行ってみて、面白くない、なら、それはそれでいいじゃないか)

全国の小中学生は、無料にしてあげても良いくらいです。
で、小中学生1人につき、付き添いの大人は一人半額で入れてあげてよい。
日本の未来への投資と考えれば、安いものである。

チケットが売れない?
一発で売れる方法、いくらでもありますよ!



才能あふれるAI君と、自力のチャレンジ 

私の冬の恒例行事・・・
大学入試の共通テストや、東京大学の入学試験が、新聞に掲載されると、
無謀にも、解答にチャレンジ=受験してみます。

数学や物理・化学などは、まず無理なので、スルーです。

でも、社会(歴史、地理)や現代文などは、
日常の仕事生活・常識の範囲で回答できるものです。
英語は、ダメ元のチャレンジで。

ここ最近の大学入試の傾向として、
「考えさせる」問題が増え、
「暗記が必要」な問題が減っているので、
仕事の能力の延長で、なんとか得点することもできるのです。

結果はと言えば、そこそこ、そこそこ。。で、
今の18歳の皆さんの優秀さをかみしめ、尊敬している次第です。

今年、
ついに、AIが、共通テストで90%以上の正解率(東大合格ラインをクリア)
東大試験にも、合格水準を超える解答を出すようになってきたそうです。
これは大きな転換点です。

「東大クラスの頭脳を友達に持ち、仕事ができる」
もはや、AIを活用しないという選択はないと思います。

「無謀で無益に見える挑戦」で、自力を鍛えることも、もちろん、続けてゆきます。
自らの意思で、決断すること、行動すること。AIと共に生きる人間が高めておくべき力のひとつです。



エントロピー増大の法則

「すべての秩序あるものは、その秩序が崩壊する方向にしか動かない」
これを「エントロピー増大の法則」と呼びます。

※理系・物理の世界では、私の理解力では表現できないくらい複雑難解な法則です。
 文系的に言い直すと、上記のような言葉になりのかな?ということです。

全ての宇宙は「エントロピー増大の法則」に支配されています。

どんなに強固なピラミッドも数千年も経てば砂塵に帰してしまいます。
整理整頓した机も、いずれ乱雑になります。
完璧と思われていた組織秩序も、そのうち崩れてゆきます。

この世界は、エントロピー増大の法則に勝つことはできません。

生物は、先回りして、みずからを壊し、
環境から取り込んだ分子を使って、
自分をつくり直すことによって、エントロピー増大の法則に抗うように、
壊しながらつくり続けて「動的平衡」を保っています。

自ら壊すこと、それが、生き残ること。

経済学者・シュンペーターは、
資本主義の要諦として「創造的破壊」を提唱し、
伊勢神宮には「式年遷宮」がある。



まず破壊せよ。壊しながら、作り続けること。それが生命体が生き残る術

「組織づくりの要諦は、壊すことにあり」
以前ブログでご紹介させていただいた船井総研の元社長・本告正さんに、
社長室に「ご招待」いただき(=お呼び出しをくらい?笑)
お話したとき、教えていただいた言葉です。

「どんなに成功していても、うまく行ってても、組織は3年に1度は、必ず壊すものなんだ」
「新しい組織がうまく機能するかどうか、とか、人事がどうだ。ということは、たいして大きな問題ではない」

「定期的にバラバラに壊すこと自体が、大切なんだ」

私が入社して数年目のとき、大きな組織変更があって、
おそらく「不満半分」で、尋ねたのだと思います。
やっと会社にも人にも仕事にも慣れてきたのに・・・業績も順調なのに・・・なぜ??
という思いから。

(ふーーん、そんなものなのか)
(まあ、確かに、銀行とか大企業は、3年に一度は、部署移動するってゆうしなー)
(しっかし、テキトーだなあ、そんな感じでええんかいな??)
当時は、このくらいにしか、考えていませんでした。

でも、前述の「動的平衡」により、説明がつきます。
「生命は、絶えず自らを壊しながら、作り直すことでバランスを保っている」

個体が集まっている人間社会も生命体である。会社も生命体である。
人間と他の生物も、地球全体も、ひとつの生命体と言うことができる。

実際、伸びる会社ほど、
一見、非情に思える大胆な人事をします。
施行リーダーに、突然、営業をさせる。工場長が、店舗責任者になる。
居住地から、遠くの拠点でも、おかまいなく単身赴任させる。などなど。

伸びない会社は、ずーっと人事が固定です。
社長も、幹部も、リーダーも、同じところにいます。


日本の官僚組織とか、定期的に「壊す」といいんですよね。きっと。
部署や編成自体を、大きく入れ替える。
簡単に実施するなら、財務省の課長が、いきなり、文科省の課長になる。入れ替わる。とか。ね。
そうすれば、国という生命体も健康になると思います。



ヒト・組織の生命の本質「動的平衡」とは

生物学者の福岡伸一氏が提唱する概念です。
「生命は、絶えず自らを壊しながら、作り直すことでバランスを保っている」

福岡さんは、優しそうなお顔と語り口と裏腹に、
こんな実験を、マウスに施した。

マウスのなかのひとつの遺伝子を無効化する。
つまり、意図的に身体の異変を作りだそうとする。
しかし、元気に生き続ける。
遺伝子は、大きなシステムのなかの一部なので、
すぐマウス本体に大きな異常をきたす前に、足りない遺伝子をバックアップしたり、
補完しあう仕組みが働き、
マウスのなかに「新しい平衡=バランス」が立ち上がる。

機械の場合、部品が壊れると、やがて全体に影響が及ぶ。
しかし、生命の場合、ひとつ取り除いても、大丈夫なようにできている。
自助的に全体に影響が及ばないようになっている。
生物は「動的な仕組みとして統合的な存在」なのです。
絶え間ない流れの中で分解、合成がバランスをとっていることを「動的平衡」と呼ぶ。

生命の本質は、
遺伝子や細胞といった個別の要素にあるのではなく、
要素と要素の関係性、それらの「あいだ」で起きる相互作用にある。
そこに生命が宿っている。との結論にいたる。

会社やチームに置き替えて言えば、下記のようになる。
組織の本質は、個人や役割といった個別の要素にあるのではなく、
個人と個人。役割と役割。の関係性、それらの「あいだ」で起きる相互作用にある。
そこに組織の生命が宿っている。

モノではなく、そこで織り成しあうコトにある。

組織では、日頃から、色んな構成員同士の「相互作用」「あいだ」の機会の「量と質」を、大切にしておくと良い。
1つのピースが抜けた後の「新しい平衡の立ち上がり」がスムーズになります。

生命は「壊しながら、作ること」で、バランスを保つ。
ダルビッシュが抜けたあとも、チームが勝てることも、動的平衡のひとつです。



エース級スタッフが抜けても、大丈夫。組織は、さらに強くなる。

クライアント先でも、どの会社でも、
「主力スタッフが退職する」という事態が、時々起こります。

逃げることのできない立場である「経営者」は、
そのとき、お先、真っ暗。絶望的な気持ちになります。
ですが、
そのあと、現状よりも良い方向に向かってゆくものです。

主力スタッフの代わりに、
・別のスタッフが成長して、頑張ってくれるようになります。
・全員がレベルアップします。
・もっと良いスタッフが入社してきます。

組織体は、そうゆう風になっているものです。

様々な経営者の近くに仕えさせていただき、
幾たびも、そうゆう場面に遭遇してきた私は、断言できます。

当事者である経営者ご自身は、
その場では理解できないことも、多いのですが。。
適度に焦って、適度にジタバタするくらいが、ちょうど良いものです。

必ず、会社自体、組織自体はグレードアップできます。問題ありません。
1年後には「残念ではあるけれども、辞めてもらったことは、結果、良かったですね」
となります。

 
実は、まだ野球の話が続いています。
上記の裏付けとして。

近年、日本の各球団からはエース投手が、
FA移籍したり、メジャーに行くことが多く、チームから「退職」してゆきます。
しかしながら・・・・
・日本ハムから、エース・ダルビッシュが抜けた後、
 もうダメだ・・と思っても、優勝します。
・広島から、エース・前田健太が抜けた後、
 もうダメだ・・と思っても、優勝します。
・松坂大輔が抜けた後も、菊池雄星が抜けたその年も、
 西武は優勝しています。
・昨年は、DNAからエース・今永が抜けた後、
 ダメだ・・と思っても、日本一になりました。

きっと、そうゆうものです。

今年は、
佐々木朗希(まあ、エースとは呼べないけどねー)が抜けたロッテ。
菅野が抜けた巨人。
久里が抜けた広島。
チャンスが巡ってきたんじゃない?と思っています。

大事な要素が抜けても、
全体としては、うまく回るようになってゆく。

これを生物学で「動的平衡」と呼びます。



【また脱線】昭和の時代、少年時代にタイムスリップを

今年、マー君の何に注目するのか?
「かつて速球派・剛腕で勝っていた投手が、技巧派に転身しても、勝つ姿」
それを見てみたいのです。

昔は、そうゆう凄い投手がいました。
・江夏豊は、阪神時代、剛速球投手。オールスターでの9者連続三振。
・わが近鉄の「草魂」鈴木啓示も、若いころは剛腕だったという。
 317勝のうち前半は剛腕投手として、積み上げた。
・中日の鈴木孝政も、キレのある快速球王だったそうである。

ですが、3人とも、私が物心ついたとき=野球を始めたときには、
すでに「技巧派」でした。
(おじさんが、なぜこんなにも、えらそうに投げてるんだ?
なぜ、こんなゆるいボールを打てないんだ?)という印象でした。

当時、父親の解説によると・・・下記のようなことを言ってました。
1)名前(=風格)で投げている。
 全く同じボールだとしても、江夏が投げる球と他の人の球は違う。誰が投げるかが大事。
2)打者を見下ろして投げている。手に取るように投げている。
3)経験から、打者心理と展開を読みながら投げている。
4)スピード表示は遅くても、実際よりも速く見せる技術を持っている。そしてコントロールが一番。
5)打たれても、歩かせても、点をとられなければ良い、1点差でも勝てばよい。

1)については、当時、意味がわかりませんでしたが、今ならわかります。
同じ内容を言っても「誰が言うか」によって、
  同じ行動をしても「誰がやるか」によって、
成果が全く異なります。きっとそれと同じです。

私は、リアルタイムで見てみたい。
昔の速球派が、今、技巧派になっても、勝てるところを。

近年の選手では、見たことがないのです。
スピード=体力勝負ができなくなったら、もうおしまい。
自分のスタイルが通用しなくなったら、もうおしまい。

あの田中マー君が、150kmが出なくても、
140kmくらいのストレートでも、
打者を見下ろして、風格・技術・心理戦・コントロール・変化球を駆使して、
のらりくらりと、勝ってゆく姿を、見てみたいのである。

プロだなあ、
頭を使って、努力も研究もしたんだなあ。と感心したいのです。

近鉄・鈴木啓示の現役時代(私が知っているころ)

なんだか「プロ野球選手」というよりも「草野球のおっちゃん」でしょ?
「よっしゃ、さっさと終わらせて、一杯やるで~」
「おらおら、打たしたるから、はよう打て。ほら!ワシに無駄なタマ投げさせるなー」
昭和の時代、こんな感じの大投手が、活躍してたんです。

マー君、再現、頼みます。
今、もっとも、あなたが適任です。


去年の巨人・菅野は、これに近い投球をしていましたね。
試合中、打者との対戦でも、まるでキャッチボールをしているかのような佇まいと投球でした。
大リーグに行っても、続けて、勝ってほしいです。



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