街歩き、コンサルタントの店舗ウオッチング
ここは、南国・土佐高知。
若いころから、何度か訪れた、龍馬のふるさと。
出張中、夜の商店街を、ぶらぶら一人、放浪歩き。
地方には、面白い、良い店舗が多い。
独自の進化を遂げている店舗がある。
人口減少の中、生き残りをかけて戦った痕跡と、現在の姿には、
「ゆるゆる・ぬくぬく」の都会の企業にはないアイデアがあふれている。
だから、大好き。勉強になる。
今日は、高知の名物「カツオのたたき」をテーマに、
店舗を観察してゆく。
どの店舗が、儲かっているかな?
坪効率が高いかな?
どんな経営者かな?と、思いを馳せながら。
それでは、商店街の奥のほうから、順番に。。
いつものように、本質は語らず、上っ面だけを、記録しておく。
ほう、素材を獲りに行く「乗り物」の名前を、屋号にしたか!
思えば、「○○農場」とか「○○製麺」とか、あるもんね。
そのうち、「ヤンマーCT340」「クボタ GM64」って、出てくるかな?
呼び込みは、藁焼きの実演と、漁師の顔と名前、船の写真。
次、これはチェーン店だな。地域性を加味した屋号。
呼び込みは、、炙られているカツオの姿と、メニュー表。
上記のライバル店を、一生懸命、真似しよう。としている姿勢がみられる。
おお。。地元・高知出身の戦国武将の名前。
ゆかりある武将の家名を、屋号にした。あえて山内家じゃないわけだ。
呼び込みは、賽銭箱とか、、
ん?店内に鎧武者が着座している!
※そして、マニアは見抜く、これは真田幸村の鎧ですが・・・
(大阪の陣では、共に戦い、お世話になりました!)盟友を偲んで・・って意味か?
さらに、お次は、地名が屋号。
(室戸ジロー)ってことは、「足摺タロー」が、どこかにあるのかな?
それとも、近年、売り出し中の地鶏「土佐ジロー」に、かぶせてきたか?
呼び込みは、、この不愛想な魚・笑。
無表情で、こっちを見ていた。もしかして、キミがジローかい??
そして、豪壮なお城のような店構え。歴史押し。
おっ、山内家が出てきたぞ。
長宗我部家のあとで、高知を治めた山内家(=二十四万石)と、
丸三葉柏(まるにみつばかしわ)の家紋。
この家紋は、後に、高知出身・三菱グループの創業者・岩崎弥太郎により
三菱のロゴ=スリーダイヤの元となる。
呼び込みは、龍馬の隣、お龍さんの顔ハメ看板。
土佐犬(コロナ対策済)+名物・長尾鶏(おながどり)・・・
土佐名物フルコースで迎える。
その向かいには、
そのまんま「土佐市場」というお店。サンプルケースを全面に押し出す。
呼び込みは、燃え盛る藁焼き職人パネルに、
現物の酒瓶。サンプルケースを演出する。
そして、商店街から中に入った場所には、
3~4階建ての巨大ビル「司(つかさ)」。
全国に展開している土佐料理専門店の本店。
ブランドチェンジし、土佐料理・祢保希(ねぼけ)としても展開している。
呼び込みは、巨大ビル店舗そのものと、龍馬の特大パネル。
わずか、300m程度の商店街のなかに、
栄枯盛衰の法則、店舗づくりの法則が見える。