top > 2023年 > 3月


源流を遡る。プロ経営者の人事の妙か?WBC考察(1)

WBC、素晴らしかったですね!
生きてるうちにこんなものが観れるとは!ってレベルです。

何回か前のブログ(展望編)で、
長期展望のメンバー構成と、ダルビッシュに注目。
でも、コロっと負けてしまうかも・・という不安にも触れましたが、
見事、勝ってくれました。

一般的・感動は、TV報道など、見てもらえれば良いと思います。

私の感じたこと。。。
栗山監督を起用した人事=NPB・日本プロ野球機構に注目し、拍手を送りたい。

「サムライ・メンバー」のさらに源流(始源)に遡る。
源流や始源が気になり、抑えておくことは、コンサルティングを行うときの癖でもある。

今回、代表監督は、
プレミア12と東京五輪で、優勝した稲葉でなく、
小久保でもなく、工藤でも、井口でもなく、
落合でも、古田でも、矢野でも、金本でもなく、
栗山だった。

栗山監督だから、日本ハム時代、二刀流で共に戦った大谷がサムライ・メンバーに参加表明し、
大谷がダルビッシュを誘って、メンバー入りが実現した(らしい)

では、NPBの誰が「栗山監督」を選んだのか?
それは、オモテに出てこない。
このメンバー構成を実現できる可能性を視野に入れて、
つまりは、キーマン=大谷からの逆算で「栗山選出」なら、
NPBと、そのトップのコミッショナーに、賛辞を送りたい。

栗山監督選出当時、
NPB最高責任者であるコミッショナーは、斉藤惇(さいとうあつし)さん
野村證券に入社し副社長となり、その後、住友ライフ・インベストメント・最高経営責任者→
産業再生機構・社長→東京証券取引所・社長→日本取引所グループ・CEOを歴任し、
2017年から、14代目の日本プロ野球機構のコミッショナーとなっている。
つまり、プロ経営者、である。

NPBのコミッショナーといえば、
検察庁など法界出身の公務員トップのなかの「野球好き」が、
最後のお役目として、その座に就く。が、お決まりであった。
14代の斉藤さんは、初の経営者出身コミッショナーである。

WBC優勝は、プロ経営者の人事のファインプレー。とも言えるのではないか。

斉藤さんは、TVを観ながら、ホッと胸をなでおろし、
ニンマリしているのではなかろうか。こうゆうのは、経営者冥利に尽きるはずである。

各段階の選出までにどんな経緯があったのか?
きっと、そこには野球以上のドラマもありそうである。

誰を、どこに任命したら、どうなるか??
経営者に求められる人事能力です。

ペッパー・ミルのあるお肉屋さんにて・笑

偶然、見つけました。

私がコンサルに入ってたら、ここの店長をつめるな。。
「ペッパー・ミルありますやん!」
「何か、できることありません?」
「写真撮って、デカく拡大して、店の前にくり抜き写真を、貼り出しましょうよー」
「メインタイトルは、ペッパー・ミルあります♡。もちろん、美味しいお肉も!」
「サブタイトルに、・・・スタッフがお写真撮影協力いたします。で、よろしくね」
 ・・・手が塞がるから、自撮りできないんですよねー。
 しかも、手が大きいのか、ミルが小さいのか、本体が見えないし。笑



拡大の秘訣は、一騎当千よりも一騎当十。

前回ブログからの続き。。

「処刑相当」の社員が在籍していても、
なぜ、F総研の売上・利益は、伸びているのか?

何と言っても、10年前の戦略転換が大きい。

年間1億円を稼ぐ「スター・コンサルタント」を、10人育成して10億円。
というマーケティングから、
年間2000万円を稼ぐ「普通・コンサルタント」を、50人育成して10億円。
というマーケティングに、切り替えたからである。
そして、「普通」を率いる「マネージャー」を作る。

一部の優秀な幹部が、
「バカでもチョンでも」稼げる仕組みを作り、それを「売る」
スターは不要。本を出版する、なんて、とんでもない。

約30年前、私が入社した当時は、20人の同期が入って、
3年後には、私を含めて2人(1人は女性スタッフで秘書になったから、実質、私1人)となった。
おそらく、
今のF総研は、3年で半分以上は残る(残す)会社になっているはずである。

売上構造を見ると、「建設・不動産業界」と「医療・福祉・介護」で、
コンサル部門の売上の約半分を稼ぐ。
当社のコンサルティング領域と重なりそうな「専門サービス」は11億。
全部合わせて11億だから、当時と比べると、下がったのかな?それほど変わらず?
十分、勝負できている範囲だ。

建設・不動産と、医療・福祉・介護と、士業、、
・・・・業界規模の大きなところ、マーケットの大きなところを、得意としている。

F総研が、得意とする業界は、10年単位で、切り替わってゆく。
私の在籍当時、年配の経営者さんからは、こんな風に言われていた。
『フナイさんと言えば、スーパーマーケットやホームセンター、
衣料品等「流通業界」に強いのが、特長だったでしょう。
それが、なんとも情けない。
「家具」「宝石」「お菓子」が主力になって、それも今は下火で、
今の主力は「リフォーム」「パチンコ」「リサイクル」ですか・・・』

そして、
今は、「建築・不動産」と「医療・福祉・介護」が2枚看板である。

売上を上げたいなら、これは、正しい手法である。
1)一騎当千を期待せず、一騎当十。くらいを、数多く。
2)対象となる顧客層は、絶えず変える、
3)イケる!と見た顧客層を徹底的に開拓する。

最近の新興・弁護士事務所のマーケティングに似ている。
法廷で、勝つこと・負けないこと。よりも、
稼げるマーケット(過払い金、相続)を次々変えて、拡大して、スタッフをそろえて
顧問料を稼ぐこと、最優先に。

うちは、違うけどね。。
あくまで、少数精鋭、一騎当千を目指し
「勝つこと・負けないこと」最優先で行きます!



同じ職業を語ってくれるな!ブラック・コンサルタントの毒

前回のブログ後半から、
やや「ブラック」モードに入ってきました。
(季節の影響??暖かくなって活動開始?)
ここで、一気に、ブラックモードに突入してみたい。

私のご支援先が、
古巣・F総研の会員制勉強会に参加した。

ある社長:
「うちの売上利益、財務状況で、こんな大きな金額の投資をして、大丈夫ですかね?」
コンサルタント:
「それは銀行が判断するから、銀行が融資すると言えば、心配しなくて、いいんですよ」

別の社長:
「この勉強会でオススメしておられた(他のクライアント先で当たった)というチラシを、
 御社提携の印刷会社で制作してもらい、投入したのですが、反応が悪かったです。」
コンサルタント:
「地域性でしょうかね。では、次・・・」

もはや、地に落ちた。。

もちろん、これは一端のみであり、良い事例もたくさんあるはずである。

F総研の会社自体の業績は、好調キープ。
わずかの株を持っているので、株主総会用資料が送られてくる。

売上は、私が在籍していたころの2~3倍になった。

売上をコロナ前に戻し、利益は過去最高に。
コロナ後の業績好調企業の典型的なパターンである。
マーケティングを怠らず、コロナをきっかけにスリム化に成功している。

が、しかし・・
上記のような内容のアドバイス、発言をする人々と、
同じ「職業」とは、思われたくない。

当時も、今も、、
本物でありたいと思っているコンサルタントの前で、
こんな発言をしようものなら、もう「ギトギトに残酷な処刑モノ」である。



最後、袋の底に残ったポテトチップスの細切れみたいなもの(高知の夜編)

その1
この夜、見つけた、
最も威力のありそうな、費用対効果・バツグンの看板。一等賞は、これ!

そうよ!その通り。
それがなきゃ、生きていけないよ。普通以上の収入はムリでしょうね。
「オレのコンサルティングは、葬祭業界で一番、業績が上がると、勝手に思っとる!」

その2
そして、ヒロスエの実家を、ミーハーにチェックして帰る。
このビルの地主(元・金物店)
お母さんが、この一角で雑貨屋をしている・・とのことでしたが、
すでに廃業?見つけられず。泣

その3
昨日のブログの「かつおのタタキ」店舗のなかで、
老舗に挑む業態(後発でも、先発を追い越す)として、
法則に基づき、私が評価するのは「明神丸」である。
http://myojinmaru.jp/
「明神丸」にそっくりな店構えとネーミングで「龍神丸」という店舗が、
全国のイオンに入っている。
http://www.pierthirty.co.jp/shop/index.cgi?c=zoom&pk=69
明神丸に聞いてみると「当社とは一切関係ない」とのことでした。
・最大限、好意的に表現すると「なりすまし」
・普通に言えば、「パクリ」
・最大限、軽蔑すると・・「   」やめておこう・笑

龍神丸の運営企業は、ここ。
http://www.pierthirty.co.jp/shop/index.cgi?c=category#tabs-1
どうやら、そうゆう会社っぽいですね。

詳細・経緯は不明ですが、
もしヒントをもらって、ここまでそっくりに実施してるなら、
ちゃんと、筋を通しましょうね。

社長同士が会ったら、どんな話をするんだろう?
店長同士が会ったら、どんな顔をしてるんだろう?
店員は、知ってるんだろうか?

「誰とでも、面と向かって、胸に曇りなく会って話せる」ってことは、
「何店舗もあって、お金を持っている」ってことよりも、
ずーっと、大切で、第一優先なことなんだと思います。

それに、日本全体で言えば。
発案者、発明者の知的財産権を認め、報いるシステムを作ることが、
生産性を高め、競争力を高めることになる。



街歩き、コンサルタントの店舗ウオッチング

ここは、南国・土佐高知。
若いころから、何度か訪れた、龍馬のふるさと。

出張中、夜の商店街を、ぶらぶら一人、放浪歩き。
地方には、面白い、良い店舗が多い。
独自の進化を遂げている店舗がある。
人口減少の中、生き残りをかけて戦った痕跡と、現在の姿には、
「ゆるゆる・ぬくぬく」の都会の企業にはないアイデアがあふれている。
だから、大好き。勉強になる。

今日は、高知の名物「カツオのたたき」をテーマに、
店舗を観察してゆく。
どの店舗が、儲かっているかな?
坪効率が高いかな?
どんな経営者かな?と、思いを馳せながら。

それでは、商店街の奥のほうから、順番に。。
いつものように、本質は語らず、上っ面だけを、記録しておく。

ほう、素材を獲りに行く「乗り物」の名前を、屋号にしたか!
思えば、「○○農場」とか「○○製麺」とか、あるもんね。
そのうち、「ヤンマーCT340」「クボタ GM64」って、出てくるかな?

呼び込みは、藁焼きの実演と、漁師の顔と名前、船の写真。

次、これはチェーン店だな。地域性を加味した屋号。

呼び込みは、、炙られているカツオの姿と、メニュー表。
上記のライバル店を、一生懸命、真似しよう。としている姿勢がみられる。

おお。。地元・高知出身の戦国武将の名前。
ゆかりある武将の家名を、屋号にした。あえて山内家じゃないわけだ。

呼び込みは、賽銭箱とか、、
ん?店内に鎧武者が着座している!
※そして、マニアは見抜く、これは真田幸村の鎧ですが・・・
(大阪の陣では、共に戦い、お世話になりました!)盟友を偲んで・・って意味か?

さらに、お次は、地名が屋号。
(室戸ジロー)ってことは、「足摺タロー」が、どこかにあるのかな?
それとも、近年、売り出し中の地鶏「土佐ジロー」に、かぶせてきたか?

呼び込みは、、この不愛想な魚・笑。
無表情で、こっちを見ていた。もしかして、キミがジローかい??

そして、豪壮なお城のような店構え。歴史押し。
おっ、山内家が出てきたぞ。
長宗我部家のあとで、高知を治めた山内家(=二十四万石)と、
丸三葉柏(まるにみつばかしわ)の家紋。
この家紋は、後に、高知出身・三菱グループの創業者・岩崎弥太郎により
三菱のロゴ=スリーダイヤの元となる。

呼び込みは、龍馬の隣、お龍さんの顔ハメ看板。
土佐犬(コロナ対策済)+名物・長尾鶏(おながどり)・・・
土佐名物フルコースで迎える。

その向かいには、
そのまんま「土佐市場」というお店。サンプルケースを全面に押し出す。

呼び込みは、燃え盛る藁焼き職人パネルに、
現物の酒瓶。サンプルケースを演出する。

そして、商店街から中に入った場所には、
3~4階建ての巨大ビル「司(つかさ)」。
全国に展開している土佐料理専門店の本店。
ブランドチェンジし、土佐料理・祢保希(ねぼけ)としても展開している。

呼び込みは、巨大ビル店舗そのものと、龍馬の特大パネル。

わずか、300m程度の商店街のなかに、
栄枯盛衰の法則、店舗づくりの法則が見える。



WBC展望

さて、来週9日から、ワールド・ベースボール・クラシックが、始まります。
ここは、野球マニアとして、ひとつ。

今回の注目は、メンバー構成、です。

ベテランのダルビッシュ、中堅の大谷翔平など、
実績はもちろん、野球のことが大好きで、野球への取り組み姿勢、
研究態度が、優れている選手と、
20代前半の、未完成ながら、これからに期待できる選手との融合、化学反応。
現役のお手本と、直接、身近に接する機会をもうけたように感じます。

将来の日本野球界までも、見越したメンバー構成。
脈々と受け継がれてゆくに違いない。

若手選手は、ここぞとばかり、
先輩に食らいつき、質問攻勢・マークして、学んでもらいたい。
ダルビッシュの面倒見の良さに、甘えるなよ。

今回のWBC代表に呼ばれた人、呼ばれなかった人、、
この差は、とても大きいでしょうね。。

てことで、
長期的には、絶大な効果があるけど、
意外と、短期的なWBCでの結果は出ないかも??
コロン!とやられちゃうことがあるかもしれない。
なんて、思っています。

 
ダルビッシュも、若いころは、バリバリ・ヤンチャだったし、見る目もなかった。
でも、野球道に、真摯に取り組んできた。
その結果、今がある。

10年以上前、日本シリーズのゲスト解説に、
ダルビッシュが出ていたときのトークを聞いて、
野球への造詣の深さ、的確さに、驚いた記憶がある。
どのベテラン解説者よりも優れていた。現役選手ながら、落合・野村レベルだった。
それまでマスコミを通して感じたイメージとは、まったく異なるものでした。

パドレスが、6年契約(42歳まで)を結んだ理由も、納得ができる。
コーチ的存在として、残ってもらいたいのだろう。

若かりしころのダルビッシュのブログの表紙。
「俺のブログも、こんな表紙にしたい!」とリクエストし、保存しておいたものです。
まだ、諦めていません!



今、やらねばいつできる。わしがやらねば、だれがやる。

毎年、春・本格コロナ明けに向けての「仕掛け」が目白押しのこの時期。。
今年は、ある特徴がある。

クライアント先1社のためにかける時間が、倍増している。

たとえば、
販促ツール(武器)を作るときは、
1社につき1~2企画が基本である。

それが今年の場合、
1社につき、3企画とか、4企画。場合によっては5企画。
1社のために、別々の戦略に基づく戦術を準備しなければならなくなってきました。

つまり、1つの会社のためにコンサルしているのだが、
実際には、2~3社のコンサルをしている状態。
それぞれタイプの異なる会社のコンサルをしている。ということになる。
だから、1社のためにかける時間が、倍増以上となっている。

そうゆう会社が、3~4社ある。
なので、実質、この春、10社分以上のコンサルを引き受けていることになる。

理由は、ただひとつ。
クライアント先が成長している。新規事業・新規分野に進出しているのである。
コロナ禍を乗り切り、「チャンス」を逃さず、仕掛けを行い、
今、それが芽吹いてくる。
「産みの苦しみ」を、クライアント先と共に過ごす「春」である。

新規立ち上げだから、まだ、クライアント先も、お金は潤沢でない。
追加のコンサル料金も、余程の作業量にならない限り、いただくわけにもいかない。

という気持ちで、日々奮闘中です!

 
ちなみに、この、ちょっと聞いたことある言葉、
平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)という彫刻家・芸術家の言葉。
108歳まで生き、創作活動をしていたという。

別の言葉もあるようです。

六十・七十は、鼻たれ小僧
男盛りは、百から百から
わしも、これからこれから。

なるほどー、そうか!
ってことは、
・・
四十・五十は、よちよち歩き。
二十・三十は、チュッパした赤ん坊。ですね。



ページトップ

TOPへ戻る