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意思決定の原則 失ったものを取り戻そうとするな

病的なヤバい殺し屋と、金を持ち逃げした男と、保安官を巡る物語。
映画「ノーカントリー」の、ひとコマ。

映画の冒頭、
「昔の人の話を聞く機会を、
私は決して逃さない。“彼らならどうするだろう”と思う」というフレーズから始まる。

そして最終盤、保安官のお父さんのこんな言葉がある。
これが冒頭のアンサーなのか、どうかわからない。

「人間ってのはな・・・

奪われたものを取り戻そうとして、更に失う」
「結局は、出血を止めるしかない」

 、
経営も、人生も(競馬も・・・)勝負事について、
私は、常々、こう感じている。
「勝っているときの意思決定は、慎重になる」
「負けているときの意思決定は、大胆になる」
この傾向・癖を把握して、意思決定しなければならない。

どこか、似ていたので、書き留めておきます。

負けているときは、止血。ですね。
で、小さくても良いから、どこかで勝ち続けることが、大事。
自分が大胆になっているときは、
負けを取り戻そうという動機ではないか、要注意。



経営における「3」のパワー 三脚理論

「三脚」というものがあります。
主にカメラなどを支えるための、三本足の台である。

脚が1本では支えることができない。どの方向にでも倒れる。
脚が2本でも土台にならない。前後に倒れる。
脚が3本で、初めて支え、土台となることができる。

誰でもわかる物理の原則です。

実は、経営も同じ。

1店舗、2店舗のときよりも、「3店舗」体制となったときから、
全体の売上が、断然、安定するようになる。

先代から多数の店舗を受け継いだ2代目、3代目には、実感することのできない
(だから、学び、想像し、追体験しなければならない)
普遍的な「数の力の原則」である。
私は「三脚理論」と名付けている。

商品。3つのナンバーワン・トップ・アイテム。
店舗。3店舗。
人材。3巨頭。
販路。3つの確立されたルート。

当然、まず、1つの主力が大事である。
次に「3つの強力な柱」を、
とにかく近未来の目標にする。安定度を増すために。

ちなみに、
3つのままが、最も儲かる。利益率が良い。
5、6、、、と増やして行く段階で、徐々に収益性が悪くなる。収益額としては上がる。
4、5、6は、「3」の子分を増やすイメージである。

が、この子分たちの中から、
3分の1くらいの確率で、凄い売上・利益のヤツが出てきて、
また、3の物語が紡がれてゆきます。

10店舗、20店舗、50店舗、100店舗。。となる過程でも、
「3」の理論を、忘れてはならない。

一律・均等に、
多数がぶら下がっている会社=3の理論を実践していない会社は、
どうなるか?
市場が厳しくなると、持ちこたえられなくなる。


ありがたいことに(涙)GWもお仕事。アヒル君とともに向かいます。
※3匹体制にはしてません。



厳げん・華か・妖よう

3人組のキャラクター(テイスト)は、
この3つで、あらわすことができる。

厳(げん):男性的。直接、直線、ストライプ柄・黒・青
華(か):女性的、曲線、花柄・白・緑オレンジ
妖(よう):中性・両性的、ペイズリー柄・灰・赤茶

 
前述のアルフィーの場合、
厳(げん):桜井さん
華(か) :高見沢さん
妖(よう):坂崎さん

ルパン三世の場合、
厳(げん):五右衛門
華(か) :次元
妖(よう):ルパン

あぶない刑事の場合、
厳(げん):タカ(舘ひろし)
華(か) :ユージ(柴田恭兵)
妖(よう):トオル(中村トオル)

3つの配合の基本なのです。

それぞれの対極には「厳と華」の間。「華と妖」の間。「妖と厳」の間。も、存在する。
人は、自分にないものを求め、同質と共感する。
相手に応じて、自らの位置をポジション・チェンジできるようになれば、達人である。

これは、
人物の性格だけでなく、
カラー・テイスト
商品・店舗・販促物のデザインにも、活かされる。

あなたは、どのタイプですか?



3人のチームの物語

一人に依存せず、
特長を持ち、主役を張れる。生命力がある。という
魅力的な3人組は「アルフィー」以外にも、たくさん存在しています。

〇ルパン3世
(ルパン、次元、五右衛門の3人組。そして、不二子ちゃんがアクセント)

〇あぶない刑事
(タカ、ユージと、トオルの3人組。課長がまとめる、浅野温子がアクセント)
〇特攻野郎Aチーム
(イケメンのフェイス、ゴリゴリ筋肉のコング、ぶっ飛んだモンキーを、知恵者の大佐がまとめる)
〇ミッション・インポッシブルは、トム・クルーズ扮するイーサン・ハントが主役に思われがちである。
 が、ムキムキ&メカにも強いルーサー、おっちょこちょいなベンジー。
 この「3人組の物語」が、私は、好きなのです。
〇大学を卒業して22歳で入社した当時の船井総研のコンサルタントも、奇しくもそうでした
(小山政彦、宮内亨、佐藤芳直というスターコンサルタントを、船井幸雄会長がまとめる。アクセントに本告社長や川口専務)

個人の志向が、バレバレですが・・・笑

私が好きな映画や、
アニメのキャラクター、実在の組織は、
だいたい、こうなっている。

自立していて、強く、優しく、面白く。
必要な時、あうんの呼吸で、連合する。

是非、みなさんの会社でも、
こんなメンバーを作り、行く末を見守りたい!



自立と連合 ~憧れの組織論

あまり、言ってませんが・・・
アルフィーが、好きです。

3人のチームワークが良くて、ずーーっと一緒。
そして、トークも絶妙。
(※ぜひ一度「アルフィー 一問一答」でYOUTUBE検索を)

何よりも、
誰か1人に依存することなく、
それぞれ「自立」している人が「連合」している点に、好感と尊敬の念が持てるのです。

・桜井さん(フォーマル衣装にサングラス、ポマードヘアのコワモテから、想像できないキレイな声)
・高見沢さん(派手な衣装に、長い髪。キレイな顔立ち、オリジナルギターのコレクター)
・坂崎さん(メガネで、博士っぽいキャラの癒し系、ザ・音楽家、ザ・文化系の友人みたい)

3人全員が、各楽器を担当しながらも、
メイン・ボーカルをすることができる。
全員が最強で、特長を持った主役となれるのです。

これが、私の組織の理想形であり、
理想であるがゆえに、会社を大きくできない、しない、原因でもあります。

3人が、1番から3番を、順番に変わって、歌うこの曲。
それを象徴していて、好きなんですよねー。
https://www.youtube.com/watch?v=WhL7Xjj0wCg
私の「パワー・ソング=聴いて元気になる曲」のひとつです。

・・・・
「アルフィー好き」を、あまり、公言しないのには、理由があります。
10代、20代のころ、飲み会・交流会(いわゆる合コン)の席で、これを言うと、
必ず、こちらが意図せぬ年上のお姉様から、狙われそうになります・笑
「アルフィー好き」という情報を得た瞬間から、積極的になってきます。
(いい人・わかっている人・見た目やスペックで判断しない人)と、認識される可能性が高いようです。

完全な偏見か。。笑
いや、しかし、一定数のサンプルがある事実です。
若人よ、ぜひお試しを!



神様はどうする?働かずに「せしめる」2案件

先週の「神様が手を差し伸べたくなる」ブログの対極です・笑

ある日の新聞記事より。
偶然、「お金」に関する記事が2つあった。
その1:落とし物の1000万円。12人が「私が落とした」と言う。
その2:電通はじめ大手広告代理店が談合汚職。
どちらも「他人の金をせしめよう」という内容である。
「せしめる」とは、上手く立ち回って、自分のものにすること。横取りすること。

気持ちワル!!
アホばかりや、世も末やな。。という点においては、共通である。
が、
何だか種類の異なる嫌悪感である・笑
その理由は、どこにあるか??どこから来るのか?
仕事のように、この気持ちの問題を、パパっと整理。分類してみた。

他人の金を「せしめる」とき、
万人にそのチャンスがある場合と、特定の人にしかチャンスがない場合。
実名さらしてやる場合と、こっそり隠れてやる場合。
これにより、4象限に分かれる。

国民の金(という意識すらない)で「がっぽり利益を得よう」という電通の談合汚職
誰かの金を「あわよくば、もらってしまえるかも」という11人のアホ。

 
五輪、発注者側も「電通でないと、できない」から、そうするしかなかった。とのこと。
独占状態を勝ち取る戦略。は見事、良かった。が、
そのポジションを確立したのちは、節度を持たななければ、身の破滅を招く。
組織の名の陰に隠れた卑怯で欲深い個々人ほど、たちの悪い、軽蔑されるものはない。

12人のうち、11人の噓つきは「詐欺罪」になるのかな?
きっと、法的に「罪にならない申告方法」ってのが、あるんでしょうね。
どんな人なのか、人相をみてみたい。
親のDNA、育った環境、経歴も知りたい。
全員を取材するだけで、人間というものを知る「ヤバい、が、面白い」レポートになりそうです。
全世界各地で「オトリ実験」もしてみたいなあ。



神が手を。稲盛さんの言葉


そう言われるとなあーー。
そこまでは、できていないかもしれない・笑
オーケー、やってみましょう~!

普通、もしくは普通以上の収入を得て、生活したければ、
お客様、仲間、上司から、
そう思われることが、まず必須。
思ってあげることが、必須なんだ、と思います。



「全体の未来」よりも「あなたの今を知っている」演説の極意

クライアントとの待ち合わせ駅に、少し早めに、到着。
駅前を歩いていると・・・

おお!
これは、河野太郎さんじゃないか!!
明日は、統一地方選挙の投票日。
市会議員と県会議員の応援演説に来ているんだ。

でも、案外、聴衆は、少ない。
(このくらいなら、ウルトラマン・ショーや、二流アイドルとかのほうが、人集まるぞ)
政治家の中で、知名度の高い部類の河野さんで、こんなもの?
日本の政治と、日本の民衆は、大丈夫か?
安倍さん銃撃があったから、事前告知をしてないのかな?

しばらく立ち止まって、応援演説を聞いていたけど。。

自民党候補者に投票してもらう。という目的達成のための
「応援演説」の内容は、まったくダメ!

一生懸命、マイナンバーカードと、デジタル化の話をしてる、
「免許の更新が、楽になります」とか、
「先行してデジタル化できている街の話」とか。

つまり、
自分の話&全体の話をして、
相手=この地の住民&候補者の感情に訴える話をしていないのだ。

演説の目的は「この地域の有権者の票獲得」のはずである。

私が選挙参謀ならば、
事前に地元のネタを調べておく。
地元民の「困っていること」を、聞いておく。
そして、こう言わせる。
「空き店舗ばかりの商店街、寂しくないですか?昔はもっと活気がありました」
「○○道路の朝の渋滞、これ、大変でしょ?」
「コロナで、バスの本数を減ったまま、戻らない。不便ですよね!」

地元の皆さんに「そうそう!」と思ってもらえること
=共感してもらえること。を、まず話すことが大事なのです。
「私たちのことを、河野さんは、知ってくれている。わかってくれている」。
(今、知ったばかりのことでも)これが、大事です。

全国民がやろうとしていること、将来のこと、全般的なことよりも、
まず、自分たちのことを、知ってくれていて、
不便を解決してくれる、暮らしを良くしてくれる存在かもしれない。
と、思ってもらうことが大切。

あと、ひとつ。
候補者のこと、本人の名前と顔は、
個別に売り込むこと。
応援してあげる方の名前を入れ替えれば、
どこでも、誰でも、通用するような演説してちゃダメだわ。

「正直、申し上げて、初めてお会いしましたが・・・、なかなか、かっこいいですね」
「どうや、本気でやるんか? 何をするんや!?」
「今まで、3年間、何をしてきた!」
「このへんで、いつも、どこで買い物してんの?」
「選挙中、面白いこと、嬉しいこと、あった?」
「もし落ちちゃったら、生活、どうするの?」
「ところで・・・マイナンバーカード、持ってる?」「どれ、出してみろ!」
「スキャンダルは、ない??大丈夫?」
その候補者の人間性を浮かび上がらせるトークで、巻き込む。

これは、候補者とその支援者に対して、
(河野さんは、どの自民党幹部よりも、真剣に考えてPRしてくれる。)
と、思わせる側面もある。自民党内でのポジションや、先を考えてのことだ。

最後に、
もう1個、「必殺技ツール」を、聴衆に配るなあーー。

 
ほんの数分間であるが、わかったことがある。
河野太郎さんは、総理には向いてない。
時代を動かすような領袖にも向いていない。
推進力があり、真面目で、正直な人である。表裏の無い好人物でもある。
が、人情味とずる賢さに弱点がある。ということがわかった。
誰か、強力な理解者的・親分が面倒を見る、
切れ者の参謀をつけ、言うことを良く聞いて行動することが、総理になるには条件だろう。

経営者、幹部も、同じ。
目的を達成するための演説、コミュニケーションでは、
誰もが対象になる全般的なこと、自分のこと、やって欲しいこと、を言う前に、
まず、
その聴衆、その相手の感情=具体的で身近な問題を挙げて
「そうそう!」
「わかってくれてる!」を得ることがセオリーです。



今年の桜、来年の桜

今年、桜が、
なぜか、一段とキレイに見えます。

あと何回、桜が見れるだろう。
とか、思う日がくるのかな?
それに、亡くなった方を思い出すのも、桜。である。

そうゆうことは、
勝手にこちらが「イメージ」で、
紐づけているだけで、、
桜は、桜で、
頑張って生きているわけですが。

お年寄りが「桜好き」な理由が、
なんとなく、わかるようになってきた春です。



良い種を撒くこと、目は死んでいない ~WBC考察(2)

1)良い種をまこう。短期的視点のみで、恨み・怨みを買うな。
10年前の栗山監督・日本ハム就任と高卒1年目の大谷翔平との人間関係。
就任と入れ替わりで大リーグに挑戦するダルビッシュとも、良好な人間関係。
勝負事をしていれば、
短期的な勝敗や、利益という視点にならざるを得ない。
経営者も幹部も同じ。つい、恨みを買うようなこともしてしまう。
勝利のため、利益のため、組織のために、せざるを得ない。
しかし、10年後、20年後、こうやって、また、繋がることがある。
戦場のなかでも、良い種をまき続けることが、大切である。
勝ち負けや、経済的な勝敗も大切だけど、
長い目で見れば、嫌われていないことが大切である。
と、WBCを観て、実感している。

2)目は死んでなかった、村上君。
不振に苦しみ、最後、活躍できた村上君。
毎回の打席のときの「目」に注目してもらいたい。
不振のときでも、彼の目は、全く死んでいませんでした。
ボクサーの勝負に似ている。
負けそうな相手の「目」を見て、勝っている側が、
一気に攻め込めないことがあるという。
村上君は、ダルビッシュや大谷から、たくさんのことを学んだに違いない。

その他、たくさんのことを学びました。以下、タイトルのみ。
3)「いつも心に翔平を。」
4)「不調なり、弱者なりの仕事が勝利につながる」
5)「外野ブルペンから歩いて出てくる投手登場シーン、かっこいい!」
6)「僕は、やっぱり周東が好き」
7)「対極の異端ヒーロー待望論~藤浪か、森友哉か、坂本か?」
8)「印象に残ったシーンは?帰国後会見のチーム力」
などなど。
また、聞いてくださいませ。



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