「経営者は、ケチな生き物。そうでければ、会社を倒産させる」
大学卒業後、16年間、お世話になった
船井総研の故・船井幸雄会長に教えていただいた言葉です。
経営コンサルタント会社に入所して、
二十歳代で、百戦錬磨の経営者に対し、
アドバイスを行うコンサルタントには、
ノウハウの習得もさることながら、
このような「経営者・社長の常識」に対応することが求められます。
「特に、給料をもらう立場のサラリーマン家庭で育った君たちの常識と、
どんな業績になろうと、給料を払わなければならない経営者の常識には、
異なる面がたくさんあるから、
そこを理解し、経営者の「当たり前」にあわせなければ、
コンサルタントになることはできない」と話していました。
「経営の神様」と言われた船井幸雄会長の言葉を、素直に信じて、
ずっと、その前提で、経営者の皆さんと、お付き合いしてきました。
出費については、極力、削る。
固定費の増大につながることには、特に慎重に。
冷暖房の時間や温度設定に、意味のない電話。。。
社内用コピーには雑紙を使う、その雑紙までも経営者は「自分のもの」だと思っている。
かの大富豪・ロックフェラーの逸話。
機械の部品を接着する「ハンダ」のチョコッとした液体を、
従業員が、1部品につき40粒つけていたものを「38粒にできないか?」と要求し、
結局、39粒にさせたと言います。
経営者となる人、
経営者に対応する人が、知っておくべき普遍の原則です。
「社長はケチだ」と言われたら、大喜びしてください。
「社長は優秀です」と言われているのです。
「社長は気前が良い」とか「優しい」と言われたら、
「あなたは、ダメ社長です」の信号です。
しかし、経営者は、使う時には、とんでもない金額を使う。
機械への投資や、店舗に数千万円、数億円。。。と。
普段は、質素なランチで済ませるクライアント先の社長。。。
今日は、わけあって、高級日本料理店での昼食。
メリハリが素敵です。