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止揚(しよう)=ジンテーゼ(統合)こそ、売上アップ&発展の基本である。

哲学を、わかりやすく仕事に活かしましょう!
「弁証法」という哲学です。

Aという主張と、
Bという主張が、食い違う。
ここで、論議して、
そのベースにある本質が残ったCという策が出てくる。

これを「らせん的発展」「生成する第三項」と呼んでいます。

AがBを否定するのみ・・・そんなことで、発展はない。
BもAを否定するのみ・・・それでも、発展はない。
では、
AとBの真ん中をとろう・・・薄くなって、良策が生まれることが少ない。

良い仕事をするためには、
AもBも「相手の真の意図」を受け入れ、
両方の根底の本質が同じで、しかし別物の、さらに良質なCを生み出そうとする。

こうゆう考え方・思考回路は、
商売繁盛・人生繁盛の基本であると、信じています。

  
これは、ドイツの哲学者ヘーゼルが提唱している
「弁証法論理学」というもの。

A=テーゼ(命題・正)としたとき、
B=アンチテーゼ(反対命題・反)となる。
C=ジンテーゼ(統合命題・合)である。

「対立や否定」こそが、次への発展へのきっかけとなるように、
いつも考えてゆく習慣が大切なのです。

これを、日本語で言えば、止揚(しよう)
=ドイツ語では「aufheben、アウフヘーベン」という言葉で表現される、耳慣れない言葉です。
「否定する・棄てる」という意味と
「保存する・高める」という、ふたつの意味がある言葉なのです。

つまり、AもBも、
否定され、まったく別の新しいモノが、出てくるとき、
その全てが、捨てられるのでなく、
A・Bの中身のうちで、積極的要素が、新しく高いレベルのCへと発展する。。。
こうゆうことです。

彼が、ハーゲル。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(哲学者・弁証法)
あ、ヘーゲルでした。



曲りなりにも「プロ」ならば、勝つためのリスクを、恐れてはならない。

先日のブログ「東尾のインコース攻め」で、
ふと思い出したことがありますので、
書き留めておきます、

 
アマチュア野球で、大活躍した投手が、
プロ野球に入ると、活躍できなくなることがあります。

理由のひとつに、打者の胸元・インコースに
デッドボールになってしまうかどうかのボールを投げる習慣が
身についていないからだ・・・との話を聞いたことがあります。

アマの世界では、ボール自体に威力があるほうなので、
インコースに投げなくても、アウトコース中心の投球で勝つことができていたけれども、
プロの世界には、その程度のボールを打てる打者は、
ごまんと存在しているわけです。

つまり、勝つためのリスクを冒さなければ、
プロの世界では、生きてゆけないということなのです。

 
話は、戻って経営者の話。
「こうゆう広告表現は、ちょっとオーバーではないでしょうか?」
「このサービスで、お客様にクレームを言われたら、どうしましょう?」
「商談相手にダメと言われたから、心証を悪くしてはいけないので、諦めます・・・」

大企業のサラリーマンや、
社長が元気なうちの中小企業のボン(後継者)なら、
こんな考え方で、生きてゆけるかもしれません。

守られているから。

しかし、
中小企業の社長や、幹部がこれでは、勝ち残ってゆけません。
お行儀よく、正しく・・・・
(相手打者に嫌がられないように)だけでは、中小は勝てない。

正論とか、常識とか、規則とかの
ギリギリを突くことも、必要なのではないでしょうか。

それを守ってばかりいたら「死んでしまう・・・」
そんな危機意識を、ちょっとは、持ってほしいな。。。
そう思うことが、たまにあります。

   
ただ、こんな経営者は、
とっても性格が優しくて、
人間的には、大好きで尊敬できるんですけどね!

少しだけ、世の中を渡り歩く、
「図々しさ」も、身につけて欲しい!



今も、昔も・・・自転車の帰り道。。男はいつまでも少年だ!

夕日が沈むのを、じっくり観察したのは、何年ぶりかな??

いま、まさに暮れかけた夕日が、
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(大阪の夕日)

地平線に沈むまでの時間は、
驚くほど、早いんですよねー。ものの2~3分。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(淀川からみる夕日)

夕日で思い出すのは、小学生のころ。
「夕日がどこに沈むのか、確かめに行こうぜ!」と、
自転車を必死に飛ばして、見知らぬ街まで、行ってしまったことがあります。

こんな経験、ありませんか?

そして、結局、追いつけず、
日が沈んだ後のまっ暗な夜道を、
友達と二人、不安で泣きそうな気持ちを抑えて、帰ってきた記憶。。。

  
ちょっと待て。。。
そんな感覚、、、最近もあったな~。

思い出した、新しい葬祭ホールの出店調査のときだ!!
出店の候補エリアが、絞れている場合の調査の必需品は、自転車。
走り回って、車では見つけられないような場所を、探し出すことができます。

腰痛に悩むオヤジが入手した武器が「電動自転車」
しかし、コイツが、くせもの!
軽ーく動いて、楽しいし、
行動範囲が広がるもんだから、
調子に乗って、どんどんどん遠くへ行って・・・・。

ただ、、、
電池が切れたときの重さと言ったら、ありゃしません!
重たいし、進まないし・・・。
体力が奪われてゆく、
なかなか良い物件は見つからない、
肉体と精神のダブルパンチ!!→ 日が暮れてくると、泣きそうになる・・・。

 
男は、いくつになっても、
やってること、あんまり変わらないんですね。

  
電動自転車には、気をつけてください。。。



「やまだ屋」、「福砂屋」、「東筑軒」、「日本売上アップ研究所」

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(一流の証)
広島県からお越しいただいたお客様からいただきました!
感謝です。。。

もみじ饅頭ゆーたら「にしき堂」が、有名じゃろーけど、
地元じゃ、みんな「やまだ屋」を、買うんよ~。

広島のクライアントさんは、こんな注釈をつけて「やまだ屋」を、
誇らしげに、プレゼントしてくれます。

   
西日本を中心に、同様のことが起こります。

長崎県のご支援先は、
世間では「文明堂」のカステラが有名かもしれないけど、
実は、美味しいのは「福砂屋」のカステラさねー!!
ズッシリ感と、底のザラメが、ほんまもんのカステラったい!
と、教えてくれる。

 
北九州市の葬儀社様は、
東筑軒の「かしわめし」が本物です!
他のメーカーのは買わんように気をつけてください。
売店では、色々売られていますから!
とまで、教えてくれる。

  
「商品やサービス」が
「有名であること」と「優れていること」、、とは、一致するとは限らない。

前述のような「食品」を例にとれば、
「知名度」と「美味しいこと」は、別問題なのです。

「知名度」を、シェア・一番としたとき、
「優れていること」は、一流と言えます。

実は、コンサルタント業界も、同様なんです。
「セルフ・プロデュース」だけが上手な人は、たくさん存在しています。
それに、
「有名な会社」と「腕が良い」とは、完全に別問題。

「知名度な会社」に所属していたからこそ、その内実は、よくわかります。

  
本気のお客様は、「一流」を知り、選択する。
でも、大多数の本気じゃないお客様は、「一番」に、ムードで流される・・・。

もちろん、コンサルタントとしての我々は「一流」であることを自負しています。
「やまだ屋」「福砂屋」「東筑軒」と、同列に入りたい!!

  
「本当に費用対効果が高くて、
売上が上がるのは、日本売上アップ研究所のコンサルティングだよ!」と、おっしゃっていただいている
口コミと評判を、もっと大切にしてゆきたいと思います。



厳しい冬、雪の下で静かに強く、そのときを待つ

長野のクライアント様へお伺いする道中。。。
10年もの間、お世話になっている会社さん。

毎年、堅実に実績を上げてこられ、
社長も、幹部さんも、スタッフさんも、明るく、前向き、そして美しい!!ので、
お邪魔させていただくのが、楽しみです。

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(春を待つ長野県)

名古屋~長野の特急電車からの車窓、、ここが一番の絶景スポットです。

      
雪の下で、草花の芽が、
静かに、でも力強く、春を待つ準備をしている。
遠くに川中島を望みながら、思います。

苦しいこと、大変な時期は、
長くは続かない。その先に、春は必ずやってくる!
日本の四季のように。

つらい時期があるからこそ、
実りの時期を、感じることができる。

逆に言えば、
楽しいことばかりでは、楽しさを感じることはできない。
苦しいことがあるからこそ、楽しいことを味わえる!!

準備の大切さ、試練への感謝。
この風景を見ながら、胸にしみます。

 
でも、
春は、早くやってくるに越したことありませんよね!



人の本能を刺激する葬祭儀式の演出

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(葬祭会館につらら)
ご支援先の葬祭会館の屋根に、つらら。
青空とのコントラストが、とてもキレイです。

そして、館内には、薪ストーブ。
ぱちぱちと心地よい音を、響かせながら。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(葬祭ホールに暖炉)
じーっと火を見ていると、なぜか、心が落ち着きます。

原始時代からのDNAでしょうか?
火を使用することは、人類の最大の特徴です。
人間以外の生物は、火を怖がります。

恐ろしい、でも近づいてみたいという好奇心。
ここから、人類は発展したのだろうな。。

猛獣から身を守り、
料理に使い、灯りをとり、暖をとり、
エネルギーに変えて、文明を発展させてきました。
理屈じゃなく、自然に反応してしまうDNA。

  
人の本能や、五感を刺激する演出・・・
葬祭業界でも、積極的に活用してゆくといいでしょうね!



船井幸雄・・・会長。

今から20年前、
大学を卒業して、船井総合研究所に入社したときの出来事です。
全社の新年会を兼ねた内定者研修で、
総務の取締役が、私たちに課題を出しました。

「新年会の立食懇親会で、船井総研の社員に挨拶し、たくさんの名刺をもらってきなさい」
「集めた数を、後ほど発表してもらいます」

きっと22歳の当時から、偏屈者だったのでしょう。

「コンサルタントになりたい者に、これって必要なのか?何の意味があるんだ?」と。
でも一方で、同期の仲間たちには負けたくないという面もあり、、、
一計を案じました。

よし!
船井幸雄会長の名刺だけをもらおう!
たぶん、誰も会長には、近づかないだろう。

そして「僕は、この1枚です」と、あの役員に出してやろう・・・。

「名刺をください!」
勇気を出して、船井幸雄会長の席に近づき、こうお願いしました。

ニコニコと、あの笑顔で
こんな生意気な若者に、丁寧に、名刺を渡してくれました。
どんな人にも変わらぬ対応で。

そのとき、何を話したか、まったく覚えていません。

優しい人だなあ・・・と、思いながらも、
目の鋭い輝きに「百戦錬磨」を感じさせる威圧感があったことを
鮮明に覚えています。

 
ほぼ100%、船井会長は、私の名前すら覚えてはおられないことでしょう。
雲の上の存在とは、まさにこのこと。
500名以上在籍するの社員の一人として、
月に一度の講話を聞くくらいの関係しかありませんでした。

入社2年目の6月の蒸し暑い朝、、、
徹夜の仕事明けで、会社のトイレの洗面台に水を入れて、
頭を洗っていると、ふいに船井会長が、入ってきたことがあります。

びっくりした表情で一見して、
「おつかれさん」
と、声をかけていただき、隣で、淡々と用を足しておられました。

個人的に接触したのは、この2回きりです。

あとは、たまにエレベーターで一緒になって、嬉しい気持ちになることくらい。
席に戻ったら、即、自慢です。
「おい!さっき、エレベーターで会長と一緒になったぞ!、
 どうや、俺からも、ついてるオーラが出てるやろ~」と。

  
1月19日、
船井総研の創業者である、船井幸雄氏が、
永久の眠りにつかれました。
今の自分の土台となるものを作っていただいたことに、
感謝してもしきれません。

今でも、理想とするコンサル会社としての在り方は、
諸先輩方の話に聞き、
私が入社当時には、まだまだ、その空気感が色濃く残っていた、創業当時の船井総研。

予算なんて、ない。青天井。
 好きなだけ働いて、好きなだけ給料を稼げばいい。自分で給料は決めるもの。

ルールは作らないほうがいい。管理もしないほうがいい。

「ケンカの船井」と評判がたつほど、競争にめっぽう強い。
 「船井が味方についたらしい」との情報だけで、クライアントのライバル会社は、恐れていた。

一芸に秀でた個性あふれるコンサルタントが
 バリバリ仕事をして、クライアントの業績を上げる。自立したプロの集団。。。

  
ちなみに、船井総合研究所とは、後から変更したもの。
船井幸雄会長が、創業したときは「日本マーケティングセンター」という社名でした。
法務局に登記のために出向いた社員に、電話で指示しながら、決めたそうです。
「わかりやすくて、大きな名前が良い」と。

3年前に創業した当社「日本売上アップ研究所」という社名は、
そんなところにも、影響を受けています。
 
 
師と呼ぶには、あまりにも遠い存在。
しかし、その御恩に報いるためには、コンサルタントとして
ひたすらに進むべき道を歩み、果たすべき役割を果たすことしかありません。

青く凛とした冬の空を見上げ、感謝の念とともに、そう心に誓います。
ありがとうございました。



モノだけを見るな、その向こう側を洞察せよ!

年末は、素晴らしいお歳暮やバースデープレゼントをいただきました!
取引先が全国に及びますので、
その土地の美味しいものや、その方のセンスが垣間見えるものをお送りいただいています。
本当に感謝です!ありがとうございます。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(プレゼント商品)
プレゼントをもらったときの「喜びの言葉」について、
ご支援先の経営者様から聞いた話を、忘れないうちに、書き留めておきます。

ご支援先の会社のあるスタッフが、寿退社の挨拶のため、
お礼のプレゼントを持参して出社したそうです。

そのプレゼントを手渡すとき、
「わーい、ありがとう!」これが、普通の社員さんの反応。

その会社で、毎年、安定的に営業成績の良いエース・営業マンの反応は、こうです。
「このプレゼント、買うために行列に並んだんじゃないですか?
 大変だったでしょ?ありがとうございます。」

こうゆう一言が、さっと、自然に出てくるらしい。

  
商品を目の前にしたとき、
その商品を選ぶ風景や、購入の過程まで、想像することのできる人、
思いを馳せ、洞察することができる人。。。

普段の営業活動も、きっとそうなのでしょう。

我々、こうゆうことができない人間には、
日々の訓練が必要です。
商品に限らず、全ての事象の「裏側」や「過程」を洞察してみる。

きっと、仕事=人生が豊かになるはずです。



現代の軍師、経営コンサルタントと黒田官兵衛

あけましておめでとうございます!
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

今年のNHK大河ドラマの主人公「黒田官兵衛」。
彼は、
私が、経営コンサルタントという職業を志した原点なのです。
葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(軍師官兵衛・姫路より)

私の出身地と、官兵衛の出身地は、本当にご近所。
普通電車に乗って3駅・10分の距離。

歴史少年にとって、
豊臣秀吉の天下取りを助けた軍師・黒田官兵衛が、
自分の近所の出身である・・・ということ。
そして、一般的には、その人物はあまり知られていない・・・
そんなことが、胸に秘めた誇りでもあったのです。

高校時代、司馬遼太郎さんの「播磨灘物語」を読み、
本格的に、官兵衛の一生の詳細を知ることとなります。

その戦略・戦術眼の素晴らしさは、もちろんのこと、
出処進退の潔さ、
関ヶ原の戦いのとき、わずか数日で、九州のほとんどを制圧したほど、
実際に戦っても、強かったという点に、憧れているのです。

単に「言うだけ」の軍師じゃない、戦っても、無類の強さを発揮する。
しかも、私心的欲望が少ない、高潔な人物である。。。

今の軍師ともいえる仕事、経営コンサルタント。
同郷の先人に負けないよう、
主君たるクライアント様を、
確実に天下取りに導く存在となりたいと思います。

重ねまして、
本年も、よろしくお願いします。



経験とは、単に年数を重ねたことを言うのではない。

「まだまだ経験がありませんので・・・」と、
自分のことを評価するスタッフを見ると、なぜか、違和感を感じる。

「まだ君には、経験が足りないからなあー」
「もっと経験を積んでから・・・」と、年配者や先輩から言われると、
20代のころは、なぜか、無性にいらだっていた。

ドイツの文豪・ゲーテは「真の知識は、経験あるのみ」と言った。

しかし、経験とは、単に現場で年数を重ねたことを言うのではない。
10年やっても、20年やっても、経験値の浅いスタッフがいる。
3年やっただけで、広く深い経験をしているスタッフもいる。
はるかに仕事のレベルが違う。この違いは、何か?

ひとつひとつの現場で起きることに対して、
仮説を立て(今回、この状況なら、こうしてみたらいいのかなー)、
決断し(よし、こうしてみよう!)、
結果を数字で出し(お、こんな結果だったな)
反省し(あー、ここをもっとこうすれば良かったかな)、
次につながるルールを作る(こうゆうときは、こうしよう)。

この繰り返しによって、「経験」が積まれ、レベルが上がってゆく。
年数や時間が短くても、無限に経験値が高まってゆく。

これをなくして、単に年数を重ねただけのスタッフを「経験ある人」とは言わない。

「経験」という言葉に関する
説明のつかなかった「違和感」と「苛立ち」の原因は、こんなところにあったようです。

 
現場以外にも、経験値を高める方法はあります。

普段の生活や、自分が消費者となって買い物するときにでも
「何か」を感じようとすることで、経験値は高まります。

自分だけの経験には限りがあるから、
他の人が経験を結集して作った本や映画、商品などの「作品」から学べば、高まるのです。



教科書には載っていない商圏の「拡大要因」

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(弘前城の紅葉)
京都のお寺?
いえ、弘前城内です。

穏やかな雰囲気のあるお城です。
ある程度、戦乱が収集したころに、築城されたことが推察されます。

「藩」の成り立ちによって、独特の商圏の違いが存在している・・・ということから発展して
今回は、商圏の見極めに関する大切なことを、まとめてみました。

商圏とは、商勢圏の略。
「商売の勢力が及ぶ圏内」のこと。

新規出店の際にも、チラシを配布する際にも、
「商圏」を的確にとらえることは、売上アップの生命線と言えます。

商圏に「分断要因」がある。。これは、ビジネス書には、必ず書かれています。
河川や、道路、線路など。
しかし、これは、いわゆる「マーケティングの常識」。
これだけでは、実際の売上アップの現場では、食べてゆけません。
・・・知っていれば、中小企業診断士くらいには、合格できます。

商圏には「拡大要因」があるのです。
これは、あまり知られていません。
机上の知識だけでなく、
現場で実務をこなし、数字で検証を繰り返してこそ、見えてくることです。

大きな川があれば、当然、分断されます。
お客様は、遠回りして、橋を渡らなければならないからです。
しかしながら、
橋のたもとのエリアには、ギュっと、人が集まってきます。
必ずそこを通らなければ、なりません。
このスポットは、商圏を広げてくれます。

線路と踏切の関係も、これと同じです。

国道などの大きな道路も、分断されます。
しかしながら、道路に沿って、商圏は広がってゆきます。
道路に沿ってお客様が移動していますので、
住宅地から道一本で来店できる立地は、商圏を広げてくれます。

海や湖には人がいません、分断要因です。
しかし、海・湖沿いに一本しかない道は、商圏の拡大要因となります。
住民は「必ずそこを通らなけれなばならない」ので、
足元の商圏以上に、商圏が大きくとれます。

また、お客様は、
人口の少ない地域から、人口が多い地域へと流れます。
商業(店舗)面積の大きいエリアに向かっても、流れてゆきます。

お客様は「田舎に向かって、くだって買う」という購買行動を起こしにくいものです。
街中のお客様が、郡部にあるホールを使うよりも、
郡部のお客様が、街中にあるホールを使う可能性のほうが高くなります。

専門性の高い商品があったり、
品揃えが充実していたり、
規模が大きければ、商圏が拡大します。

  
「あそこには、無愛想なスタッフがいたぞ~」
「随分、エラそうにしている幹部がいたな・・・」
これ、商圏の「心理的」分断要因。

「笑顔の素敵な、あのスタッフに会えるかな~」
こちらは、商圏の拡大要因ですね。



お国柄の違いと、マーケティング

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(商圏と藩)

前向きな経営者グループが行っている研究会に、
ゲスト講師として、お招きいただきました。
今回の会場は、青森県にて。

継続して、1年に1度は、お招きいただいている勉強会なので
「ここで、去年、学んだことを、やってみたら、売上が上がってます!」
1年ぶりにお会いする、会員様から、こんなご挨拶をされると、コンサル冥利に尽きます。

電車の出発時間まで、少しばかり余裕があったので、
近くにあった弘前城へ。。。

桜がとても有名なお城ですが、本日は、、、紅葉です。

青森県は、同じ県内であっても、商圏がまったく分かれる、珍しい県です。
青森市と弘前市を中心とした「津軽エリア」と、
八戸市を中心とした「南部エリア」で、地域性や、風習がまったく異なります。

はっきり言うと「仲があまり良くない・・・」という感覚。
ご支援先とお話ししていても、それをヒシヒシと感じます。

江戸時代からの「藩境」によって、商圏が異なる代表例と言えるでしょう。

豊臣秀吉の時代、津軽は、元は「南部靖政」の臣下だった「津軽為信」が、
勝手に単独で上洛し、領土を認めてもらう書状をもらって、できた国だ・・・、南部藩の人たちは見ている。

戊辰戦争のときには、奥州諸国で同盟を結んで、新政府軍と戦っていたのに、
津軽藩は、早々に降伏してしまい、結果、南部藩が窮地に立たされた・・・と感じている。

多店舗展開をする場合でも、
「青森で成功したから、次は第二の人口密集都市・八戸に・・・」とか、逆に
「八戸で成功したから、次は県庁所在地・青森へ・・・」と、簡単にいかない県なのです。

旧南部藩に属する八戸は、今でも、どちらかと言えば、
南部氏の本拠である「岩手県」との関わりが強く、影響を受けています。

昔は、通行手形。
今で言う「パスポート」がなければ、藩同士を行き来できなかった時代。
「藩」は、まったく別々の「国」なので、言葉も文化も違っていました。

お国柄や、その地域の成り立ちには、
現在のマーケティングに活かせる要素が、たくさんあるのです。



小さな葬儀社に、読んで欲しい。スマートじゃないけれど。

前回の記事の追加的に。。。

社員の数が10名くらいまでの「小さな繁盛店」
「生業的形態の繁盛店」の働き方の共通点を、ご紹介します。

  
1.営業は年中無休、営業時間は早朝から深夜まで。

2.働くこと、体を動かすこと、労力を惜しまない。商売は、体が資本と考える。

3.仕事(=商売)と、個人の生活の間に区切りがない、けじめがない。

4.お客様が店に来てくれている間は、ずっと店を開けておく。
 お客様が起きている間は、自分も起きている。
 考える仕事、事務処理、雑務などは、お客様が帰った後で、やるのが普通と考える。

5.人の何倍も働いて、何倍もの所得をとろう、資産を増やそう、
 一生懸命働けば、儲けも大きくできると考えている。

葬儀社の場合、
1ホールごとが、10名以下の「生業店」です。

全ての拠点のスタッフを合計して「うちは、50名の会社だ・・・」と
考えはじめた時点で、会社の弱体化がスタートします。
 
 
規模が大きくなり、それなりの生活ができるようになると、
このようなことが、徐々に失われてゆきます。
根本的なものを、もう一度、自分を含めて、そこに働いている人々にしっかりと植えつけることが、
今ほど、必要とされているときはないのではないでしょうか?

ご支援先の2世世代(20代から30代)には、このような感覚が薄らいできているようです。
後継者の皆さんには、この「繁盛店エキス」を実践し、
強い会社を作って欲しいと思います。



葬祭コンサルタントが見た「儲かる会社の共通点」

「儲かっている会社」と、ひとことで言っても、
その立地や規模、業種、業態、地域性により、色々にカテゴリ分けされ、
いくつかだけの良い点をピックアップして、それを他店にあてはめることはできません。

そのなかでも、必ず共通しているもの、
根底部分の本質では、完全に同じものを「繁盛店の共通点」として、まとめてみました。

   
①お客様から見えない部分では、とにかく節約、節約!
 しかし、お客様から見える部分には、コストを惜しまない。

②設備や什器、施設などは、トコトンまで使い切る。
「使えなくなったら、新しくすれば良い」「確実に儲けて利益が出そうなら、大きくすれば良い」という考え方である。

③他人の金を借りない。無借金経営が基本。自己資本比率が高い。

③利益を上げる最大の要素は、モノでなく、ヒトである。という考え。
 どちらかと言えば、人使いが荒いと言われ、何でもやらせる、遊ばせない。

⑤「儲け」は、一気に大きくとるのではなく、細かく少しずつ積み重ねるものと、知っている。

⑥1回当たりの仕入れ量は、少ない。1品目当たりの仕入れ量も、少ない。

⑦仕入れや、経費の支払いは、「現金」が結局。得をすると知っている。

⑧ある単品、ある商品に圧倒的に強い。平均的な会社の倍以上、売っている。

⑨客層が明確である。一見しただけで「誰のための店なのか」すぐにわかる。

⑩独自の技術力に優れたものがある。他人が真似できないくらい、優れている。

⑪買ったときだけ一生懸命ではなく、買った後まで何かとサービスしてくれる、気にかけてくれる。

⑫見た目の奇抜さがある。店の外観や内装、商品作り、サービス、売り方等の面で、人をびっくりさせることが多い。

⑬経営者の人間としての考え方、理想・理念・哲学が、商品・販促・売場・スタッフに反映されている。

⑭役職者、ベテランほど良く働いている、一般スタッフは、それを目の前で見て、同じように働く。

⑮仕事の成果とその報酬が、かなり一致している。

  
ランダムに、箇条書きでまとめてみました。
どのくらい当てはまっていますか?



お金を使う前に、アイデアを出そう!!

豪華クルーズトレイン「ななつ星」の就航や、
JRグループのなかでも、ユニークな取り組みが注目されている「JR九州」。

写真は、とある九州地方の駅で見つけたもの。
葬儀葬祭経営コンサルタント中西正人(スタッフ教育・・・知恵を使おう)

「●●駅に行きたいのですが・・・」と、お客様が質問すると、
「はい、3番乗り場です。こちらのオレンジ色のラインを、たどってください」と駅員さんが答えます。

「豪華・・・」だとか、「車両デザイン」だとか、
「鉄道事業以外への進出・・・」だとか、大きな話が注目されていますが、
「経営マニア」は、そうゆうニュースは、参考程度にしか見ていません。

こうゆう、お金をかけない工夫も、
地道に積み重ねているんだな。。というところに、着目し、本質を見るのです。

こんな会社は、敵に回すと、やっかいです。
お金だけガバガバ使う、流行を追いかける派手な会社は、敵に回しても、楽勝です。

  
自分たちは、「敵に回すと、やっかいな会社」にならなきゃ!

カネを出す前に、アイデアで何とかしよう・・・とする会社に!



異業種の先進・消費税対策

消費税8%の影響・・・
「いつサービスの提供を受けるのか、自分の意思で決定できない」という葬祭業界・独特の特性から、
他業界ほどの、大きな「駆け込み」と「落ち込み」はないように思われています。

消費税8%の導入が決定した時から、
「消費税が増税されれば、小さな会社は潰れてしまう。残るのは、地域の中で上位3店舗だけ」
「今のうちから、値上げしてもお客様が離れないホール・接客・商品・広告を作ろう」と言い続けてきました。

ここ数年のうちに、万全の体制を作ってきた会社もあれば、
そうではない葬祭会社さんもいらっしゃいます。

今さら「何か、消費税対策を・・・」と、ご相談されても、
「今頃になって、もう遅いです」というのが、正直な本音。

先進的なご支援先では、今春すでに消費増税を念頭に「値上げ」を実施済み。
プラン変更も、実施済みです。
そうは言っても、目の前に迫った増税に対応しなければなりません。

少なくとも、消費税の支払いがやってくる来年には、危機を迎えます。

消費増税は、逆風と思われていますが、与件設定は、誰もが同じ。
「自社にとっては追い風です!」と言えるようにしておくのが、経営幹部の腕の見せ所です。

当社・日本売上アップ研究所は、
葬祭業界以外の分野のコンサルティングも実施しています。
消費税アップが、直接、売上に大きな影響を及ぼしそうな業界向けに、
レポートをまとめています。
葬儀葬祭経営コンサルタント中西正人(葬儀社にとっての消費税対策)
レポートを作りながら、こう思います。
うちの会社は、逆風に強い。。。やっぱり売上アップの専門集団だ。。。
実践すれば、かなりの売上アップが見込めます。

葬祭業界向けのレポートではありませんが、
異業種では、こんなことまで考えて、対策を打つんだ・・・ということが、良くわかると思います。

興味のある方は、お気軽にご連絡くださいませ。



現場のレベルを、いつも最高に保つために

「劇団四季」の練習場に、貼られている言葉をご紹介します。

「慣れ・だれ・崩れ=去れ」

  
始めは、一生懸命だったものが、
少しずつ仕事に「慣れ」てくる。

すると「だれ」る。「これでいいか」と甘さが出る。油断が出る。

すぐに「崩れ」てゆく。
初めの「型」は失われ、お客様の信用を失い、壊れてゆく。

崩れたスタッフは、チームから「去れ」

四季では、今日、主役だったキャストが、
明日から、主役を降ろされることもあるそうです。
気を抜いたり、手を抜いたり、
練習をサボれば、すぐに「仕事場がなくなる」という環境の中で、生きる。

「慣れ・だれ・崩れ=」を防ぐには、
・いつも、自分自身が「全力を出したか」を振り返ること。
・初心を忘れないこと。
・新しいことへのチャレンジを、自分で探し、他から受け入れ、発展させること。

期を同じくして、
「ドラえもん」の作者、藤子・F・不二雄さんの「手紙」がテレビで紹介されていました。
以下、そのままご紹介します。
「漫画家が ベテランになるとコツが分かってきます。
この時が一番の危機なのです。
自戒の意味もこめて言うのですが、漫画は一作一作、初心にかえって
苦しんだり悩んだりしながら描くものです。」

(株)日本売上アップ研究所の3年目が、おかげさまで順調に終わろうとしている、
このタイミングで、偶然と無意識のうちに、これらの言葉と出会えるのは、
経営者である私の問題意識がそこにあるということ、
そして、経営の神様から、見放されていない証拠・・・
「キミの会社は、存在価値がある」というメッセージを送られているんだ!

都合よく、勝手に、そう解釈しています。

  
「偶然のように見える必然」に、当社の存在意義を再確認し、初心に戻りたい。

「当社は、売上アップに関する、日本最強の実務支援集団である」
「当社を信じて依頼くださったクライアントに、100%確実に儲けていただく」
「当社は、そのための労力を惜しまず、常に研究を続け、提供する」

日々のコンサルティング支援と仕事を、
初心にかえり、発展させ、苦しみ、悩み、すすめてゆきましょう!



競合店対策の極意・・・「風林火山」のライバル

葬祭業経営に、他社との戦いはつきものです。

コンサルタントという仕事は、ご支援先がライバル店に如何にして打ち勝つか?
より多くのお客様の支持を集めるために如何にすべきか?
ということを具体的にアドバイスしなければなりません。

競合店・ライバル店に対するスタンスは、リーダーによって様々です。
憎しみ、羨み、怒り、尊敬、嘆き、憐れみ、驕り、無関心…様々な感情が入り混じります。
「あそこは安売り屋だ。仕事が悪いと評判だ」
「ウチの真似ばかりしている。訴えてやる」
「見積もりと請求に、びっくりするくらいの差があって、施行も悪いと評判だ」
「営業が強引だ」という否定的な見解をする人。

逆に、
「良く考えた商売をしておられる。負けずに勉強しなくては…」
「行動力のある会社だ」
「あの営業力は、うちも見習わないといけない」
と肯定的見解をする人。

概して、否定的見解をするリーダーよりも、
肯定的見解をするリーダーの方が良く伸びておられます。

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(競合店対策と武田信玄)

戦国時代の覇者・徳川家康にこのようなエピソードが残っています。

徳川家にとって最大の脅威であった武田信玄の死の報に際し、
大喜びする家臣に対して、家康が言った言葉。

「信玄のような武勇の将は、古今まれである。
自分は若い頃から彼を見習いたいと思うことが多かった。
信玄こそ我らにとって武略の師であると言って良い。隣国に強敵があるのは幸いである。なぜならば、こちらは油断なく、怠りなく励み、また、国内の仕置きにも心を遣うゆえに、政治も正しくなり、家も整う。
もし、隣国に強敵がいなかったら、味方は武のたしなみ薄く、上下ともに己を高く思って、恥じ恐れる心を持たぬため、だんだん弱くなるものである。
信玄のような敵将の死を味方が喜ぶ理はない」。

競合店・ライバル店の存在を肯定し、敬愛し、学ぼうとする姿勢のあるリーダーこそ、
最後に天下を取ることができるのです。



野球に一途、仕事に一途な「武士魂」

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(人材育成)

広島カープの前田智徳選手、引退。。。
一番好きな、プロスポーツ選手でした。

バッターボックスでの「立ち姿」を見るだけで、満足できる。そんな選手。
まるで、刀を持った「剣の達人」が、そこに立っているかのように見えていました。

野球だけど、野球じゃない。
技を極めた人間が、命をかけて、仕事をしていることが伝わるのです。

イチローも、落合も認める「天才打者」でありながら、
高いレベルを追求し、練習の量は誰にも負けない、野球に対する真摯な姿勢。

そして
一人前になると、金持ち球団に引き抜かれてしまうという、
広島カープのいつものお約束にはまらず、
カープ一筋で、野球を貫いた人間性。

偶然知ったのですが、
野球道具には「武士魂」と書いているそうです。
以前のブログに、「サムライ」よりも「武士」を・・・と、書きましたが、
もしかして、同じ発想なのかな??
ちょっと、うれしくなりました。

前田選手、おつかれさまでした。
「立ち姿」だけで、お金がとれるほどプロに・・・
自分を高める努力を、怠らぬように精進してゆきたいと思います。



紙の厚みを示す「キログラム」とは?

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(チラシの紙の厚さ)

チラシ等の紙の厚みを示す「kg」とは、
1000枚単位の「一連(いちれん)」の重さのこと。

本日は、デザインと販促系の経営セミナーに参加して、情報収集。
チラシ、カタログに

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(古い倉庫のリノベーション)

銀星会による麻薬取引が行われそうな・・・港の倉庫が、セミナー会場です。
(注)舘ひろしと柴田恭兵の「あぶない刑事」がイメージに浮かんでいます。。。

港・古い倉庫・そしてハードボイルドな男。。

「行くぜっ!」♪♪ 

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(販促系セミナー)

カジュアルスタイルのセミナー会場と、参加メンバー。
新しい感覚を取り入れて、
斬新な広告とマーケティングの支援をしてゆきます!



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