2018年10月13日 22:45

クライアント先に貼り出した、このグラフ。
「年計表」と言います。
別名:移動累計。
5年~10年単位で、
売上や施行件数、市場規模、シェア、借入額等々が、
どのように推移しているのか?
一目瞭然でわかります。
通常の月単位や、
昨年対比の売上比較で、
実績を確認することも大切ですが、
葬祭業の場合、季節変動や突発的な件数・単価の上下に、
数字が大きく左右されるので「全体のトレンド」が見えないことがあります。
年計表は
「自社(商品)の真の実力を知るグラフ」
「中長期トレンドがわかり、戦略のもとを作るグラフ」
と言えます。
年計の出し方は、簡単です。
毎月、年間売上を出してゆけば、完成します。
たとえば・・・
2018年10月の年計売上は、2018年10月~2017年9月の売上。
翌月、
2018年11月の年計売上は、2018年11月~2017年10月の売上。
これを毎月繰り返して、作成してゆくのです。
何の項目を「年計」するのか?
そこから何を読み取るのか?
そして、どう動くのか?
「売上アップの真骨頂」が、ここにあります。
※
最近、ブラックな愚痴や、どうでもいいネタのアップが多かったけど・・・
今日は、真面目にやったぞー!
2018年10月7日 22:07

おおーーっ!
これは、事件か!?
白骨化遺体とともに、逃走中の凶悪犯。。

帽子をかぶっていましたー。
運転手さんの相棒かな?
働きすぎて、こうなった??
・・・
先日、クライアント先の社長が、こんなことを言ってました。
「成功している人は、どこかお茶目だ」
「無茶は言うけど、最後まで“俺が社長だ!”と、偉そうにしている人はいない」と。
確かに。。。
このトラックの運転手さんも、
この会社も、成功の条件に、当てはまっていそうです。
2018年10月6日 22:26
最近、ある団体から、講演依頼を受けました。
この団体が考えている
「これが、この業界の会社の売上アップの道だ」
という内容が、
細かく記載されていて、
その内容について、事例をまじえて、話して欲しい。とのご依頼。
ただ、困ったことに・・・
その内容の大半が、「それをやったら、間違いなく会社が衰退する!」と、断言できる
=クライアント先では、絶対、やらない。という方向の内容ばかりなのです。
さあ、困った・・・。
もし私が「芸能人」なら、
ニコッと笑って、自信満々に「こうすれば、売上が上がりますよー」って、
何食わぬ顔でお話して、講演料をもらって、帰ってくる。
(僕も、僕のクライアントさんも、絶対そんなことはしないけどねー)と思いながらも、
「そうゆう依頼に応えただけだから」と割り切って。
講演内容を信じて、実行した人に対する責任は持たない。
いや、待てよ・・・
俺って、やっぱり「芸能人」かな??とも思ったけど、
最近、女子高生に「キャー可愛い!」と言われることもないし、
芸能人ではない。
なので、
事情を正直にお話した。
「お考えの内容についても、お話はさせていただきますが、
それに取り組んで、永続的に売上を伸ばしている会社は、ありますか?ないですよね??
業界の皆さんのために、売上アップの本質的な内容についても、
少なくとも半分の時間は、お話させてください」と。
「急ぎでお願いします」
「どうしてもこの内容で」と、依頼されたので、
何とか希望に沿うことができるように、
何度も、講演内容の推敲に時間を費やした。
しかし、その結果・・・
「出演は、見送りになった」との
電話の伝言が1本、うちの事務所にあっただけで、終わった。
あれだけメールのやりとりをしていたのに、直接の連絡は、ない。
きっと、
窓口の人も、各方面と調整するのが、大変だったのだろうけど。
3つ気持ちが、残った。
1)良かった・・・
ホッとした。
あの内容を話していたら、
自分のやっていることに、嘘をつくことになる。
ほんの少しはあるだろう「当社に依頼すれば、必ず永続的に売上が上がる」イメージに
傷をつけなくて済んだ、という気持ち。
2)不安・・・
あの団体が、本気で、あの内容が売上アップの道だ・・と考えているなら、
もう、この業界に未来はない。
あの団体が、これからも需要を減らし続けるのだ。
3)しまった・・・
依頼されたからには、少しでも力になろう!と、
無料で一生懸命に対応してきたのに、この始末。
だったら、もっと、遊んでやれば良かった。。。
<案1>
中西正人としての出演は、無理です。
コンセプトが違いすぎます。
でも、中西にも見えるような別人「裏キャラクター」
「コテサキ・ギリナシ・パクリ・ニワカ・コンサルちゃん」の出演ならば、
その内容で、講演可能やで~。
売上が上がらないことなのに、売上が上がりますー!って、
先生面して、自信満々で話せるで~。
パンフレットにも、その名前を使ってや~。
と、返事してやれば良かった。
<案2>
「わかりました、その内容、素晴らしいですね!」と依頼を受け・・
当日の講演で、放送事故的な講演にしてしまう。。という手もあったかな。
「こんな内容が、売上アップの方向だと考えている団体には、未来がない!」
「そして、この内容に惹かれて、聴きに来たアンタらも、見る目がない!ダメだ!」
「これまで、業界の需要を減らしてきたのは、この発想自体に原因がある!」
「そもそも、この団体の上層部の会社は、売上が伸びているのか?」
※ここで、エライさん、一人ごと、質問に行く。ネチネチと「岩盤」まで掘る。
「自分の会社の売上を伸ばすことができていない人に、
トップを任せても、業界の需要が拡大するはずがない!」
「今からでも遅うない!ワシが、目を覚まさせたる!
売上アップの本質を、よーーーう、聴いておけ!」と、打ち合わせにない講演をする。
伝説になるチャンスだった。
惜しい!!
定期的に、吐き出す、毒。
腹黒~い「本当のボク」に、
お付き合いいただき、ありがとうございました!

せめてもの償いに・・出張の機内からの美しい風景を、どうぞ!
2018年8月23日 21:28
お盆休みの最終日、
人気のショッピングスポットを、
ブラブラと「売上アップのネタ探し」。
気になるネタを、
いくつか、仕入れることができました!
その中のひとつをご紹介します。
「モノを仕入れて、売る」=小売業のスタイルに、
「モノを作って、売る」=製造業のスタイルを、ミックスした
セミ・オーダースタイルの店舗の存在と繁盛ぶり。
これが、個人的に、気になりました。
消費性向の変化=消費のライフサイクルから、
簡潔に解説すると、
「みんな持っている商品だから、私も欲しい」から、
「私の好み・価値観に合う商品を、選ぶ」となり、
「この世にひとつの私だけの商品が、欲しい」となってきた。
そんなライフサイクルの原則に対応し、
具現化する売り方が、今後、流通業では主流になってくるのではないか?
そう感じました。
オーダー対応できる・・・ということをPRするため、
店舗に簡易式機械を導入している店舗も。

アウトドアグッズのLLビーンは、トートバッグのセミオーダーに力を入れている。
その他アイテムにも、刺繍サービスを実施。

ベビー用品の専門店は、
名前やワンポイント刺繍をいれることができる。
2018年8月11日 22:31

惜しくも、0対1の敗戦後、
球場を清掃する、母校の野球部生徒たち。
恒例行事になっているそうです。
色んな狙いと「メリット」がある。
礼儀・作法を教える。
所属組織や皆のために尽くす。という人格形成の側面。
親御さんは、きっと、こうゆう部活動に入れたくなるだろう。
春選抜・甲子園の<21世紀枠>に選ばれるかも!
(ボランティア活動とかしていると、推薦される)という、打算的な側面。
さらには、
高校野球好きな「中立・中間層」ファンの獲得にもつながる。
野球では、スタンド全体が「ある特定のチームを応援する」という雰囲気に変わることがある。
負けているときや、チャンスのとき、
一生懸命なチームを見ると、そうなってくる。
「どちらを応援しているわけでもないが、野球が好き」
そうゆう、中立・中間的立場の人の動きが、最もパワーを持ちます。
大衆心理の恐ろしさです。
商売や仕事も、これを同じ。
暑い日が続くけど・・・・
スタッフさんが、1日2回、店の前に出て、
向こう側の道路、並び隣の道路まで、掃除する。。。というのは、
同じような「メリット」が生まれます。
2018年7月29日 22:33

クライアント様からのご紹介で、
大工さんの売上アップ支援を、引き受けることに・・・。
これ以上、新規のコンサルティングは、受けることが難しい状態
・・・異例中の異例なのですが。
クライアント先が、リニューアルした建物と看板を見て、
「これ、どうしたの?」「自分で考えたの?」「どこに頼んだの?」と、
食いついてきたそうです・笑
家族経営の大工さんで、現在、仕事は一切なく、
仲間の大工からもらう「手間請け=アルバイト」の仕事しかしていない、という状態でした。
初回の打ち合わせは、現状を踏まえて、将来の方向性と
次回までの実施事項をアドバイスをして、帰ってきました。
2ヵ月後、お邪魔してみると、嬉しい報告。
1個目のアドバイスを実行していたところ、
「既に、年内の仕事が、いっぱいになった、
お客様に待ってもらっている状態になった」とのこと。
アドバイスに、少しだけとりかかっただけで、この成績。
「やる」と決めて、それを達成する、パートナー選びを間違わなければ、
8割方、成功を手中にしたも同然です。
2018年7月22日 21:21
ワールドカップ、フランスの優勝で閉幕しましたね。
決勝トーナメントの日本とベルギーの試合を観戦して・・・
結果は、3対2。
途中までは、2点差をつけて勝っていたから、
メディアでは「惜しい」「よくやった」となっています。
確かに「よくやった」。そこは、否定しない。
でも、素人ながら、試合を観ていて感じたことは、
実力差が、あまりにも歴然としている。。。ということ。
「動かしがたい現実」を目の当たりにした気持ちは、私だけ?
まるで、
良く統率され、訓練された中学生の代表チームと、
ゴリゴリのプロ級オッサンチーム(ノーサインで、自由に守り、攻める)が、
試合をしているようにしか、見えませんでした。
バスケの試合でも、時々あるのです。
前半、健闘に、健闘を重ね、リードを奪うも、
後半、格上の相手が本気になると、ボコボコにやられてしまう・・・という試合が。
相手は遊んでいるつもりはないけど、実質、遊ばれている試合。
この自分の感覚が、正しいのかどうか?
思索と妄想が始まる・・・笑
数字で、検証してみました。
子供のチームと大人のチームの試合のような違い・・・
ということで、何が基準になるだろう?と考えました。
各国代表選手の平均年収データがありました。
ベルギーは、平均で、7.66億円
日本は、平均で、1.51億円 =年収差は、5倍。
平均年収レベルで比較すれば、ちょうど、
サッカーで言えば、J1のチームとJ2のチームが試合をするくらいの差。
プロ野球なら、1軍と2軍が試合をするくらいの差になる。
1軍が負けたら、大恥です。
全部、調べてみようーー!となり、
各チームの平均年収と、全試合の対戦結果を比較してみたのです。
(ヒマなんかい??)

結果、、
62試合のうち、
平均年収が、1円でも高いチームの戦績は
36勝14敗12分(PK戦による勝敗はカウントしない)
勝率58%、不敗率(勝ち+引き分け)77%。
さらに細分化してみる。
全62試合のうち、平均年収差2倍以上のチームが戦った試合は、38試合。
2倍以上の「格差」をつけた年収が高いほうのチームの戦績は、
25勝4敗9分。圧倒的。
平均年収差が2倍以内のチーム同士で、戦った試合は24試合。
年収差2倍以内で、年収が高いほうのチーム戦績、
11勝8敗5分。
勝ち負けの差が、ずいぶん縮まっている。
つまり、年収差が2倍までなら、十分勝負になる。。という結論。
それ以上、開いている場合には、勝つことはおろか、引き分けることも、難しい。
結論として、もし日本が「本気」でワールドカップ上位に入りたいなら、
上位常連国(=年収レベル8~5億円クラス)の、
せめて半分の年収がとれるくらいの「市場価値」のある選手を揃える。
そうすれば、ベスト8~優勝の可能性もある。
現在、日本選手の平均が1.51億円だから、
平均で、この倍額。
そのくらいの値打ちある選手が揃わないと、
ベスト8の土俵には、上がれない。
代表監督を誰にする・・・外国人が良いか?日本人か?というレベルの問題でなく、
根本的に、協会自体が、そこを目標とした戦略を立てるべく、
広く海外や、異業種スポーツに、学ばなければならない。
明治維新後、海外に学び、国力を欧米に追い付かせたように、
現場経験のある、優秀な若い人材にまかせてゆけばどうだろう?
・・・
中田英寿とか、、
文化人的な活動とか、旅に出るよりも、そうゆう仕事をしてもらうと良い。
宮本キャプテンや、長谷部キャプテン、本田圭祐を中心に専門のチームを作り、
ミッションを与えれば、やり遂げるのでは??
もちろん「本気で強くしたいなら」の話ですが。
2018年7月18日 22:06
あの監督は、本当にすごいと思いました。
選手選考で、オッサンを中心に集め、
ミス連発と叩かれたキーパーを全試合で使い、
2試合、上手くいってたのに、3試合目でスタメンを6人も変更し、
負けてもいいから「攻めない」という戦術をとった。
もしも失敗したら、「世間」から間違いなく袋叩きにあうであろう決断を、
自らの責任で、遂行した。
周りに迎合せず、自分の信じるところに向かって。
経営者や、幹部、リーダーになると、
「全員、総意のもと」を理想としながらも、
自分の考えに基づいて、総意に反する決断をしなければならないこともある。
そうゆう点で、
あの監督は、すごいなあ。
リスクを恐れず、チャレンジする孤独な経営者の姿、そのものだなあ・・・。
たとえ、結果がどうあれ、あの決断力そのものを称賛したい。
試合が進むごと、そんな風に思って観ていました。
2018年7月7日 22:55
出張中、飛行機から
アルプス山脈?(だと思う・・・)の、美しい尾根を望む。

中小企業の経営は、この尾根を歩くことに、似ている。
先日のブログと関連した内容です。
誰もが知っている、常識的で安全な道ばかりを歩いて、
本気で上を目指すのは、時間がかかりすぎる。
最短距離で「上を目指す」なら、
滑落の危険を伴う尾根を歩かなければならないこともある。
でも、落ちてしまっては、元も子もない。
右に寄りすぎても、左に寄りすぎても、落ちてしまう。
そのバランスをとって「尾根を歩く」のが、中小企業の経営だ。と思っています。
「利益」と「奉仕」の狭間、価格設定ライン。
この値段をつけると「高すぎる!」と、お客様は離れてしまうのではないか?
でも、安く売ると、お客様は喜ぶけど、
会社の利益は出ないから、より良い商品の提供を続けることができない。
まさに「値付けは経営」です。
「コンプライアンス」の狭間、お行儀ライン。
「この公共の道路に、のぼりを出したいなあー、目立つし・・・」
でも「本来、ここに出しちゃいけないのは、わかっている」けど。
どこまで、どう出せば、許されて、どうなると「アウト!」なのか?
「ダサい」と「わかりやすい」の狭間、お洒落ライン
店舗を、とってもオシャレに作ると、お客様が入りにくくなって、流行らない。
お客様が入りやすくて、繁盛している店舗は、
わかりやすくて、ちょっとダサいことが多い。
どの程度、ダサくして、どの程度、お洒落にすれば良いのか?
等々、たくさんの「ライン」が存在します。
滑落しないよう、絶妙の尾根ラインを、歩いてゆきましょう!
2018年7月1日 22:54
表題の原則。。
葬祭業界では、
色褪せにくい、高品質な看板用カッティングシート
(そして、やはり、それなりのお値段・・・)で、有名なスリーエム社の社是にあります。
正式には、「許可を求めるな、謝罪せよ」という言葉。
許可をもらうために、アレコレ時間をかけて、各方面の調整をするよりも、
思い立ったら、まずはやってみる。
うまくいかなくても、後から謝り、改良すれば良い。
そちらのほうが、物事が効率的に進む。。ということです。
これから、一番店を追い越そう!という会社、
特に、そうゆう会社の幹部には、絶対必要な精神ですね!
幹部が実行する場合の、3つの注意点
1)大将(社長、上司)の意図を汲む、
2)私心がない、
3)全体の流れを考えている。
2018年6月20日 21:39
大阪北部での大きな地震。。
皆様より、たくさんのお気遣いの言葉をいただき、ありがとうございました!
スタッフも全員、大きな被害を受けることなく、
翌日より、通常業務できています。
私は、出張の道中、電車の中に閉じ込められ、
携帯メール・SNS等で、スタッフと「本日休業」のやりとりをしたのち、
ソワソワ(おしっこしたくなったら、どうしよ・・って)しながら、
パソコンで、仕事をしていました。
2時間後、電車の中から、解放。
線路の上を歩いて、一般道へ。

各方面から、労い・お気遣い・お見舞いの言葉をいただくなか、
異彩を放つ、名文句に出会えました!笑
その日、お伺いするはずだったクライアント様に、
ご迷惑をおかけしたお詫びと、状況報告、今後の対応のことでお電話をかける。
「今、車内から解放されました。線路の上を歩いて、駅に向かっています・・・」
すると、
「スタンドバイミーみたいなこと、やっとるんかい!」
機転の利いた「笑い」は、
状況を一気に、明るい方向に向かわせてくれる。
こうゆうときには「気持ちに寄り添った真摯なお見舞い」を求める。。。という方もいるのでしょうが、
私は「こっち系」が、好きなことを知っていて、
励ましとなる言葉をかけてくれたのでしょう。
解放されたとき、記念に・・・と、閉じ込められた乗客が、停まった電車や人の列を撮るなか、
一人だけ違う方向=誰もいない線路にシャッターを向けて撮った写真と、
「スタンドバイミー」が、見事に一致してるのが、その裏付け・笑
逆境でも、幸運がたくさんある「星」のもとに生まれてきているな。。と、
自分のことを、再認識できた1日でした。
2018年6月16日 22:19
大衆相手に、
正しさと、わかりやすさが対立した時、
わかりやすさが、勝利する。
力強い人、目先の愉しみで喜ばせてくれる人を、大衆は選ぶ。
時代を「元に戻そう」という人は負ける。
「新しいこと」が勝つ。

隠れ家にて・・・
読書にふけり、ご支援先の状況を振り返り、、
過去と現在、ミクロとマクロを、行ったり来たり・・・。
今も昔も、変わらない人間の本質って、
きっとあるんだろうなーーと感じる。
2018年6月3日 22:53
元騎手の柴田政人さんは、
当時、40代前半のベテランで、トップジョッキー。
直線で馬を追うのが特に上手で、
=ケチな男が馬券を買うと・・・
最後までしっかり追ってくれる騎手を好むようになる。
長距離にも強い。
=本当に上手な騎手は、ペース配分や駆け引きができる!
ところで・・・
競馬界には「乗り替り」という言葉があります。
調教師や馬主は、持ち馬を勝たせたいから、
「勝てる」上手な騎手に「うちの馬に乗ってください」と、騎乗依頼します。
特に、大きなレースになれば、そうしたい。
依頼された一流騎手は、どの馬に乗るか?を、選択できるのです。
このような事情で、それまで乗っていた騎手から、
別の騎手に変わって、レースに出ることがあります。
これが「乗り替り」です。
柴田さんの場合、1レースに複数の騎乗依頼が来たとき、
騎乗する馬の選択基準は、
「勝てる馬、強い馬」でなく「これまで世話になった人の馬」でした。
そして、
それまで他の騎手が乗って、強くなってきた馬に
「乗り替わる」ことを、好まなかった。
「あなたが人の悪い騎手だったら、今日は2500勝記念パーティーだったでしょう」
・・・競馬評論家・井崎脩五郎さん(柴田さんの1700勝記念パーティーにて)
「過去に世話になった恩とか義理ばかり守っている、そして走らない馬、ダメ馬ばかりに乗っている、妙な男」
・・・先輩騎手・野平佑二(シンボリルドルフ主戦騎手)
「自分が割を食ってもズッコケても、他人を押しのけてまで乗り替わろうとしない。
見事すぎるほど、意地っ張りで頑固な男です」
・・・高松邦男・調教師
他の有名騎手が、そうしていたように、
ビジネスライクに騎乗する馬を選んでいたら、もっと、勝てていたはず。
学生になったばかりの当時の私は、
「柴田政人」のそんなところが好きだった。
同じ名前の
腕の立つ、ベテラン騎手が、そうゆう人であることに、
秘かに「誇り」を抱き、応援していた。
後日、この本を読んで、その裏付けを知る。

実話を元にした、エッセイ風・短編小説に、
21歳の少年騎手「柴田政人」が登場する。
駆け出しの少年騎手・柴田が騎乗していたアローエクスプレスという馬が、
順調に勝利を重ね、G1レースに挑戦することになる。
しかし、馬主からの指示で、
当時、リーディング騎手(年間勝利数・第一位)だった加賀武見を乗せることになった。
柴田は「乗り替り」されたのです。
結果、アローエクスプレスは、皐月賞2着。ダービーでは5着。
小説では、柴田少年の「アローに勝って欲しい」という気持ちと
でも「勝たないで欲しい」という気持ち。
入り混じった葛藤が、切なく、描写されている。
こちらは、別の文献より。
皐月賞の前、騎手変更が宣告された当日、
柴田は「自分が何かミスをしたのか、言ってみてくれ」と、
涙ながらに馬を管理する調教師の高松に直訴する。
高松調教師も、また涙を流し始め、
「誰よりも自分が乗せてやりたいが、馬主もファンも許さない。
アローは日本一になれる馬だから、日本一の騎手を乗せる。
悔しかったら加賀武見を超える騎手になれ」と諭した。
そして、柴田は、これから4年後、関東リーディング騎手になる。
そうか・・・こんなことがあったから、
今、そうしているのか・・・と、納得したものです。
同時に、中西少年は、こんなことを感じていた。
もしも柴田政人が、
ただ「乗り替わりされただけの騎手」で終わっていたら、
こうゆう物語は、生まれない。
(事実、そうゆう憂き目にあう若手騎手は、今も昔も大勢いる)
挫折を、挫折だけで終わらせたら、物語にはならない。
そこから、栄光に向かっているからこそ、この物語は成立している。
「うん、だから、俺も、そうしよう!」
「挫折は、自分次第で、栄光への物語になるんだ!」
「偉大な先輩・マサト」から「アホ学生・マサト」は、
そうゆうことを、感じていました、
ある意味での、勉強はしていたのかもしれません。
そして、
ドラマは、それだけで終わらない。
ダービーへと続く。
2018年5月27日 22:08

そうだ!
私も、そう思う!!
とにかく、やってみること。
ダメなら、変えれば良い。
もちろん、失敗はしたくないですけどねーー!
2018年5月24日 21:41
「勉強をすればするほど、
経験を積めば積むほど、人間性が悪くなってゆく、自分がいる。
知識や成功と、人間性って、比例しにくいものですよね。」
ふと、
こんなことを漏らした
ご支援先の幹部さんがいる。
これには、まったく、同感。
勉学の知識や、
経営の経験、技術が高まることが
品性・性格が良くなってゆくことと、必ずしも一致しない。
特に、経営者・ビジネスマンは、厳しい世界で生きている。
同業の競争相手と戦うには、
相手よりも勝てる作戦を考えなくてはいけない。
スタッフの能力を引き出すと同時に、
サボりや不正をする卑劣なスタッフがいると、
それを上回る「ズルさ」の知識がなければ、防止策は出てこない。
知っていても、知らないふりで、
ニコニコながら、行使しないようにするのも、性格としては「悪い」部類になるだろう。
お客様の要望は、
ライフサイクルの進化とともに、厳しくなってゆき、
それにも対応しなければならない。
現実の世界で生き残るために、学ぶこと、知ることは、
「良いこと」ばかりではない。
どちらかと言えば「良くないこと」に、巡り合うことのほうが多い。
性悪説的な人間の本性に、数多く遭遇すれば、
それに対応する術を学習し、身につけようとするから、
当然、冒頭のような感想を持つに至る。
この幹部さんは、それのことに気づいているから、素晴らしい!
普通の人は、気づかない。
そこで、
前回ブログの中江藤樹・談
「それ学問は心の汚れを清め、身の行ないを良くするを以て本実とす」
「にせの学問は、博学のほまれを専らとし、
まされる人をねたみ、おのれが名をたかくせんとのみ、
高満の心をまなことし、孝行にも忠節にも心がけず、
只ひたすら記誦詞章の芸ばかりをつとむる故に、
おほくするほど心だて行儀あしくなれり」
なぜ、勉強するのか?
それは、「身の行いを良くするため」である。戒めとしたい。

とある、旅館のロビーの本棚・・・持ってる本がたくさん重なる!笑
シンパシーを感じます。
2018年5月17日 22:18
近江聖人・中江藤樹は、
日本における陽明学の先駆者。
陽明学は「知行合一」を唱える学派。
知っていることを、実行してこそ、学問の価値がある。という思想です。
有名なエピソードを、ひとつ。
ある武士が、藩から預かって運んでいた大金を、旅の途中でなくしてしまった。
慌てて、心あたりを探したけれども、見つからない。
「藩のお金をなくしたとあっては、タダでは済まされない・・・」と、
途方に暮れていると、その宿を、馬子が訪ねてきた。
馬の鞍についたままになっていた財布に気づき、「持ち主は、今頃、困っているだろう」と、わざわざ、道を戻って、届けにきたという。
武士の側が、感謝の気持ちに・・・と、礼金を渡そうとするが、馬子は受け取らない。
「あなたは、一体、どうゆう人ですか?」と聞けば、
「ただの馬子です。家の近所に中江藤樹という先生がいて、そこで教えてもらっていることを、実践しただけです」「人のものを盗ってはいけません。傷つけてはいけません。困っている人がいれば助けましょう。ということを思い出しました」
「落とし物」が返ってくる確率は、
日本は世界のなかでも、圧倒的に高い。
外国から訪日した人や、海外暮らしが長い人からは、そんな感想を良く聞かされる。
正確なデータは、調べていないので、よくわかりませんが、
そうゆう傾向は、あるのかもしれない。
売上も利益も仕事も、人が行うこと。
人が、こうゆう「古くからある定石。当たり前で、普通のこと」=「人の道」を、
再認識できるといいな。
中江藤樹、曰く
「家をおこすも子孫なり、家をやぶるも子孫なり。
子孫に道をおしへずして、子孫の繁昌をもとむるは、あしなくて行くことをねがふにひとし」

家は、会社。
子孫は、後継者やスタッフさん。。と置き換ることができますね。
2018年5月13日 17:09
江戸時代・初期。
少年は、家督を継ぐため、遠くにいる祖父に預けられ、教育された。
母は、一人で故郷・湖北(滋賀県北部)に残る。
母は、少年をこう言って送り出す。
「学問を修めるまで、家には帰ってくるな。
立派な人になるまで、母はお前に会いません。」
家を離れ、幾年を経た、ある冬。
少年は、雪深い湖北で一人暮らし、
いつもシモヤケに苦しんでいる母親を思いやり、希少な薬を手に入れる。
そして、それを届けるために、遠路、実家へ。
しかし、母親は、少年を家に入れなかった。
母「約束を忘れたの?帰ってきてはなりません」
子「学問を投げ出したわけではありません」
母「同じことです、顔を見れば、甘えた心が出てきます」
子「せめて、薬だけでも外に置いてゆきます」
母「いりません、それを持って、すぐに帰りなさい」
このようなやりとりが、雪国の情景とシーンの描写によって、
感動を生み出す、涙・涙・涙のお話。
道徳の授業だったか、
国語の教科書に出てきたか、、
何かでぼんやり知ってた、このお話。

近江聖人と呼ばれた、中江藤樹と、その母の話。
ということを、出店調査に行った地で知りました。
目先の「可愛い」よりも、
子供の将来を思えばこそ「厳しい愛」。
日本の「人育て」の原風景が、こんなところにある。
2018年5月3日 22:13
最近の不祥事ニュースを見ていて思う。
学力トップが、
組織のトップに向いているかどうか、
それは別問題。
トップに立つには、偏差値や合格点のように、
数値化できない部分が、多くを占める。
同様に、
要員(スタッフ)と、
指揮官(ライン)は、異なる能力が必要。
施行満足度や、顧客満足度の高いスタッフが、
必ずしも、指揮官になれるかどうか?と言えば、別問題である。

夏の気配の海辺の隠れ家より。
2018年4月27日 21:35
自分の会社のことにしろ、
ご支援先のことにしろ、、、
「おや?」「それ、おかしいな」「違和感あるな」と、感じることがある。
「問題」が起こる前の「予兆」を、
高い確率で感じとることは、できるようになっています。
それは、
普通の人だと、あまり気にしないことかもしれない。
私だから、気づくことができる。
何度も何度も「こうして、こうなった」という事実検証を繰り返して、
培われてきた「努力によるセンス」だから。笑
ただ・・・・
この「違和感」を「わざわざ口にすることもないだろう」と、
スルーしてしまうと、やっぱり、その問題が起こってしまう。
そんなことが、最近、繰り返し起こっています。
私の悪いクセでもあります。
本質的な性格としては、
「波風立てたくない、事なかれ主義」で、八方美人を志向したい性格なのです。
「そんなことは、、、わざわざ言わなくてもいいでしょう・・・」
「それは、わかるでしょ・・・常識的に。。」と、
気づいていても、放置しておくと、
あとで「あらら、やっぱり、そんなことまで、詰めておいたほうが良かったのねー」ということになる。
ってなわけで、、、
今後、周りの皆さんには、一時的に、
イヤ~~な気持ちにさせることもあるとは思いますが、
これからは、
私のセンサーで感じる「ちょっとした違和感」に関しては、
「入口」で止めておくのではなく、
「入口から少し入ったあたり」まで、グサリと刺すことにします。
そこからどうするか?
最後は、皆さんの判断に委ねます。
私のほうで「出口」まで、貫通させて串刺しにすることはいたしません。

新たに発見した隠れ家より。
2018年4月14日 21:34
朝7時30分がフライト時刻なら、
30分前の7時には、空港カウンターに到着しなければならない。
最悪、ギリギリでも15~20分前。。。
この日は、どうゆうわけか、3~4重のトラブル=
1)電車が人身事故で遅れる。
2)駅に着かずに停車したまま、閉じ込められる。
3)駅に着いて、タクシーを探すも、みんな探しているので、乗り場は行列。国道に出るも、なかなかつかまらない。
4)極めつけに、タクシー運転手さんが、道を間違える。。。
に巻き込まれて、
フライト時間ちょうどに、空港に着く・・・という絶望的な状況。
飛行機に乗らないと、
次の便は、午後になってしまう。先方に着くのが、14時とか。。
日程変更しようにも、1~2か月後まで、空き日程は、ない。
ご支援先にご迷惑がかからないようにするためには、
どうしても、飛行機に乗らなければならない!
そのためには、受付カウンターを突破しなければならない!!
息を整え、焦り、不安は、ほどほどに見せつつ、
可能な限り、爽やか、かつ誠実に見える「見た目」で。。。
かつ、
要点が的確に伝わるフレーズを、同情を引く表情で。。
計算しつつ、走る!!
「すみません!電車が人身事故で停まっちゃって・・・〇〇便、間に合いますか?」
すると、
「今回だけ、特別ですよ。お急ぎください!」
オッケーーー!セーフ♫
「無」から「有」を生み出す。これを「芸術」という。
予定通り到着すれば、何てことない、ただの「搭乗受付」が、
あんな、こんなで、こんなにも、嬉しいことに変わる。
(まさに芸術やないかー)と、両方の汗ダラダラさせながら、飛行機に乗り込む。
そんな恩義があるし、
大阪からは、少し遠くて、早起きしなきゃ・・だけど、
神戸空港は、好きな空港のひとつ。

小さくて、こじんまりしている分、無理を聞いてくれるし、
ポートライナーから観る景色も良いし、芸術的な空港なのです。