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人間よ、AIに負けるな~

昨年のクリスマス間近のある日、
某チェーン店でのランチタイム。

彼?彼女??が
料理を運んできてくれました。

クリスマスの音楽を響かせながら、
「ご注文の・・・・を、お届けいたします」
「素敵なクリスマスをお過ごしください」なーんて、気の利いた言葉を発して。


哀愁漂う背中を見せて、音楽と共に、去っていった。

なんとなく可愛い。のである。
下手な店員よりも「これで十分!」と思ってしまいます。

・・・・・
後ろから、走っていって、
ガッ!とつかまえて、
メーカー名と品番をチェックして、
すぐに、ネットで価格を調べて、
「スタッフの給料、6ケ月~1年分かー。なら、売れるな!」
「あと1年したら、2割くらい値段、下がるで」
・・・・・
なーんて、やったか、やってないか・・・
ご想像におまかせします。



井上尚弥が大事にしている基礎練習

「モンスター」つながりで、ひとつだけ。
ボクシング王者・井上尚弥(異名:モンスター)の特集番組より。

↓↓
ボクシング入門者のメインの基礎練習である
「シャドーボクシング」と「ワン・ツー」を、
最強チャンピオンとなった今でも、基本通り、最も大切な練習としている。
面倒で、しんどいけど、それをやる。

「殴り合い、倒し合い」でなく、「スポーツ」として、勝つことを理想とする。
「力」で圧倒するボクシングは、理想ではない。
技術と組み立てによって、パズルが完成するようにして、
相手を倒すのが、理想である。

プロだから。つまりは、お客さんがお金を払ってくれているのだから、
お客さんに喜んでもらえる試合をしたい。だから、KO勝ちにこだわる。
↑↑

上記3点について、とても共感できる。
コンサルタントも、同じである。
・・・・
・基本は、○○と●●。誰でもできる、大変でも、面倒でも、ずっと、それを大切に。
・××や△△という、力に頼るのは、理想でない。パチッとはまるように勝つ。
・プロだから、※※に、こだわる。
・・・・

戦績は、26戦26勝、23KO。
2階級にわたって、4団体の統一チャンピオン。
間違いなく、これまで見てきたなかでも、最強のボクサーである。

私が小学生の頃、
具志堅用高が負ける試合を観て、衝撃を受け、以降「日本人は弱い」とのイメージを持つ。
しかし、親に隠れて観た浜田剛史のタイトル奪取に感動して、
ボクシングを好きになる。
それ以来、
井岡、六車、辰吉・・・畑山、W川島・・・長谷川、八重樫、山中、内山・・・・
過去のボクシング記事・まとめ
↓↓
“アンタッチャブル”川島 https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2022/05/29/
“剛腕”浜田 https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2022/05/29
“ノックアウト・ダイナマイト”内山 
https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2017/10/14
井岡一翔 https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2021/01/24
井岡弘樹とエディさん https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2021/02/04
“浪速のジョー”辰吉  https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2022/06/25

凄いボクサーたちを応援してきましたが、
井上ほど、安心して見ていられるボクサーはいなかった。
まさに「モンスター」といえる。

余談、、、父親と所属ジム。
ボクシングの経験者のある「ヤバそうなルックスの父親」が
セコンドにつくスタイルには、相当の不安を持つ。特に関西のボクシングファンは。。
亀田、井岡、、と来ていますのでね・笑
井上は、その不安さえも覆して、ばく進中なのです。

大橋会長の人格やマネジメント力が、きっとすごいんだろうな。
大橋会長の現役時代も、もちろん知っている。
昔、日本人の世界戦・連敗記録を止めたボクサーである。
スピードと足があり、パンチが強い。
そして、、いつも、海外のめっちゃ強い相手と戦うのである。
「なんで、そんな相手、選ぶんやーーー!また、無敗の人と戦うの?」って感じ・笑
だから、連勝はできなかったけど、良い試合をしていた。

大人になってから、出張中、
横浜駅近くのJR線沿いの大きなビルの中に「大橋ボクシングジム」の看板を見つけた。
(あの大橋秀行だな、ジムやってるのかーー)
(大阪の井岡弘樹といい、軽量級のボクサーは、引退後、ビジネスがうまいなあ)
(なんか、こう、、一般人、普通目線の思考回路ができるんだろうなー)
https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2021/01/31
そして「いいハート」を持ったボクサーを育てるのである。
井上のほかにも、川島勝重、八重樫東。最後まで諦めない、土と汗の匂いのしそうなボクサーたちである。

モンスターつながり・よもやま話でした。



長所=すぐ腹を立てること

オレに、良いところが、ひとつだけあるとすれば、
【すぐ、頭に来ること、腹を立てることじゃないですかね】
・・・・矢沢永吉さんのインタビューより。

幼少期、永ちゃんは極貧生活であった。

生活保護の家庭で、
タダでもらっていた教科書、給食(=裏口で配給)それにムカついた。
「絶対に上に行ってやる!」と思った。という。
小学高学年のとき。

ラッキー、無料だ。
何もせず、お金をもらえる。
どうすれば、これを続けてゆけるか?
そう考える「卑怯」な人間ではなかった。

どうせ頑張っても、無理だから。。と考える「卑屈」な人間でもなかった。
裏の道に入ってパワーを発散する「卑劣」な人間でもなかった。

自分以外のせいにせず、
真っ向から、問題の解決に立ち向かう「反作用」があった。

この点、家康と似ている。

一般的には、家庭環境が悪いと、本人も「卑」の要素を持って、育つ。

ズルいことを平気でやる、楽なほうを選ぶ、自己都合と言い訳のオンパレード、、
ダメ人間になってしまう可能性が、非常に高い。

しかし、100人に1人、数パーセントの割合で、
永ちゃんや、家康。。。
身近な例で言えば、悪環境から1代で事業拡大する経営者。。。
とてつもない「反作用パワー」を発揮するモンスターが生まれる。

 
すぐ、頭に来ること、ムカつくことは良いことだ。
真っ当な、腹の立て方をしよう。
男は、反発係数が高くないとダメだ。
https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2013/01/08/
10年前のブログでも書いていますね。
基本ライン、ブレてない・笑



反作用のモンスター・・・追い詰め過ぎず、勝手もさせず

家康は、戦国武将のなかでも「家庭環境の悪さ」トップクラスである。

祖父・父と、2代連続、家臣の裏切りで、殺されているだけではない。
三河一向一揆では、自分も家臣に裏切られている。
母は、別の男に嫁いでいる。
自分の妻も、息子・信康も殺す。。
普通の人が「社会性秩序」を優先したとき、大事なもの=「情」を差し出した。

それが、家康という「真っ当・反作用」モンスターを生んだ。

家康の平和実現のための根本は、
過去は問わない、信仰にも踏み込まない、行動だけで管理する。
他人の全部を侵害しない。
他人を逃げ道なく、追い込む。やりすぎて恨みを買うと「破綻する」と学んでいる。

信長に支配された側の経験が活きている。
祖父・清康も急拡大中、家臣を追い詰めすぎて、殺された。

勝ち過ぎないことが大事、平和のためには不断の努力を惜しまない。
落としどころが上手い。
自分のやりたいことは、通す。
が、相手にもやりたいこと、思うこともさせる、追い詰めすぎない。
権力を持っても、自分の勝手をしない。
が、相手にもやりたい放題させない。
線引きはどこにするか?
これを、丁寧に探すのが政治というものである。


出張先での晩御飯・・・
肉、食べたい!でも、健康も大事にしたい・・・
「落としどころ」は、豚汁@スペアリブ入り、で。



「三河武士は忠義者」=家康の操作的広報戦略(プロパガンダ)

三河武士は、忠義に厚く、勇猛である。
と、言われている。

これは、家康による「プロパガンダ=情報操作的な広告」である。
(と、私は妄想している)

理由を説明する。

祖父・清康は、25歳で家臣に殺される。
父・広忠も、24歳で家臣に殺される。

殺したのは、もちろん「三河武士」である。
「忠義」とは、程遠い家臣団の中に、家康はかえってきた。

さあ、そこで、どうするか?

普通は、「こいつら、もう信用しない!」
最悪「人間自体、信用できない!!」となる。

自分に置き替えてもらいたい。
何代も続く会社を経営している会社に生まれた。が、
父も、祖父も、2代続けて、
会社の幹部に、財産を持ち逃げされて、自己破産の憂き目にあっている。
そうゆう会社を引き継ぐことになった。
現代で言えば、そんな感じである。普通、人間なんて信用できなくなる。

でも、家康は、普通じゃなかった。
「ならば、俺が忠義の家臣を作ろう。平和な世の中を作ろう」と考えた。
ここが、天下人たる所以である。
強力な家臣たちを育成して、勝ち残る。

「三河武士は、忠義に厚く、勇猛である」

これは、過去、そうではなかったから、
今からは、そうであって欲しい。という願望である。
(父も、祖父も、家臣に殺られた。自分もそうなるかもしれない)
それを、なかったことにしたい。なくしたい。
コンプレックスであり「強い反作用」である。

・・・・
「スローガン」とは、そうゆうことである。
「こうあって欲しい」(今は、全然、違うけど・・・)という願望を、
いかにも事実のように、言葉にして発信し続ければ、
そのうち、本当にそうなってくる。

『○○会社のスタッフは、○○だ』今、できてない。
けど、そうあって欲しい姿。今と真逆のフレーズを言い続けてみてください。

これを、プロパガンダ、マインドコントロールと呼ぶ。
一般的には、良い意味では使われない、マイナス・イメージ用語である。
が、組織運営やマーケティングには、必要な要素である。

古来、「毒」をうまく使いこなす者だけが、「良薬」を作ることができる。
ペニシリン、アスペリン、ケシ、アヘン、モルヒネ・・
本来、毒であるが、良薬となる。



凡庸な人間がトップでも、やってゆける仕組み

引き続き「どうする家康」より

家康が、自分(秀忠)を、後継者に指名したことについて、
家臣の本多正信と榊原康政が、話す内容である。


↓↓
才があるからこそ、秀康様を跡取りにせぬのでござる。
才ある将が一代で国を栄えさせ、その一代で滅ぶ。
我らは、それを嫌というほど、見てまいりました。
才ある将、一人に頼るような家中は、長続きせんということでござる。
その点、あなた様は、全てが人並み!
人並みの者が、受け継いでいけるお家こそ、長続きいたします。
いうなれば、
偉大なる凡庸といったところですな。
↑↑

優れた後継者、幹部の育成も、もちろん大切である。
同時に、
どんなボンクラ・能力不足・ダメ人間が「当主」となってしまっても、
安定的に支配できるように考えた。
日本に300年の泰平をもたらした江戸幕府の凄さはそこにある。

会社に置き替えると、マクロ的には「資本と経営の分離」ということである。
中小企業でも、同じことを考えなければならない。
安定的に拡大してゆく「仕組み」を作ること。
将軍(トップ)がどんな状態でも、勝手に運営できるようにすること。

江戸幕府の場合、具体的には、
老中制度。
武家諸法度。禁中公家諸法度。
参勤交代。国替え。目付け役をはじめとした各奉行所制度。

現代の会社経営にも、通じるものがある。



新年、家康の言葉より。結果においてすべての責任を負え

本年も、よろしくお願いいたします。

年明け、ひとつめのブログは、
昨年の大河ドラマ「どうする家康」より。

阿部寛・信玄以降は、
しびれるセリフや場面が、案外、少なかった。。
が、これは、良かった!!

すべての経営者と後継者、それに大幹部になる人に。
絶対的な定石。

関ヶ原の戦いに遅れたことを、
家康に、ずーっとネチネチ責められて、不満な態度をとる息子・秀忠に対しての家康の言葉です。


この世は、理不尽なことだらけよ。
わしら、上に立つ者の役目は、いかに理不尽なことがあろうと
結果において、責めを負うことじゃ。
うまくいった時は、家臣をたたえよ。
しくじった時は、己が全ての責めを負え。
それこそが、わしらの役目じゃ。
分かったか?
征夷大将軍、1年のうちに、そなたに引き継ぐ。

  
・・・・・
わかったか!?
ちゃんと、そのようにやれ!



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