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僕は、芸能人か?イヤ、そうじゃない。

芸能人は、嘘ツキじゃないと、仕事ができない。

たとえば・・・
自宅では、無添加の美味しい醤油を、
地方から取り寄せて使っている女優さんが、
添加物・化学調味料バリバリの量産品のCMに出て、
「ワタシのお料理は、この醤油が決め手♪」
とか、平気で言う。これが、芸能人の仕事だ。

原発推進のCMに出ていた人は、
震災以降、何も触れない。それで、済む。
「私は、間違っていた」とも
「それでも必要だ、推進するのが良い」とも、表明しなくても、平気だ。

カッコイイ、永ちゃんだって、
「やるね、ニッサン」なんて言いながら、
間違いなく、自分はキャデラックとかに乗っている。(と思う)
CMでのコメントは、
あくまで、平社員が乗っている車に、
たまたま同乗したときの感想だ。(と思う)
もしかしたら、ニッサンで永ちゃんを送迎しただけで、
マネージャーには、怒られるかもしれない。

コンサルタントは、
芸能人的に仕事をしても良いのだろうか?

昔、こんなことがあった。
某業界の機械メーカーが、売上アップの経営セミナーを開催。
セミナーに参加した会社の中から、
機械購入の「見込み客」を発掘する。

このセミナーのゲスト講師として、
私をはじめとするコンサルタントが「売上アップのノウハウ」をお話する。
という、定期的なお仕事があった。

好評のうちに、連続開催されていたが、
あるとき、
この機械メーカー側から、こんな要望を受ける。
「当社の機械を導入しなければ、売上アップは実現できない」
と、セミナー内で、言ってくれ。と・・・・。

実際のところ、
優秀な機械ではあるけれども。
「当社の機械を導入しなければ、売上アップは実現できない」
は、真実ではない。

どんな機械でも、マーケティングの力が優れていれば、売上アップはできてしまう。
各社の工場スペースや仕事の内容、スタッフ、財務状況、時期によって、
適切な機械投資の方法がある。
それが、真実だ。

この機械を、他社と比較して、長所・利点・導入の注意点は、話せる。
この機械の長所を活かした、売上アップの展開例も、
生み出し、作ってきたし、紹介もできる。

「この場を作ってくれたメーカーさんに、感謝します。
機械の購入を検討するときには、
このメーカーさんの見積りは、是非、とってみてくいださいませ!」とか、
「この機械、良いみたいですよ!」くらいなら、リップサービスもできる

しかし「売上アップには、この会社の機械じゃなきゃダメ」とは、
さすがに言えない。

結局、
私のセミナー内容を、
ほぼ、まるパクリして話すコンサルタントが、
この仕事を二つ返事で引き受けて、講演するようになった。
そのセミナー、それはそれで、それなりに回っていた。

ただ、
そのコンサルタントの現在や、
そのコンサルタントが担当した会社の現在は・・・わからない。

「お金を集めること」が主目的の
芸能人や芸人的なコンサルタントは、
たくさん存在しているから、
そうゆう仕事は、そちらへ回してもらいたい・笑



DNA理論によれば、鍛えられた後継者は最強だ

前回ブログの「DNA的観点」から言えば、
「後継者」は、最強の遺伝子を持っていることになります。

私は「後継者・最強説」は、根拠のある持論です。

その「業」の経営者DNAを、
少なくとも3分の1は持っている。
2代に渡るなら、3分の2。

あとは、それを磨くか、磨かないか?

自分の才能を「磨こう」とする行為そのものが、
すでに成功を手中にしている。それだけで、価値が高いものです。

世襲は悪いことではない、と思っています。
DNA的な「センス」が備わっているから。

でも、本人や、周囲の環境が、
せっかくのそれを、磨くことを怠ると、
どうしようもないダメ・ボンになってしまう。
その逆なら、ピッカピカに光る。

英明な経営者が、
2代続けば、強い会社となる。
3代続けば、盤石の体制が出来上がる。
これは、色んな中小企業の決算書を見て、
社史を聞いて、導き出したルールです。

歴史もそれを証明しています。

北条早雲から始まる「小田原・北条氏」
早雲、氏綱、氏康と名君が3代続き、100年間にわたり関東地方を支配。

 
最近、ご支援先でも、
20代、30代の後継者が、
頑張ってきています。ぐんぐん育ってきています。

親戚のオジちゃん・・みたいな感覚で。
でも、決してエラそうに接することなく、
礼儀を持って
その後継者の有益な「手段」となるよう、
心がけて、実務を応援しています!



自分の「DNA」を知り、活かす

クライアントさんのホール近くの用水路に

何か・・・いるぞ。。。
魚だ!

そうすると、どうにかして、捕まえたくなる。
大人になっているのに、普通の人以上に、血が騒ぐ。

これは、両方の爺ちゃんが、漁師だったせいです、きっと。

海・川・湖の近くにいると、落ち着く。
でも、
水面を見るときは「キレイだな」よりも、
「何か、捕獲すべき生物は、いないか?」と、見ている。

私が、何よりも自分のDNAを実感する瞬間です。。
 

人は、DNAと環境に、支配されている。

どんな親のもと、どうやって育ったか?
どんな地域・気候で、どんな友達、どんな通学路、
どんな学校、どんな会社に通ったか?
どんな先生、どんな上司、取引先に巡り合ったか?
これが、環境。

環境(=後天的)については、母親の影響を受けることが多い。
DNA(=先天的)については、父親の影響の割合が大きい。

自然の摂理なら、DNAは「種」で、環境は「畑」。
どの畑に種を撒いても、種が同じなら、
同じ品種の植物ができる。育ち方は畑によって違いができる。
天皇家が「男系」でなければならないのは、
つまるところは、これが理由だと解釈している。
競馬の血統も、これに同じ。
父方の血の特性により、傑作を生みだすべく配合される。

自分のDNAの特性を知る方法。
何を生業としていた、どんな性格の人なのか?
下記の3人を知れば、その人間のDNAが、大半わかる。
1)父親
2)父親の父親(父方の祖父)
3)母親の父親(母方の祖父)

私の場合、
1)三菱重工の工場系サラリーマンで、
2)淡路島の漁師で、
3)淡路島の漁師。

「仕事=死ぬかもしれないもの」 
「仕事=出てみないと、結果がわからない」 
「仕事=育ったものを、どう獲るか」
「仕事=自立した個人が、チームとなる」 
「仕事=個人は、まず全体のために犠牲を払う」 
「仕事=収入は安定系、収穫や業績により変動するのは当然」
「仕事=大きな賭けはしない」
生物やモノを、対象とした生業で、
人とは、その目的達成の手段として関わる。

さらには、この3人がどんな性格で、
どんな仕事への取り組みをしていたか?

そうゆうことがわかると、
今の自分の長所・弱点も見えてきて、
活かし方、補い方が、わかってきます。



休日の出勤も、なぜか心地良いのは・・・どうして?


ここは、大阪一の繁華街・北新地。

夜は、華やかに賑わう街も、
休日の昼間は、まったく人がいない。

ここを自転車で、コロコロ~って、走り抜けて、事務所に行きます。

仕事で事務所に、行かなきゃ。。なのに、
なぜだか、心地よい!

なんでだろ?
いつもと違う景色を見れた嬉しさかな?
~観光地の絶景にも勝るとも劣らぬ、良さがあるのです。

あの「北新地」に、自分ひとり・・「俺のモノじゃないのに、俺のモノ的」な優越感かな?

世間が休んでいるときに、俺は働くから、
抜け駆け的に、追い越しているぜーって感覚が増幅されるからかな??

それとも、休みの日にまで働くことを、
楽しくプラスにとらえようと、必死で脳をコントロールさせてるだけか??

うーん、なんだかわからないけど、
休日のひとコマです。



「死亡人口」減少社会の葬祭業とは?

異業種のお話です。

北海道・網走市にあるクライアント・クリーニング店様が、
旭川、札幌へ・・・と進出して、売上を伸ばしています。

それが、どれだけ「凄いこと」なのか?ということを、
図で考えてみました。

この「ミサイル射程圏内」のような図が示すこと。それは・・・
福島県のクリーニング店が、いきなり東京にポン!と出店して、
パパパーーっと、年間数億円の売上を作ることができる。
島根や鳥取から、大阪・名古屋を狙うことも、可能。
福岡は、全九州や、愛媛から、狙える。。ということです。

これから、日本は、人口減少社会。
居住人口は都市部へ集中し、景気が良いのは都市部のみ。
地方は「人を呼び込める」街だけは、生き残る。

普通の地方都市は、人が減ってゆく。クリーニングの需要も減ってゆきます。

「これから、全体の人口が減り、死亡人口が増える」と言われているのは、
日本全体の話。
地方の村々では、もう既に「死亡人口」すら、減り始めている。

皆さんの会社が、これから「このクリーニング会社」のようになって進出してゆくのか?
ご近所のライバル会社が「この会社」のようになって、
あとで慌てることになるのか?
あるいは、地方から「攻められてしまう会社」になってしまうのか?



自衛隊のヘリに祈る!

自衛隊ヘリの隊列が、
大急ぎで、出動している。

「ありがとう!早く、早く、行ってあげてくれーーー!
俺の代わりに・・・頼むぞーー!!」

この日、北海道での大きな地震がありました。

北海道には、なぜだか、親しくさせていただいている方が、数多い。
※いや、正確に言えば、理由は、ほぼ明確。
ここでは書けない・・笑

相性の良い「北海道」での天災。。
早く復旧して、元通りの生活が送れるようになって欲しい。

きっと、電力、水、ガソリン等で、
不自由しているだろう・・・
でも、東京・大阪では、
普通にテレビを観て、食事をして、お風呂に入る・・
という生活ができていることに、申し訳なさを感じつつ、
復興を祈りながら、
少しでも役に立つことができる、自分でありたい。
心を新たに。



是非もなし!

「是非もなし!」

謀反の相手が、明智光秀であることを知らされたとき、
織田信長が発したと言われる言葉です。

  
9月4日、昼から夕方にかけて、関西地方を台風が襲う。

夜、帰れなくなることは、わかっていても、
その日の朝、新幹線が動いていれば、
ご支援先のもとに、お伺いするのが「筋」だろう。
お客様には、そんな自分の都合は、関係ない。
私が行かねば、色んな「仕掛け」の予定がズレ込んでしまう。

「夜、電車が動かなくなる可能性が高いから、
 今日のコンサルは、延期で・・・」なんて、、
絶対、言えない! ・・・言いたいけど・笑

ということで、
朝から出張で、ご支援先へ。
家を出る前の心境は、「是非もなし!」

良いも悪いも、語ってられない、目の前の事実に向き合い、やる!しかない。


そして、偶然、
降りた駅では、黄金の信長公がお出迎え。
「よく来た!待ってたぞ」とばかりに。

そして、
やっぱり、帰りの新幹線は、動かず。。帰れず。

「男、かくあるべし」
「コンサル、かくあるべし」
みたいな、小さな意地(世の中的には、ほとんど価値がない)を通すから、
今日に代表されるごとく、痛い目にあうことも、多い。。

でも、そうゆう「くだらない意地」が、
「良い仕事」を生み出す、力のひとつにもなっている。

この台風の日のコンサル、とても内容の濃いものでした。
ご支援先が、ぐーーんと、売上アップしてくれれば、
不自由した時間も、どうってことないのです!


何か、きっと大きいものが、倒れたところでした。。
本当に、凄い台風でした。



この写真のなかに、いくつものヒント

クライアント先からの帰り道
・・迷い込んでしまったショッピング街にて、
たまたま、見つけた「繁盛の匂い」がする、パン屋さん。

きっと、単店年商トップクラスじゃないかなー。
「何か」が、僕をここに連れてきてくれた・・笑

この売場づくりには、たくさんの売上アップの「原理原則」が詰め込まれています。
この写真の中で、学ぶべき点を、いくつ見つけることができるだろうか??

売上アップのための「実地演習」とか・・・やってみたいですね!
何を感じ、どう取り入れるのか?
その感性を磨きたいものです。



大阪桐蔭・強さの秘訣と経営戦略

「これからもっともっとチームを強くして、
もっともっと大阪桐蔭を大きくしていきたいと思います」

甲子園優勝時、大阪桐蔭・西谷監督のインタビューの締めくくりの言葉です。

「大きくしたい」
まるで、経営者の発言です。

でも、強さの本質は、ここにあります。
西谷監督は、自ら、中学チーム(ボーイズ、シニア、リトル)に出向き、
チームの監督や選手の親に名刺を渡し、その後、お礼状を書き、
スカウト活動をしています。
一般企業の営業マンさながらの仕事。

ご子息が大阪の野球チームに入っている経営者様に、
名刺・お礼状の実物を、見せていただき、
この実態を教えていただきました。

テレビに映っている甲子園常連校の監督が
名刺を渡し、「キミが必要だ!」と言うか、言わないか・・・はわからないけれども、
手書きでお礼状を書く。
効果抜群なことは、自明の理。

そして、大阪桐蔭の練習場を見学に行けば、
親なら誰もが「こんな環境で野球をさせてあげたい」という野球専用施設が
整っているそうです。
他の運動部と、共同使用・・・なんてことは、一切ない。

巧みな戦略は「入口」だけではない。
「出口」にも「戦略」がある。

プロや社会人、大学から「来て欲しい」と言われて、
先に進める選手は、ごく一握り。
大半を占める「レギュラーではなかった」生徒たちの
大学進学には、特に気を遣っているそうです。

有名私立大学の推薦を「もらえない」生徒たちのために、
各大学・野球部の現在のレギュラー選手を調べ上げ、
3年・4年生に、同じポジションの主力選手がいて、
1年・2年生が、手薄なチーム。
つまり、
主力が卒業した後、
大阪桐蔭の生徒が、1年・2年のときから、
早期にレギュラーになれる確率が高い。。という大学を調べて、
その大学への進学の道を拓いてゆく。

大阪桐蔭・以降の野球人生が、
より良いものになるように・・との配慮です。

当然、「親ウケ」が良い。
スカウト活動に良い循環が生まれる。

 
そして、
大阪桐蔭高校自体の学校経営も、
企業顔負けの戦略で、成功しています。

1980年代に設立された、新興校。
経営母体は、大阪産業大学。つまり、実は「付属高校」
大産大は、お世辞にも、有名であったり、行きたい!という大学ではない。

元は、大阪産業大学付属高校の別校舎だった敷地を、
新規の高校として設立。(大産大付属高校は、今でもあります)

ここで、新高校の校名を
「大産大二校」とか「大産大付属○○=地名」とか、
「エゴ」&「俺がやってるで・感」を出した校名にしなかったのが、大正解。

しかも、関東の私学の雄・文武両道の「桐蔭学園」を
彷彿とさせる校名「大阪桐蔭」を、名乗った。
多くの人が「あの桐蔭の大阪校か??」と勘違いしたはず。
今でもしているかも?

野球や、ブラスバンド等、全国クラスの実力の部活動で
知名度を上げると同時に、
「進学クラス」にも力をいれる。
平日5日のうち4日間は、7時間目までの授業。
土曜も、5時間目まで授業。
夏休みは、2週間だけ。
成績に応じて、コース・クラス・校舎替え有り。大学進学実績を作る。

高校創設から20年弱で、
知名度・生徒数・偏差値・・・一気に大阪府内トップクラスに躍り出ている。
現在の生徒数は、1学年が600名超。全校生徒2000名。
ちなみに、入学のために必要な偏差値は、進学コースで69。普通コースでも63。
これだけ勉強しないと入れない人気高校に「成り上がった」

野球で、PL、近大付、北陽、上宮・・・といった強豪校の一角に
「割って入った」のと、同様です。

もう一丁、ちなみに・・・
本体であった大産大付属高校。
偏差値は、進学コースで51.普通コースで43。生徒数だけは、同じくらい。

 
大阪桐蔭の強さの秘訣は、そうゆう「戦略」にある。
会社経営として、見習う点は、多い。
それだけに、地元メンバーだけの金足農の凄さも、際立つ。


余談です(負け惜しみ)
戦前の予想通り、圧倒的な強さを見せつけて、甲子園で優勝した大阪桐蔭。
でも、もしも、もしも勝てるチームがあったとすれば、
1回戦負けした、高嶋監督と智辯和歌山だった・・・と、信じている。
何回か前のブログに書いた通りです。

「タラ・レバ」厳禁の、勝負の世界。
それでも、それでも・・・。
あーー、もう一度だけ、戦うところを見たかったなー。
秋の国体に「特別枠」を、作ってくれないかなー。笑

高校野球ファンなら、一度は見て見たかった幻のカードです。



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