2016年4月27日 22:19
時代の半歩分だけ先を行き、
お客様の支持を得ること。
これが、売上アップの鉄則です。
マーケティング用語では「差別化」とも言います。
つまりは、
お客様から「わー、すごい!こんなの見たことない!」という声がいただければ、正解。
ホールで施行するお葬式が、一般的になった今。。
どんなホールを作れば、差別化となるのか??
クライアント先の現物ホールを、ここで公開するわけにはいきませんので・・・
モデルとなるヒントをひとつ。
こんなカフェのような感じで、葬儀式場を作ります。
四方を壁に囲まれた「閉鎖空間」が当たり前の、一般的な葬祭ホールの常識に対して、
光の差し込む空間を作った設計を行っています。
もちろん、お金をかけては駄目です。ローコストで効果的に。
そのための、いくつかのポイントをおさえて・・・。
お客様ウケ、抜群のホールとなります。
「先行しているライバル葬儀社のシェアを奪ってゆく」には、最適なホールとなります。
2016年4月24日 22:50
司馬遼太郎さんは、
日本人の特性を形づくるものとして「武士」の存在も挙げています。
武士のことを「人間の芸術品」と呼んでいます。
明治維新以降、異例の早さで先進国の仲間入りができた理由は
国民全体に
「汚職がなかったこと」
「公意識が、横溢していたこと」
これを“痛々しいほどまで清潔であった”と、表現しています。
このような高い倫理観は「武士」からきているのです。
武士の倫理観である「名こそ、惜しけれ」の精神。
=名を汚すようなことはしない。恥ずかしいことはするな。
そもそも「武士」とは、貴族支配の律令社会から、地方へ逃げ出して、
自ら農地を開墾した「百姓」が、武装し有力化した人々。
そんな武士が、鎌倉時代、初めて政権を獲ったのです。
素朴なリアリズムに裏打ちされた「百姓の政権・鎌倉幕府」により
自分の土地=収入を、保証してもらっている恩義に対する
「名こそ、惜しけれ」の精神。
「名前を汚すような、恥ずかしいことをしてはならない」
「公のために、働く」
武士に端を発するこの思想も、日本人が日本人たる所以なのです。
所属する会社や組織であり、
会社を信じて依頼をいただけるお客様であり、
身を置く業界であり、地域であり、
ひいては、日本全体へとつながる
「公」への意識と、「名こそ惜しけれ」の精神。
司馬さんは、
「今でも、一部の清々しい日本人にみられる」と書いています。
是非とも、その「一部」でありたいものです。
2016年4月23日 21:04
ここ何週間か「価値観」に思いを巡らせています。
始源である「日本人とは、誰なのか?」ということについて、
司馬遼太郎さんの史観から、書き留めておきます。
島国・日本では、
「文明=素晴らしいもの」は、他からやってくるものでした。
太古は大陸から、明治以降は西洋から。
あふれる「外への好奇心」で、それを取り入れてきた。
日本人は、神道も、仏教も、キリスト教も、受け入れる。
クリスマスはキリスト教で過ごし、初詣は神道へ、そしてお葬式は仏教で。。
それぞれの価値を認める。
「一神教的価値」を持たない民族である。
その理由は、元々、日本に「八百万(やおよろず)の神」という価値観があったから。
自然そのものを信仰し、
山に、石に、谷に、川に、草木にも、神が宿っているから、
全ての神様を立てる必要がある。
「無思想」という思想で、何でも柔軟に取り入れてきた。
さらには、外国からの先進文明を、取り入れるだけでなく、日本独自の形へと発展させる。
室町時代に代表される「枯山水」は、
外来の庭園文化の池や水を、砂で表現したもの。
住居は、日本独自の書院造、床の間、障子、襖、畳に発展し、
茶道も華道も、独自の文化となった。
「良いものを、積極的かつ柔軟に、外から興味と敬意を持って取り入れること」
「さらに良く使えるように、自分なりに工夫してアジャストさせること」
これこそ、日本人の特質であるから、
こうゆうことを、自社の価値基盤にしてゆきたいな・・・・と、思っています。
2016年4月17日 21:52
大学生1年目。初遭遇した別の価値観。
BMWに乗って、大学に来ているクラスメイトがいました。
「親に買ってもらった!」と、自慢していました。
18歳の私は「高級車を、親に買い与えてもらうのは、恥ずかしい事」と思っていましたから、
それを人前で自慢する、、、なんて、考えられないことでした。
「オンボロ車でも、自分で買ってこそ、一人前」という価値観に支配されていた自分にとって、
金持ちボンの価値観と、初の遭遇でした。
社会人1年目。初めて遭遇した別の価値観。
東京出身・東京採用の同期が、こんなことを聞いてきました。
「なかにし~ぃ、このスーツ、いくらで買ったと思う~?」
「もしかして・・・2、3万円で買ったんか??」と、答えると、
「バカヤロー、10万以上するんだよー」って・・・ちょっと、お怒り気味でした。
関西では「安く買ったこと」を誇るのが、常識。
関東は「高く買ったこと」を誇る文化なんだ・・・ということを、初めて理解しました。
このように、育った環境によって、価値観は違います。
何が正しく、何が間違っているとかは、ないと思います。
その人にとっては、それが、自然なのです。
どうしようもない「育ち」によって既定された価値観を持った様々な人が、会社に入ってきます。
父が、仕事が好きで、一生懸命、働いていた家で育った子と、
父が、できれば働きたくない・・・と仕方なく仕事をしていた家で育った子。。
母が、父親を大黒柱として尊敬している家で育った子と、
母が、父親を少し小バカにしている家で育った子。。
どんな風な人間に育つか?は、自明の理。
「犬が病気だから、休みます」なんてのも、
現代においては、もはや、当たり前の価値観なのか??
大きな組織では「価値観の多様性」を認めることができる。
しかし、小さな組織では、まず最低限の「自社の価値観」を教え込むことが必要。
気分転換に訪れた隠れ家より・・・
そんなことを痛感する、今日この頃です。
2016年4月16日 22:36
前の記事では、桜景色をぶち壊す警備員に、
「小さな怒り」をぶちまけてしまいましたが・・・
逆に、日頃感じた「ちょっとした幸せ」を、書き留めると、体に良いらしい。
スーパーのレジの一番後ろに並んでいたら、
隣のレジを、突然、開けてくれて「こちらへ、どうぞ!」
ラッキー♪
一番になっちゃった。。。とか。
最近の「ちょっとした幸せ」
大阪では、散ってしまった桜ですが、
北日本の葬儀社様にコンサルティングにお伺いして、
また、満開の桜を見れたこと。
好物の「炙り」が、とっても美味しくて、安かったこと。
↑これです!!
月に1度くらい、ご飯を食べる串揚げ屋さんで、
「久しぶりじゃないですか?」と、
笑顔の素敵な女子店員さんが、声をかけてくれたこと。
↑↑
これは、「相当な幸せ」ですね。
2016年4月10日 21:28
お花見の名所にて。。
一人の警備員が、「自転車を停めないでくださーい!」と、
スピーカーを使って、大声で警告しながら、行ったり来たりしている。
せっかくの桜景色が、たった一人のために台無し。
まったく風情がない・・・。
自転車を停めようとしてる客なんて、ほとんどいないんだから、
近くに行って、そっと注意できるだろ。
コンサート会場の警備員じゃないんだから。。
如何に、心地よく桜を楽しんでもらえるか?
仕事の本質を、はき違えたレベルの低い仕事っぷり。
その空間にふさわしい存在になりきった立ち居振る舞い。
それが、お金をもらって仕事するプロってもんだと思います。
いかん、いかん・・・
何しに来たのか。。
知らぬ間に、仕事モード。
超然として、楽しまないと。。
2016年4月8日 21:07
左:セブンイレブンのドーナツ。
右:ミスタードーナツのドーナツ。食べ比べてみました。
「チョコ・オールドファッション」セブンは93円、ミスドは140円。その価格差1.5倍。
現在の業績数字を確認してみます。
両社の決算発表の数字と、民間の調査会社がまとめたデータを総合すると、
セブンイレブン参入前のミスタードーナツの売上は、約1000億円。
この数字が、直近2016年3月期の発表では、10%マイナス。
つまり年換算で約900億円ペースとなっています。ここ数年では最大の減少幅です。
一方、セブンイレブンはじめコンビニ各社の売上は、
参入初年度で合計・約400億円。
セブンイレブンは、当初目標を600億円と発表していたので、
目標には届いていないことになります。
つまり、ミスタードーナツは10%売上を下げている。
セブンイレブンを中心とするコンビニ勢は、自分の作った目標には届いていない。
しかし、100億円分、ミスタードーナツの売上を獲り、新たに300億円分の市場を作った。
という数値結果となっています。
商品そのものが、どちらが美味しいか、どちらを食べたいか?と言われれば、
現在「どちらでも良い」というレベルにまで、セブンイレブンは追いついてきています。
葬儀社の皆さんは、
「ライバル他社のお葬式」をこのようにして、
真剣に商品の品質を比較したことがありますか?
「安い価格を表示している」と、競合葬儀社をチェックしておられる方は多いようです。
しかし、自社と他社を「品質」の面で比較しておられるでしょうか?
お客様がお金を払って買ってくれている、
肝心要のその商品の品質、価値、機能に関してどうなのか?ということを置き去りにして
「競合対策」を価格や販促だけでとろうとしていませんか?
お葬式の品質そのものが「地域一番の品質」であるよう、
仕上げることこそ、
結局、一番のライバル店対策となるのです。
競争に打ち勝つには、店舗をキレイにしたり、接客を強化したり、販売促進を実施したり・・・ということが、
当然、必要となります。
なかでも特に「相手よりも良い商品を投入する」とか
「この価格で、相手以上の価値を提供する」という「商品戦略」が根幹になければ、最終的に勝つことはできません。
売上アップのために真剣な企業では、
このようにして「競合他社との商品の品質比較」を実施しています。
他社よりも良い商品を作る。
そして、意図した価格で売れるように「商品戦略」を作る・・・ということを繰り返しているのです。
お客様の立場で、自社の商品そのものに向きあい、
真正面から本物の経営努力を実行しましょう。
2016年4月1日 21:34
先週末、新潟に出張でした。
新潟には、尊敬する方々が、何人もおられます!
今回、ご紹介するのは、この方々の根底に存在しているかもしれない、
大好きな武将・上杉謙信公の言葉。
居城「春日山城の壁書」として有名な言葉がこちら。
↓↓↓
運は天にあり
鎧は胸にあり
手柄は足にあり
何時も敵を掌にして合戦すべし 疵つくことなし
死なんと戦えば生き 生きんと戦えば必ず死するものなり
家を出ずるより帰らじと思えばまた帰る
帰ると思えばぜひ帰らぬものなり
不定とのみ思うに違わずといえば 武士たる道は不定と思うべからず
必ず一定と思うべし
↑↑↑
真ん中の「死なんと戦えば生き・・・」の言葉が、
私のコンサルタントとしての基本理念と、奇しくも、ほぼ同じなのです。
普通のコンサルタントは、契約がなくなることは、避けたいものです。
自分の収入がなくなるから、当然です。
しかし、私はコンサルタント契約が、早く終了するよう、仕事をしています。
コンサルタント先の葬儀社様が、できるだけ早く支援なしで、
自分の力で、売上を上げるようになって欲しい!と、
全てのノウハウを、全力で注入します。
まさに「自分の契約がなくなってもかまわない=死」を欲して、
コンサルティングしているのです。
でも、結局、こんな考え方のほうが、
永く良い結果を生み続けることができます。
「契約を続けよう」とか「たくさんの料金をもらおう」という考えで
失敗しているコンサルタントは、意外と多いのではないでしょうか。
あるレベル以上にならなければ、
この境地には達しない、わからないことだと思います。
「春日山城・壁書」を、可能な限り本文に忠実に、
今の時代の「武士=仕事人」たちのために、訳してみました。
↓↓↓
今の自分に対して、天は自ずと運命を与えてくれる。
身を守り、身を立てる「商品」は、自分の中に作り、準備すべし。
売上・収入の大小は、泥臭く足で稼いだかどうか、行動の量で決まる。
いつでも、相手(市場・ライバル・お客様)の情報を調べ、
手のひらの上に、自分と相手が見えるように、俯瞰して戦えば、負けることはない。
「自分の売上や収入は、どうでもいい」と思って仕事すれば、成功する。
「自分の売上や収入を、増やそう」と、自分が得することを考えて、仕事すれば、必ず破滅する。
このような心構えで、仕事をすれば、
一日がすぐに経ってしまい、家族のもとにすぐ帰れる。家計収入も増える。
逆なら、家に帰るまでの仕事時間が長く感じ、収入も増えない。
およそ、仕事でお金をもらっている人は、
「結果は、運次第、自分以外の誰か次第、会社次第で、どうにかなるもの」と思ってはならない。
人生も運命も、自分の「こう生きる=こう仕事する」という、心構えと行動次第で決まる。
自分の「なしたこと」次第で、掴み取ることができる。
↑↑↑
中西流・「現代版・春日山城・壁書」です。
で、こちらの写真は・・・
事務所スタッフから大不評の「良く見れば・・・シリーズ」のなかの秘蔵品「上杉Tシャツ」。
何年か前に、新潟空港で買いました!
同じTシャツがあれば、
佐伯と、スタッフさんのお子様に買って帰って、
「良く見れば」仲間を増やそう・・・と、企んでいたのですが・・・
もう販売されていませんでした!
廃版??
いや、違う!
大人気品のため、きっと品切れなんだー!