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業界トップには条件がある! ~ブラック・コンサルタント

最近、ある団体から、講演依頼を受けました。
この団体が考えている
「これが、この業界の会社の売上アップの道だ」
という内容が、
細かく記載されていて、
その内容について、事例をまじえて、話して欲しい。とのご依頼。

ただ、困ったことに・・・
その内容の大半が、「それをやったら、間違いなく会社が衰退する!」と、断言できる
=クライアント先では、絶対、やらない。という方向の内容ばかりなのです。

さあ、困った・・・。
もし私が「芸能人」なら、
ニコッと笑って、自信満々に「こうすれば、売上が上がりますよー」って、
何食わぬ顔でお話して、講演料をもらって、帰ってくる。
(僕も、僕のクライアントさんも、絶対そんなことはしないけどねー)と思いながらも、
「そうゆう依頼に応えただけだから」と割り切って。

講演内容を信じて、実行した人に対する責任は持たない。

いや、待てよ・・・
俺って、やっぱり「芸能人」かな??とも思ったけど、
最近、女子高生に「キャー可愛い!」と言われることもないし、
芸能人ではない。

なので、
事情を正直にお話した。
「お考えの内容についても、お話はさせていただきますが、
それに取り組んで、永続的に売上を伸ばしている会社は、ありますか?ないですよね??
業界の皆さんのために、売上アップの本質的な内容についても、
少なくとも半分の時間は、お話させてください」と。

「急ぎでお願いします」
「どうしてもこの内容で」と、依頼されたので、
何とか希望に沿うことができるように、
何度も、講演内容の推敲に時間を費やした。

しかし、その結果・・・
「出演は、見送りになった」との
電話の伝言が1本、うちの事務所にあっただけで、終わった。
あれだけメールのやりとりをしていたのに、直接の連絡は、ない。
きっと、
窓口の人も、各方面と調整するのが、大変だったのだろうけど。

3つ気持ちが、残った。
1)良かった・・・
ホッとした。
あの内容を話していたら、
自分のやっていることに、嘘をつくことになる。
ほんの少しはあるだろう「当社に依頼すれば、必ず永続的に売上が上がる」イメージに
傷をつけなくて済んだ、という気持ち。

2)不安・・・
あの団体が、本気で、あの内容が売上アップの道だ・・と考えているなら、
もう、この業界に未来はない。
あの団体が、これからも需要を減らし続けるのだ。

3)しまった・・・
依頼されたからには、少しでも力になろう!と、
無料で一生懸命に対応してきたのに、この始末。
だったら、もっと、遊んでやれば良かった。。。
<案1>
中西正人としての出演は、無理です。
コンセプトが違いすぎます。
でも、中西にも見えるような別人「裏キャラクター」
「コテサキ・ギリナシ・パクリ・ニワカ・コンサルちゃん」の出演ならば、
その内容で、講演可能やで~。
売上が上がらないことなのに、売上が上がりますー!って、
先生面して、自信満々で話せるで~。
パンフレットにも、その名前を使ってや~。
と、返事してやれば良かった。

<案2>
「わかりました、その内容、素晴らしいですね!」と依頼を受け・・
当日の講演で、放送事故的な講演にしてしまう。。という手もあったかな。
「こんな内容が、売上アップの方向だと考えている団体には、未来がない!」
「そして、この内容に惹かれて、聴きに来たアンタらも、見る目がない!ダメだ!」
「これまで、業界の需要を減らしてきたのは、この発想自体に原因がある!」
「そもそも、この団体の上層部の会社は、売上が伸びているのか?」
 ※ここで、エライさん、一人ごと、質問に行く。ネチネチと「岩盤」まで掘る。
「自分の会社の売上を伸ばすことができていない人に、
トップを任せても、業界の需要が拡大するはずがない!」
「今からでも遅うない!ワシが、目を覚まさせたる!
売上アップの本質を、よーーーう、聴いておけ!」と、打ち合わせにない講演をする。

伝説になるチャンスだった。
惜しい!!

定期的に、吐き出す、毒。
腹黒~い「本当のボク」に、
お付き合いいただき、ありがとうございました!

せめてもの償いに・・出張の機内からの美しい風景を、どうぞ!


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