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お国柄の違いと、マーケティング

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(商圏と藩)

前向きな経営者グループが行っている研究会に、
ゲスト講師として、お招きいただきました。
今回の会場は、青森県にて。

継続して、1年に1度は、お招きいただいている勉強会なので
「ここで、去年、学んだことを、やってみたら、売上が上がってます!」
1年ぶりにお会いする、会員様から、こんなご挨拶をされると、コンサル冥利に尽きます。

電車の出発時間まで、少しばかり余裕があったので、
近くにあった弘前城へ。。。

桜がとても有名なお城ですが、本日は、、、紅葉です。

青森県は、同じ県内であっても、商圏がまったく分かれる、珍しい県です。
青森市と弘前市を中心とした「津軽エリア」と、
八戸市を中心とした「南部エリア」で、地域性や、風習がまったく異なります。

はっきり言うと「仲があまり良くない・・・」という感覚。
ご支援先とお話ししていても、それをヒシヒシと感じます。

江戸時代からの「藩境」によって、商圏が異なる代表例と言えるでしょう。

豊臣秀吉の時代、津軽は、元は「南部靖政」の臣下だった「津軽為信」が、
勝手に単独で上洛し、領土を認めてもらう書状をもらって、できた国だ・・・、南部藩の人たちは見ている。

戊辰戦争のときには、奥州諸国で同盟を結んで、新政府軍と戦っていたのに、
津軽藩は、早々に降伏してしまい、結果、南部藩が窮地に立たされた・・・と感じている。

多店舗展開をする場合でも、
「青森で成功したから、次は第二の人口密集都市・八戸に・・・」とか、逆に
「八戸で成功したから、次は県庁所在地・青森へ・・・」と、簡単にいかない県なのです。

旧南部藩に属する八戸は、今でも、どちらかと言えば、
南部氏の本拠である「岩手県」との関わりが強く、影響を受けています。

昔は、通行手形。
今で言う「パスポート」がなければ、藩同士を行き来できなかった時代。
「藩」は、まったく別々の「国」なので、言葉も文化も違っていました。

お国柄や、その地域の成り立ちには、
現在のマーケティングに活かせる要素が、たくさんあるのです。


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