New!!レクイエム②ー1小山正明さん(元・阪神)人を評価するとき、人は自分を語る
『こうゆう投手は、コンコンとゆうて聞かせても、
まったく、あかんのですわ。もう、ほんまにねー。。』
「精密機械」「針の穴を通す」と呼ばれたコントロールで、
歴代3位・通算320勝をあげた、元阪神タイガースの小山正明さん(享年90歳)。
プロ入りが1953年。引退が1973年(当時、私は0歳)ですから
もちろん、現役時代を知りません。
「野球解説者」として知りました。
家と仕事場の近く、高砂高校の出身と父親から聞かされもしました。
小山さん自身が、
努力を重ね「コントロールの良さ」で一流になった選手だったので、
現役選手で、ストライクが入らない投手、四球で試合を潰す投手が出てくると、
とにかく、厳しかった!!(かつ、面白かった)
たびたび、上記のコメントをしていました。
(ヤクルトの高井雄平投手とかに対して・・・笑)
力任せで投げる投手が、キライ。
制球の良い投手が、スキ。
「自分に似たタイプ」の選手のことを高く評価し、
対極のタイプへの評価は、厳しくなる。
実は、これ。。解説者=評価者、全般に言えることです。
桑田は、身体の小さな選手、打撃・守備も上手な投手が大好きです。
(大きくて筋肉もりもり、力任せ、投げるのみ。には、特に厳しい)
矢野は、気持ちが前面に出て、積極的なプレイをする選手が大好きです。
(淡々として悔しさを見せない、消極的に見える。には、特に厳しい)
宮本慎也は、全体の中で自分の役割に徹し、細かくストイックな選手が大好きです。
(天賦の才だけ、考えない、流れを切る。大雑把。には、特に厳しい)
一定の成功を収めた評価者には、こんな傾向が出てきます。
「類似性バイアス」という「人の性」です。
自分と似たタイプの価値観・経験・行動様式を持つ人を高く評価し、
異なるタイプを低く評価してしまう傾向です。
※先日のブログに当てはめるならば・・・・私の場合、
巡ってきた機会を「つかめるヤツ」「その準備を怠らないヤツ」を評価し
「つかめないヤツ」「その準備が甘いヤツ」に、特に厳しくなる傾向にある。
評価者、リーダーの多くは、
人を評価しているつもりで、実は自分の成功体験を重点基準に採点している。
・自分が誰かを評価するとき
・自分が誰かに評価されるとき
・誰かが誰かを評価しているとき
このことを頭に入れておいて、上手に、精密に「コントロール」しましょう。

