2024年12月29日 19:46
昨年から今年にかけて、人とクマの事件が、相次いでいます。
生物好きの私としては、歴代の「クマ事件簿」についても、
実は、かなり詳しい・笑
そんな私が、
歴史に残る「第一級事件」と思っている案件が、昨年、北海道で起きました。
大学生が、死亡している。
その近くで、クマが1匹、死亡している。
というものでした。
私としては、衝撃のミステリーでした。
「え?相討ち?」
「もう一頭、別の狂暴クマがいて、クマ同士も戦った??」
「第三の殺人・殺クマ犯がいる?人間?」
なぜ、そうなるのか?
謎の解明のため、想像力が掻き立てられました。
数日が経過して
3人の消防士が、同時期に登山中、クマに襲われていたことが判明する。
そのとき、1人が崖に落ち、2人でクマに応戦。
持っていたナイフで戦い、撃退した。とのこと。
事件の真相を、
時系列で整理すると、こうゆうことでした。
1人登山の大学生が、クマに襲われて、死亡する。
クマがエサとして独占・縄張り化。
↓
その数日後、現場近くを通りかかった、消防士3人が、そのクマに襲われて、応戦。
↓
クマは、消防士から受けたナイフの傷が、致命傷となり、
大学生の死体(=エサ、自分の縄張り)近くで、数日後、絶命する。
※
一人目の大学生を自分のエサとして隠し、
そこを通りかかる人間をエサ(もしくはエサを奪う敵)とみなして襲いかかるも、
逆襲されて、大学生の近くに戻り、死んだ。
さすが・・・消防士、最強なのです。
刃渡り5cm程度の、小さなレジャーナイフで、致命傷を負わせた。
馬乗り、ならぬ「熊乗り」になられながら、
巴投げの体勢で耐え、顔=牙が近づいたところ、首元にナイフを刺した。とのこと。
クマの体長1メートル25センチ(=鼻先から尾の付け根まで)
体高51センチ(=前足掌の裏から肩の一番高いところまで)
身長だけで言えば、子供程度の大きさである。
人間の子供サイズのクマでも、
学生一人では、殺されてしまう、
消防士二人で、小さくても道具があれば(準備万端での登山なら)殺せる。
異種、生命のギリギリの攻防戦。
昨年は、
「怪物」と言われた「OSO18」も、駆除されました。
↑OSOについても、とても教訓が多い。
今年も、人とクマの事件で、犠牲者が出ています。
自然との共生のあり方、
これも大きな教訓となります。
本来、草や木の実が主食のクマに、人間も含め、
それ以外もエサになりえることを教えてはいけない。
今年は、幸い、お世話になった身近な方の訃報に接することはありませんでした。
もう50過ぎです。
まあ、生きて、あと20年程度。
今年は「生きてるうちに、会いましょう」と
旧友たちから声をかけてもらうことも多くなってきました。
再会の縁をいただけることに、感謝です。
2024年12月22日 19:29
数々の名演技・変幻自在・「演技自体を楽しんでいるなあ」
【人生には、いつもコミカルさが内包されていてよい】ということを、
感じさせてくれる俳優さんでした。
写真は、名作ドラマ「白い巨塔」より
(再放送を何度も観てしまう・・お気に入り)
主役の財前五郎=唐沢寿明の義理の父・財前又一=西田敏行の名セリフ。
「ええか、人間、金ができたら、名誉が欲しなんねん。
人間の究極の欲望は、名誉や」
「名誉ができたら、金も人も、自然についてくるけど、
金はどこまで行っても、ただのカネに過ぎん」
カネの次は、名誉。
カネで買えるものは、ほとんど、何でも持っている人もいる。
カネを持っていても、カネで買えないものに、飢える。
その欠乏を、カネやモノで埋め尽くしてゆく。
粋がったり、背伸びをしても、まったく幸せではない。
次に、欲しくなるのが「名誉」である。
今、簡単に手に入る「名誉」と「カネ」の中間みたいなものが、
SNSの「いいね」ですね。
カネは「人の命」のために使う。
結果として、その死後、名誉を得る。というのが、王道です。
西田さんのどの出演番組なのか、忘れてしまったけど・・・・
「オレがブタで、お前がサルだったころはなあー」って、
堺正章さんと出演していたときのコメントが、とても面白くて、覚えています。
初期、ドラマ西遊記の「猪八戒」役・コメディ路線からスタートしました。
中~後期は、打ち合わせナシのアドリブも有名でした。
監督も、台本を無視しても怒らない(怒れない?)ほどの大御所役者さんに。
(白い巨塔・財前又一が「カツラ」という設定も、西田さんの提案によるものだという)
「ジャズのようなセッション・即興・予測不能からの創造を大切に」
と、演技=仕事について話しておられました。
ご冥福をお祈りします。
2024年12月21日 19:45
上方落語界の暴れん坊・桂ざこばさんのエピソードは、数々あります。
先輩・後輩を問わず、大阪の落語家さんは、
寄席で、本ネタの前に話す「まくら」の中や、創作落語の中にも、
しばしば「ざこば師匠」を、登場させて、笑いをとります。
東京の浅草で言うところの「内海桂子・好江師匠」の扱いと同等です。
その存在自体が、面白いのです。
書き留めておきたい内容を、ひとつご紹介しておきます。
ネットにも出ていたんだけど・・・今、消えているようなので。
(スクリーンショットを撮っていて、良かった。。)
↓↓
今、上方の大人気タレント、噺家としても大師匠の「桂ざこば」が、
まだ「朝丸」と名乗っていた時期、
はじめてホールで独演会を開いたのは、33年前のことだった。
師匠の桂米朝は、
桂朝丸の「はじめての独演会」のパンフレットに、こんな一文を寄せた。
『朝丸と南海電車に乗っていて、
難波に近づき車窓から大阪球場の灯りがちらっと見えると、
朝丸は「今日は暑かったから、ビールがよく売れるやろうと思います」と言った。
朝丸は、家庭の事情で中学からアルバイトをしていた。
こんなあどけない子どもが、
重たいビールを担いで、急な段差のある球場を上り下りしていたかと思うと、
胸が詰まるような思いがした。
その朝丸が、今日、初の独演会を開く。
褒めてやってほしいと思う』
朝丸は、高座に上がるなり、
「パンフレットの文章、読んでくれはりましたか」と客席に言い
「嬉しい」と、男泣きに泣き始めた。
客席も、もらい泣きをし、それから大きな拍手が起こった。
↑↑
大好きな文章です。
読み返すだけで、涙がウルウルする。
のちの人間国宝・米朝と、のちの暴れん坊・ざこばの初期の物語である。
若者スタッフを預かる経営者、幹部の皆さんは、
大なり小なり、彼ら彼女らの背景に、米朝師匠のごとく、思いを馳せて欲しい。
ご冥福をお祈ります。
2024年12月15日 19:47
私は、その現役時代を知りません。
横綱・千代の富士。弟弟子の横綱・北勝海(保志)を育てた
「九重親方」時代からの記憶です。
(横綱2人も、同じ部屋から出すって、すごいなあー!きっと厳しいんだろうなあ)
と、思っていました。
そして、後年、大相撲中継の解説で人柄を知る。
やっぱり厳しい辛口解説が、抜群でした。だいたいの取組みで、怒ってたもんなあ・笑
昭和のお父さんって、だいたい、こんな感じ。
厳しくて、自分勝手で、でもちょっとお茶目なところがある。
着物姿に、江戸っ子的で粋な話しぶりは、唯一無二。大阪人の憧れです。
大相撲協会とNHKで特集してくれないかな?
「北の富士さんの解説特集」希望!
そして、以前のブログでも、お伝えしました。この件・・・
マイナスなことは、
メールなど文章で伝えず、直接、電話や対面で伝える。
プラスのことは、
メールや文章で、広く多くの人に伝える。
これ、守るべき教訓です。
https://sousai-keiei.com/nakanishi/blog/2021/07/24/
思えば、たった3年前だったんですね。。
まだまだ、ずっと聞けると思っていたのに・・・
今年、鬼籍に入ったキャスターの小倉智昭さん、
落語家の桂ざこばさんも、北の富士さんと同じカテゴリーに属する気がします。
「直言」が爽快に感じる、そうゆう大先輩が、いなくなってゆくなあーー。
ご冥福をお祈りします。
2024年12月14日 19:58
年末恒例?「レクイエム」特集。
中山さんは、私たちが、青春時代に活躍していたアイドルでした。
ドラマ出演時のキャラクターと、
芸能人としての本人のキャラを一致させながら、売れていった。
というスタイルの先駆けです。
その後、20歳を超えてから、女性=同性の間でも、人気のある俳優へと成長する。
今回、正直、レクイエムにならないのですが、、
中山さんの死にからめて、
「マスコミ」の問題点・弱点を、記しておきたい。
これまで、ブログのなかでも、たびたび指摘をしてきました。
・コロナについての報道。
・今、世界で起こっていることの現実と、おバカ番組との乖離。
・斎藤知事をめぐる報道、兵庫県で起こっていることの真実の報道。
今や「マスコミ」対「SNS」。どちらを信じる?的なことも言われています。
・私の好きな生物番組では、最も大切な「仕留める瞬間」を映さない。等々、
今回の「ああ、やっぱり、ダメだなー」のポイントは、
三浦春馬君や、竹内結子さんら芸能人の死の報じ方とは、まったく異なって、
中山さんの死には、大きな時間を割いている、ということです。
つまり、
「自死」なら、時間数を減らし(=隠す)
「事故死」だったら、時間数を多くする。
マスコミは、そうゆう操作をしています。
誰の指示かのか?
報道自主規制があるのか?
それは、わからない。
・・・・
だから今回「これは、自殺ではない。事故だな」と、ニュースが流れてすぐにわかりました。
最初のTVでの報道時間のボリュームが多かったからです。
・・・・
なぜ、マスコミはそうするか?
有名人の自殺ニュースは、
「一般人の後追い自殺」を増やすからです。
自殺者数の推移と、
有名人の自殺のタイミングには、相関関係がある。
だから、近年は、有名人が自殺したときには、
報道後「いのちの相談窓口」の告知を行うようになっている。
でも、そうゆうこと=見せる時間、情報をマスコミでコントロールしても、
本質的には意味がない。
「有名人が自殺すると、
それに影響されて、私も・・と、自死する人が増える」
そうゆう本質的な事実を、きちんとデータでもって知らせるほうが良い。
さらには、自殺の無意味さ、影響を知らせるほうが良い。
なのに、知らせない。
「タブー」と判断して「フタ」をする。
だから、
日本には、幼稚な大人が増えてゆく。
養豚場の家畜「ブタ」のような。
(楽だけどね。安全な囲いの中で、エサをもらるから。でも自分がエサになるんだよ、資本主義の)
コンサルティングの現場において、
スタッフさんの育成や接客方法でも、同じです。
多数の会社は「これをやってください」だけで、
現場のスタッフさんに指示を出し、動かす。⇒幼稚なスタッフと仕事が増えてゆく。
私のクライアント先では、
根拠となるデータを公開して、自分たちで考えてもらったうえで、
現場での言動を変えてゆく。
そのほうが、強い大人のスタッフさんが育ってゆきます。
タブーなし、フタなし、家畜ブタなし。
真っ当に鍛えられたスタッフさんと、
共に行うマーケティングは、競合他社に負ける気がしないのです。
中山さんのどの曲が好きでしたか?
私は、「人魚姫~マーメイド」です。
やっぱり、ちょっと変わってますよね、その点は自認しています!
2024年12月8日 19:21
美空ひばりさんの晩年のコンサート
重い病気で、楽屋にベッドを持ち込むような状態であったにも関わらず、
舞台に立つと、シャキッと、歌いあげる。
ステージが終わったと同時に、楽屋に戻って、ばたん。と倒れた。
という有名なエピソード。
そうゆうのに、憧れています。
38度の熱があっても、仕事しているときには、本当に36度になります。
で、仕事が終わると、また、ばたん。となる。
(オレは、ひばり姐さんに、少しだけ近づいたぞ~~)と、
虚ろになりながら、
ニヤついているのです。
何が、それを支えているのか?
なぜ多少の体調不良でも、仕事に行きながら、治せるのか?
オレがやらなきゃ、ダメなんだ!
あの会社、あの人の役に立ちたい!という(勝手な)使命感である。
※約束してるから。とか、迷惑かけるから。とか、そうゆう次元ではない。
・・・・
でも、きっと実際は、ほとんどのケース、そんなことない。
1日や2日や1週間、いや、ずっと、私がいなくても、きっと全然、問題ない。
・・・・
ただ、、
これだけ、わが身が大変な状況でも、
御社のために役に立ちたい!と思っている人間は、この世の中に、俺しかいない!!
それだけは、事実だ。
そうゆう、
おせっかいで、勝手な自負で動いています。
客観的に見れば、どれほどのものでもないことだけど。
まあ、でも、
自分を支えるうえで大事なことではないかな?と思っています。
人は「必要とされている」と思えば、頑張れる生き物です。
そして「必要とされている」とは、自分が感じるもの。
自分で決めるものです。
日頃の自分の行動と心の持ち方、それ次第で、やりがいを持って生きることができます。
2024年12月7日 19:23
コンサルタント。というか、
プロ意識で仕事をしている人間として、変な自負?自慢??がある。
病気になるタイミングは
必ず、大型の連休中である。ということ。
だから、ここ何十年間、
仕事のある日に、病気になったことがない。休んだことはない。
ゴールデンウィーク、お正月、お盆。。。
気が抜けたとき、
それまでの疲れがドッと出るように、病気になって、動けなくなる。
※私の周りの「デキる人」は、みなこんな感じである。
今回のぶっ倒れは、ちょっとスパンが短い・・・・
ここ数か月、おかげさまで、ほぼ毎日、仕事で外に出ているので、
「久しぶりに、土日で2日間休みがとれる日」に、病気となりました。
コンサルタントとして、
もうひとつの自慢は、全国のクライアント先に、朝イチで出張に行く日、
日ごとに異なる朝の出張の時間ですが
その日その日の時間ごと、
目覚ましが鳴る直前に、目が覚める。ということです。
寝ているときから、コンサルティングの助走が始まっています。
こんなに頑張っていても、
師匠には、褒めてもらえない。怒られる。
「自分が、どうなったときに、病気になるのか?」
「オマエは、それを、つかんでいるか?」
「アホ!ちゃんと、つかんでおけ!」
病み上がりでも、容赦なく、怒られる。
「ヤバそうやな」と思って、
早めに、葛根湯とか飲んではいたんですけど・・・
と言っても、
「違う!その前の原因をつかめとゆうとるやろ、ほら、何や!!」
くかーーーー。
たまらんなあ。
確かに、
起こってからのこと。よりも、
未然に、起こならいようにする。学ぶ。次に活かす。
ほうが、大切なのである。
2024年12月1日 19:37
関ヶ原の戦いの前夜。
歴戦の勇将・島津義弘は、西軍の総大将・石田三成に、
「今から、家康本陣に、夜討ちを仕掛けよう」と、進言した。と言われている。
しかし、三成に却下される。
「明日、堂々と戦う。天下分け目は、勝ち方が大事だ」というのが、その理由である。
結果、西軍は敗北する。
これと同じようなことが、
コンサルティングの現場では、時折、起こる。
「これをしなければ、勝てない!絶対、実行して欲しい」という
「勝ち筋」提案を、大将=経営者・オーナーに却下されることがある。
そうすると、
「沈む=負ける」とわかっている船に、乗らなければならない。
私は「コンサルティング契約の範疇で責任をとる」と、肚を決めて
「最悪に突き落とされたなかの最善」を模索する。
が、そこで一生懸命、働くスタッフの皆さんのことを考えると、
本当に、やるせない気持ちになる。
ああ、
関ヶ原のときの島津義弘って、
きっと、こうゆう気持ちだったんだろうな・・・なんて、
時々、思うこともあるわけです。
それと、(石田三成って、きっと実戦に疎くて、現実の力と自分の作った建前の見極めができない、こうゆう人だったんだな)とか。
・・・・・
いつも「夜討ち」案を、前向きに取り入れていただき、
ちゃんと遂行していただいているご支援先の皆さんには、
本当に感謝しかありません!!
・・・・・
ボストン・コンサルティング・グループ代表だった堀紘一さんは、
コンサルタントの提案と、受け入れる会社のことを、
このような表を使って、説明しています。
A案を採用する会社は、とても少ない。
が、爆発的に業績を上げるのは、A案を採用する会社である。
たいていの会社は、B・C案を実行する。と、説明しています。
私のコンサルティングの場合、
A+C÷2という、中間B案を提示するケースは、ほぼない。
Aでも、Cでもない、
まったく異なる、生成発展した第三の道=Xを出すように、心がけている。
クライアントと、包み隠さず、ちゃんと本音で語り合えば、
A案をも、凌駕する案「X」が出てくる。
大・堀紘一にも、ここの力だけは、負けない。
私に言わせれば、中間案=B案は、愚の骨頂。
こうやって、表に記すことすら、恥ずかしくて、、私はしない。できない。
・・・・
島津義弘は、自分の勝ち筋の案が受け入れられなかった。
そして、予想通り、西軍は敗北する。
・・・・
といって、
石田三成他の武将たちと運命を共に、死ぬわけでもなく、
家康に降参するわけでもなく、裏切るでもなく、
背中を向けて逃亡もしなかった。泣き寝入りもしなかった。
敗戦したから、脱出した。
しかし、敵の大軍の正面を突き破って、戦場を離脱して、本拠地・薩摩まで帰ったのである。
=AでもCでもない。まさに「X」の道を選んだのである。
「島津の退き口」と言われます。
捨て奸(すてがまり)という壮絶な戦法で、主君を逃がした。
(また、機会があれば、詳しく紹介します)
そのあと、薩摩に戻ってからは、兄の義久とともに、
家康からの出頭要請を、のらりくらり・あの手この手で、
ダラダラかわして、結局、本領安堵で生き残った。
知恵と武力と勇気と共に、したたかさも持ち合わせている。
同じ「戦う人」として、時空を超えて、尊敬に値する。