孫子の兵法・・知識を実戦に。知識は「謙虚さ」のあらわれ。
「後三年の役」にて。
義家の軍勢が進んでいくと、上空に雁が列をなして飛んでいる。
が、突然、雁の群れの列が乱れた。
それを見て、義家は敵の伏兵(待ち伏せ作戦している兵)を察知。
逆に、敵兵を囲んで、やっつけた。
「孫子の兵法」に
「雁の乱れは、敵兵がひそんでいることを示す」とあったのを、
実戦に活かして、危機を脱した。という有名なエピソード。
このエピソードには、前日譚がある。
「孫子の兵法」は、若き日、京都で大江匡房(まさふさ)から教わっていた。
「後三年の役」から遡ること二十年前、
「前九年の役」で戦勝した若き義家が、京都に凱旋した。
そのとき、大江匡房が、
「器量は賢き武者なれども、なお軍(いくさ)の道を知らず」
(勇敢で素質はあるけど、兵法の原理原則を知らんな、勉強しとらんわ)と、
義家本人のいないところで、評した。
そのことが、義家の部下から義家本人に伝わった!!
が、
義家は、腹を立てず、「そりゃ、確かにそうだ」「教えて欲しい!」と、
匡房の弟子となった。と伝えられている。
若いときから謙虚に師事し、実戦に活かし強かった源義家、
こうゆうところも「八幡太郎義家公・・・・」と、敬われ続ける所以である。
マニアックな、小さな資料館があります。
私の大好物「絵巻物」が、解説付きで展示してありました。
「雁行の乱れ」のページです。
このあたりを雁が飛んでいたのかな?
オレが伏兵を潜ませるとしたら、このあたりがいいな。。。
何もない場所だけど、そうゆう雰囲気はあるので、
マニアは楽しめます。