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震災の記憶・・・涙で食べたドーナツ

葬儀葬祭業経営コンサルタント中西正人(ドーナツ)

東日本大震災から、昨日でまる2年。

2年前の3月11日(金)。
ちょうど、宮城県仙台市のご支援先を訪問中、この地震に遭遇しました。

写真の「スポーツドリンクとドーナツ」は、
そのとき、避難所となっていた多賀城文化センターで、
ご支援先スタッフの知り合いから「あなた一人で大阪から来てるの?御飯がないでしょう。これをどうぞ」と、お分けいただいたもの。

電気も水も食料も情報も、まったくない先の見えない中、
いただいた「かけがえのない宝物」。

(この人が、もし食料で困ることがあったら、お返しして食べてもらおう)
(これには、手をつけない。お預かりしているだけだ。)
(本当の極限を迎えるまで、絶対に食べない!)
そう誓いました。

  
大阪には、奇跡的に、翌日帰還しました。
やっとの思いでたどりついた山形の空港で、
ポケットに手を入れると、このドーナツ。

「モノを食べれる」ということのうれしさ、家に帰れる安心感と、
まだまだ、あの被災生活を続けなければならないご支援先はじめ皆さんの大変さ、
先に安全な場所に帰る申し訳なさ、、、、
大切な食料を分けていただいたことへの感謝。。。

様々な思いが入り混じって、この「ドーナツ」を食べるときに、
自然と涙が溢れてきました。



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