2013年最後の葬祭業界向けセミナー開催報告。花は観手に咲く
今年、最後となるセミナーを、東京国際フォーラムで開催しました。
繁忙期に向けての「直葬」「家族葬」の打ち合わせパンフレット作成例と、
事前相談スペースの開発手法。
それに、メンバー様の、今年一年間の成功事例発表という内容。
セミナーに出席いただいている葬儀社の社長に、
教えていただいた言葉を、ご紹介したいと思います。
「花は、観手(みて)に咲く」
能の大成者・世阿弥の言葉です。
世阿弥は、室町時代の「芸能界」を、生きぬくための様々な名言を残しています。
有名なのは「初心忘れるべからず」という言葉。
花とは、「素晴らしさ」や「感動する心」。
それは、能の演じ手ではなく、観る人の側に「咲く」という意味。
つまり、
作り手が、自己満足で「頑張った」というものを提供しても、
受け手が、それに価値を感じなければ、意味はない。。。ということ。
価値を決めるのは、常に相手側の心にある。
熟練になればなるほど、忘れてしまいがちなことです。
「葬儀そのもの」にではなく
「葬儀をした家族」と「葬儀に参列した人」に、花が咲く。
「コンサルティングそのもの」ではなく、
「クライアント先」に、花が咲く。
サービスをおこなう側になるときには、こんなことを、肝に命じよう。
そして、自分が「観手=提供される側」になるときには、
自分の感じ取り方次第で、花を咲かせることができる、
同じものを見て聞いても、花とすることができる人になろう。
セミナーを開催している私たちのほうが、学ばせてもらいました。
コンサルタントは、
クライアントさんを教えているのではない、
クライアントさんによって、教えてもらっている・・・。
こんな基本原則を、改めて認識した、今年最後のセミナーでした!
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