男旅・参 ~末期症状からの作戦
「コンサルティングして、伸びる企業は、どんな会社ですか?」
こんな鋭い質問を受けることがある。
「素直に、前向きに、100%、提案を実行してもらえること」
「軍資金=活性化の実行のためにかかるお金に、ある程度の余裕があること」
この2つを挙げる。
つまり、
言うことを聞いてくれて、実行してくれる。
会社の体力があるうちに、依頼してくれる。
この逆のケース
提案を聞いてくれない、その方向に協力してくれない、実行してくれない。
そのためのお金がない、余裕がない。
という会社は、非常に苦労する。
お金のほうは、売上を上げつつ、何とかできるけれども、
言うことを聞いてくれないのは、どうしようもない。
もしも自分が、
戦時中・敗戦濃厚の日本から「勝つ作戦を考えてくれ」という
依頼を受けたら、どんな作戦を立てただろう?
無いものづくしで、色んな制約があっただろう。
提案は聞いてくれただろうか?
果たして「特攻」以上の作戦を、考えつくことができただろうか?
「最悪になる前に、もっと、早く依頼してくれ!」
「なんでここまで、放っておいた?」
末期症状の会社からの依頼には、こう叫びたくなることもある。
だから、
戦時中の日本の、その立場で「特攻」という作戦を考えた人たちのことも、
完全には否定できない。。。とも感じる。
色々、考えさせられる・・・。
通りいっぺんだけれども、
やはり戦争をしないようにすることが一番だ。
そのためには、
責任の所在が明確なリーダーが、
常に勝てるように、冷静かつ客観的な判断をして、行動すること。
それしかない。
組織の意思決定に関わる自分は、
もっと、勉強&行動しなければならない。
平和を勝ちとる作戦。
無駄な血も、時間も、お金も、使わずに、勝つ方法はないのか?を追及する。
なんだか、結局、
普通の結論にしかならないけれども、
言葉だけでなく、本当に腹の底に落ちた結論である・・・という点では、
今までよりも成長できたのかなー。
西郷さんの最後の地・城山から桜島を望む。