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New!!結局、経済は「1番」に引き寄せられる。目先の利益に喜ぶな。

盛岡から宮古へのルート。
花巻・北上から、釜石へのルート。
岩手県内陸の中心地と、沿岸部の街まで。
以前は、
車で、峠道や川沿いの道を、3時間以上かけて、移動しなければなりませんでした。

そこに、震災復興を名目に、大量の資金が投入されて、
無料の高速道が敷かれました。
今や、最速45分。普通に走っても1時間程度で、沿岸部に到着できます。

道中~沿岸の街は、工事中は景気が良く潤う。
工事終了後、生活も便利になる。
しかし、
それは、一時的なものです。

何も手を打たなければ、
これらの街の衰退が、一気に始まります。

泊りじゃなきゃ、行けなかった沿岸の街・宮古や釜石にも、
日帰りで行くことができるようになる。
すると、地元で泊まって、ご飯を食べて、飲んで・・・という「お金が」落ちない。

営業所・出張所を設けていた会社も、内陸の営業所と統合する。
出張で対応できるでしょう。と。
大きな会社の給料の良い企業人の人口が減る。お金が地元に落ちない。

沿岸部の若者は、簡単に流出する。
盛岡に住むことへの抵抗感がなくなる。
「車で1時間だから、すぐ帰ってこれるよ」と。

病院も、田舎にベッド=入院施設は必要なくなり、都会に集中するようになる。

交通の大動脈の開通=つまり、時間の短縮・利便性は、
「一番」への一極集中をもたらす。

これまでは、「不便であること」が、経済競争を避けるバリアとなり、
均衡を保つことができていたのである。

・・・・・
途中の街は、もっと深刻になる。
高速がなかった時代は、
「遠野」あたりで、寄り道するかー。
昔の民家とか、カッパの出る小川とか、田んぼとか、見ていこう。
どれ、民宿で、1泊しようか。。とか。
偶然、見つけたお洒落なカフェを見つけて、ご満悦。
展望台に上がって、
そこで会う人に、美味しいお店や、
面白いスポットを聞いて、行ってみる。とか。そうゆう行動をとっていました。

人が滞留する時間が長ければ、その分、経済も成り立つ。

しかし、今は「高速道の通り道」の街。
時速100kmで、びゅん!!と通り過ぎてしまう。

長野と東京に新幹線が開通したときも、そうだった。
長野は、一時的に、潤うけれども、長期的にはマイナスとなる。

「○○開通・祝賀式典」などとやってても、
何も、めでたくはない。大危機のはじまりだ。
と、本当のことを言うと、地元の人に怒られた・笑

でも、現実は、これから「一番」が潤う(=吸い取る)だけである。

便利になるのは良い事だけど、
来たる未来に備えて、官民一体となり、
その街の「一番」を創出しておかなければならない。

道路作って、鉄道作って、満足している場合じゃない。

ちょっとマーケティング的なことも、書いてみました。


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